前回の記事で、きき手でない左手を使う私の趣味について書きました。その記事を書くため、きき手に関して調べてみたら、左手を使うのは興味深いかも、と思うことがいろいろあったので、今回はその話をしてみます。



 前回の記事を書くにあたり、きき手についての科学的な見方を知ろうと、「左対右 利き手大研究」(八田武志著 DOJIN SENSHO)という本を読みました。
 この本はきき手に関してさまざまな面から取り上げ、世界中で行われた研究の結果から分かったことについて説明されています。
 内容は、きき手と脳機能、左きき矯正の是非について、きき手はどうやって決まるか(遺伝、胎児期・出産時の異変、文化的影響などいろいろな説がある)、左ききの短命説(これは裏付けられていない)、動物のきき手(?)、等々について書かれています。
 学術的にもきき手への関心はとても高く、多くの実験・研究がなされていますが、はっきりと結論が出てないことが多いみたいです。
 そして、実験のデータから確かだろうとされるのは、右ききと左ききでは脳の使い方が異なる、きき手の矯正はなるべくしないほうが良い、英才児や音楽・美術の才能のある人に左ききが多い、左ききは右ききより運動能力が高い、などだそうです。
 左ききの人は全人口の10%くらいですが、右ききの人よりさまざまな面で秀でている場合がある、ということでしょうか。
 左ききとされている著名人はざっと挙げると、ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ベートーベン、エジソン、チャップリン、宮本武蔵、夏目漱石、ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリクス、さらにここ最近のアメリカ大統領の8人のうち5人が左きき、日本の芸能人では松本人志がいます。

 そして、特に例を挙げやすいのはスポーツ選手でしょう。
 サッカーではマラドーナにメッシ。ボクシングでは
マニーパッキャオや具志堅用高。相撲では双葉山、大鵬、朝青龍。テニスではコナーズ、マッケンロー、ナブラチロワ。卓球はリオ五輪チャンピオンの丁寧、日本人では石川佳純。
 野球のメジャーリーガーではベーブ・ルース、バリー・ボンズ、ランデ・ジョンソン。日本のプロ野球は王貞治、安打数一位の張本勲、400勝投手の金田正一、盗塁数一位の福本豊などがいます。
 野球やテニスは左ききが有利とも言われ、調べると確かにトップ選手に「左手を使う」人が多いということです。
 今「左きき」と言わずに「左手を使う」人が多い、と述べたのは、競技に有利なために元々は右ききだけど左手でラケットを持ったり、左打席で打ったりするようになった人がかなりいるからです。
 そういった選手は、テニスのナダル、卓球の水谷隼などがいますが、私たちに馴染み深いのは日本のプロ野球の右投げ左打ちのバッターではないかと思います。右投げ左打ちの有名選手は本当にたくさんいます。

 イチロー、松井秀喜のメジャー選手を筆頭に、生涯打率一位の若松勉、イチロー・松井世代に影響を与えた掛布雅之、連続試合フルイニング出場の世界記録保持者の金本知憲、前田智徳、小笠原道大、高橋由伸、福留孝介、阿部慎之助、青木宣親、糸井嘉男、トリプルスリーの柳田悠岐、シーズン216本安打の秋山翔吾、侍ジャパンの四番筒香嘉智、二刀流大谷翔平、話題の高校生清宮幸太郎というメンバーがそろいます。
 野球を多少知っている方ならば、これらの選手が軒並み特別な存在というのが分かってもらえると思います。
 野球は一塁に近いから左打者有利と言われ、足が速く安打数の多いイチロー、青木、秋山はこのことにあてはまります。
 しかし、他の選手はスラッガータイプの選手やバッティングが巧みな選手が多い印象です。
 特に長打力のある選手はバットスイングの豪快さ、鋭さで名をはせた、はせている人ばかりです。
 そして、金本や糸井、柳田、大谷などの身体の強さ、能力はプロ野球選手の中でも飛び抜けていると言われています。また大谷の投打二刀流なんて今まで考えられなかったものでしょう。
 これらの右投げ左打ちの選手の活躍は、彼らの持って生まれた身体能力や絶え間ない努力の結果でしょうが、打つのを左に変えたのがその能力を伸ばすのを助けた、ということも多少あるのではないでしょうか。

 陸上の十種競技の元日本チャンピオンで、その驚きの身体能力でタレントとして活躍する武井壮は、元々の右ききから左を多く使うようにして両ききになったということです。それは子どもの頃、王、張本、金田といったプロ野球の記録保持者がみな左きき、ということを知ったのがきっかけでした。
 彼はさまざまな競技において有利になるので、スポーツ選手は左ききに変えたほうがいい、と言っています。
 脳の機能的にも、右脳はスポーツで必要とされる空間位置や奥行きの認知、速度判断といった働きに関係しています。したがって右脳とつながる左手を使うことは、スポーツを行う上で意味のあることだと言えるのかもしれません。
 武井壮を含め、左手を使うように変えた多くのスポーツ選手の活躍を見ると、これは確かなことに思えますがいかがでしょうか。

(長くなってしまったので続きは次回で)





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