健康な生活のために食事が果たす役割の大きさはどれくらいでしょうか。
 私達の毎日の食事がどういったものなのか、またどのように食べるのかは、毎日の積み重ねとして必ず自らの体に反映されます。  口にする食べ物は私達の体の材料になるものだから、その食べ物がどういったものなのかのある程度の知識は必要ですし、また食べ方にも知っておけば役に立つこともあります。
 誰でも毎日否応なく食事するのだから、それをちょっとした工夫と知識で良いものにすれば、食事は睡眠と並ぶ無努力の健康法になります。
 
 これから無努力食生活というタイトルの記事で時折、私が食事に関して心がけている事を書いていきたいと思います。いろいろな事柄があり、知られているものも多いですが参考にしてみて下さい。

 
 健康法は興味を持ったら、試すつもりでやるのが大切ではないでしょうか。
 どんなに人が良いと言う方法でも正しくない事もあるし、その人に合わない事もあります。だから試しにやってみて、体にどういった変化があるのか観察してみて、何らかの効果があったものを続けるのが良いやり方だと思います。
 変化の無いもの、頑張らないと出来ないものを続けるのはストレスになって逆効果です。
 
 これから書いていく食に関する記事によって、生きるのに大切な食を憂いや悩みではなく、喜びの源にする助けになれればと思います。

(前回からの続き)


 それでは本能はそれほど愚かなものなのか、という話に戻ります。

 前回に言った二つのストレス、食を抑制することによるものと、一般的なもの、これらのストレスが少ない場合には、好きなものを気の向くままに食べたとしても、それほど悪い結果を招かないと思います。

 ここで本能に従った方が良いという例として、フィンランドで行われた調査を紹介します。
 これは循環器疾患の危険性がある人を二つのグループに分けて、一方には定期的な健康診断と投薬治療を行い、もう一方には健康指導を行わずに好きなように生活させるというものでした。
 15年後にこの二つのグループを比較すると、健康指導を受けたグループの方が死亡率が高かったというものです。
 病気を気にしてストレスを感じながら節制するよりも、好きなように生活してストレスを解消した方が長生きできるのでは、という結果を示した有名な調査です。
 また野生動物は健康情報など気にせずに本能のまま食べ、人間が及びもつかない強い生命力を発揮します。
 本来は人間も動物なのだから本能に従って食べれば健康でいられるはずですが、食生活の変化、社会の影響、ストレスなどによって健康に生きるための本能が損なわれ、私たちの食に対する悩みが生じて来ています。

 人間の本能にかなった食というのは、気候、風土に合った伝統食(日本では和食)だと思います。
 伝統食の中にある、私たちの先祖が科学的知識もない中で作り上げてきた知恵には、動物の本能の確かさと同じような驚きを覚えます。しかし、本能に基づいていたはずの日本の食も現代ではおかしな姿に変わってしまいました。


 しかし、その損なわれた本能を回復させるためには、やはり本能に従うしかないと私は思います。
 人間の知識なんかより深い知恵を持つ本能は、自身を健康に戻す術を知っているはずです。
 例えば、異常なストレス食いなども考え方によっては、強いストレスを解消できないために本能が体を壊させることによって、ストレス状態から逃げられるように仕組んでいる、とも考えられるのではないでしょうか。

 あまり良いものと言えない偏った食習慣があったとしても、体が強く欲しているのならそれを抑え込まずに続けたほうが正しいです。(病気があって命にかかわるような時には話は別ですが)
 何か馬鹿げて見える欲求でも体が求めているのなら、そこには私達の考えを超えた必要性があるはずです。


 そういったやっかいな欲求も、自ら禁ずることなく満たしてあげていくと、不思議なことにだんだんやっかいなものでは無くなってきます。そしてコントロール可能などちらでもいいものへと変化していきます。
 それは問題を起こす子どもを叱るのではなく、その子の気持ちを理解し愛情をかけることで子供が落ち着いていくのと同じようなことだと思います。
 そして、この状態になれば、好きなように食べても、あまり極端なことにはならず、健康的な食生活を無理なく送れるようになります。



 本能の好きなようにさせれば、必ず本能自体の健全さが働きます。
 良くない食は体に対してやはり悪いですから、体としては避けたいはずです。でも、偏った食習慣を止めるためには本能が、その食の悪影響を実際に感じないと止めることは出来ません。
 本能自体が働くことで、初めて体への悪影響が理解されて、良くない食生活を止めることが出来ます。
 しかし、私達が食習慣を改善させるために行うのは、いつでも頭脳、知識による本能への命令です。
 このような命令を行ってしまうと、本能の働きは歪められて反発を招き、本能の体への敏感さが発揮されなくなってしまいます。

 制御困難でどうしようもなく見える食習慣も本能の働きの一部だと思います。
 本能、体は無数の要素の関わりの上に成り立っています。悪い食習慣もただ矯正させられる対象としてあるのではなく、何らかの体の必要性があって行われているのではないでしょうか。
 本能はその良くない食べ方の必要性がなくなったとき、体をさらに調和したものにすべく食習慣をあるべき位置に導きます。
 私達に出来るのは好きなように食べてその働きの邪魔をしないことだけです。


 
 しかし、実際にはストレスの問題が大きかったりするので、中年以降の人が完全に好きなように食べるのは少し難しい面もあるかもしれません。(とはいっても、食と本能の関係はここまで説明したようになっていると考えられるので、決して本能を無理に押さえつけるような事は良くないでしょう)
 本当はストレスも少なく、体力もある若いうちに、この本能に従った食べ方を体得するのが一番良いと思います。


 食べ方というのは本当に人それぞれです。
 イチロー選手や体操の内村航平選手などの一流アスリートの偏食、また1日に青汁一杯で何年も健康に生活している女性がいたりする、といったことを考えると、何が正しいとか言えなくなります。
 しかし、なにより食事をして元気になる食べ方が一番ではないか、と私は思います。
 食べて調子がよく、気分が晴れ晴れする食べ方をしていれば基本的に正しい。好きなように食べるというのは体が喜ぶように食べることです。


 
 ある有名な歌手が「おいしいものは体に悪い」と言っているのを聞いた事があります。好きに食べると、どうしても脂肪や糖分の多いものを食べてしまうということなのでしょう。
 しかし、私は「おいしいものは体に良い」と思っています。
 私は自らが菜食なのでこういう考えを持つに至ったとは思わず、一般の人でもストレスなく好きに食べればこういう結論になると思っています。
 面白いのは、ハリウッドスターといったアメリカのセレブにベジタリアン志向な人が多いことです。
 世界中のどんな贅沢な物でも食べられる大金持ちの彼らが、そういった食事をするのは、好きな物を食べ尽くした結果、最終的に私が言ってきたような体の喜ぶ食にたどり着いた、と見るのはあまりにこじつけに過ぎるでしょうか?

 この前、久しぶりにファミレスに行ったら、外は真冬で寒いのにお冷の中に氷がいくつも入っていました。その水を少し口に含んだら、体が寒々してきて困ったということがありました。
 昔はそんな事は気にしなかったけど、5年ほど前に、冷たい物には注意した方がいい、というのを知ってからは、気を付けるようにしています。


 冬でも冷えたビールやジュースを飲む、アイスクリームを食べる、という人は多くいます。
 一方、私は夏に氷を入れて何か飲むこともしたくなくなったので、体がヤワになったのかな、とも思ったりもしました。しかし、調べてみると、やはり冷たい物を摂るのはあまり良くないみたいです。



 まず冷たい物を摂ると、胃腸を冷やして、その働きを低下させます。消化が悪くなるので下痢をしやすくなります。
 よくお腹を壊すという人は、あたり前のように思っている冷たい物を摂る習慣が原因かもしれません。
 冷たい物は胃腸だけでなく肝臓や腎臓の機能も低下させます。さらに内臓の血行悪化を引き起こして、体温を下げたり、基礎代謝を低下させ、むくみや肥満の原因になるそうです。


 腸は、体温より少し高めの37℃の時が一番良く働くので、体はその温度を常に保とうとします。
 けれども、冷たい物を摂って胃腸を冷やすと、体は腸の温度を上げるために余計なエネルギーを使わなくてはなりません。その消耗はかなりのもので、夏バテを起こす原因はこれによる所が大きいそうです。
 冷たい物を摂ると脂肪がつきやすくなる、と言われるますが、これなどは冷える内臓を少しでも温めるために、体が脂肪をつけているのでは無いかと私は思っています。



 そして、私が冷たい物を摂るのを止めようと決めたのは、医学博士の西原克成先生の本を読んでその弊害を知ったからでした。
 腸には人の免疫機能の60%が集中しています。
 西原先生によると、冷たい物を摂って腸を冷やしてしまうと、腸のパイエル板のM細胞という所から腸内のバイ菌が体内に大量に入り、白血球に取り込まれます。
 そのバイ菌が血液とともに巡り、体中にばらまかれて細胞内感染を起こすと、私たちの体の根本のエネルギーを作り出すミトコンドリアの働きが阻害されて、さまざまな病気(アレルギー疾患、免疫病、精神疾患など)の原因となるということです。
(腸を冷やさないという事ともう一つ西原理論の柱になっているのは口呼吸しないという事です。口から呼吸すると、のどの扁桃のM細胞というところが冷やされて免疫機能が低下し、そこから腸と同じようにバイ菌が体に入ってしまうそうです)


 この説を知ったころ、私はあまり体調が良くなかったので、少しでも体のためになるならと、冷たい物を摂るのを止めました。
 それ以来、真夏の暑いときに時折アイスを食べたりしますが、冷たい物をとることがほとんどなくなりました。
 昔から言われている通り、冷たい物は体に良くないので、体も喜んでそれを受け入れているのだと思います。



 東洋医学の考え方を大切にしている中国・韓国などでは、冷たい物で内臓を冷やすのを避けているみたいです。
 「冷たい物は良くない」という言葉は、冷蔵庫も製氷器もない時代に言われたと思います。だから、想定される「冷たい物」とは、キンキンに冷えてるといったかんじの物ではないでしょう。
 それから考えると、現代の日本人の冷たい物好きはあきらかに行き過ぎているでしょう。
 ヨーロッパでも日本のようには冷たい物を摂らない、 というのを聞いた事があります。
 これほどまでに冷たい物を摂るのは、日本人とアメリカ人だけみたいです。



 まあ、頑張るという言葉が好きな日本人は、交感神経を優位にする冷たい物で気持ちを高めているのかもしれません。

 私の祖母は90近くになります。
 今は足が弱くなって編み物をして過ごしていますが、昔はものすごい働き者でした。
 その祖母は、長年、畑でとれたもの中心の健康的な食事をしてきました。しかし、夏には氷いっぱいのとても冷たい水を飲むんです。
 体に良くないなんてことは気にせず、この氷水を飲んで動きまわっていました。それでも、血圧が高いくらいで大きな病気もなく現在まで来ているのを見ると、冷たい物は絶対に良くないとも言えなくなります。
 そして、食べることにあまり興味のない人の数少ないこだわりなので、祖母にとっては無くてはならない楽しみだったのかもしません。

 私も食生活の記事の一回目に、「好きなものを食べるのがいい」と勧めているのだから、冷たい物がとにかく好きという人に、「止めたほうがいい」とは言いませんが、一応こういったことがある、というのは知ってもらいたいです。
 女性は特に内臓の冷えに注意が必要だと思います。


 最後にもうひとつ。
 牛乳を飲むことの賛否が分かれていますが、たいてい牛乳は冷えてることが多いですから胃腸を冷やしてしまいます。
 このことは牛乳を飲むデメリットの一つになると思います。 

 私はカフェインとアルコールが飲めないので、ふだんはたいてい水を飲んでいます。
 この前ドラッグストアに行ったら、最近売り出したものか、今まで気づかなかったのか、サントリーの炭酸水という製品が売っていたので買ってみました。
 生まれて初めて飲んだ炭酸水は、最初はなんか辛くて変な味な思えました。でも、飲んでいるうちに炭酸の刺激がクセになり、あっという間に500mlを飲んでしまいました。
 おいしくてとても満足したのですが、飲んだ後も体が妙に心地いい感じがします。なにか体に良い作用があるように感じました。
 その時、前に何かの本で、炭酸水が体に良い、と書いてあったのを思いだしました。



 家に帰って調べてみると、アマゾンの炭酸水のレビューには、おいしい!といった評しか出ていませんでした。しかし、他のサイトを見るといろんな効果があるらしく、このところ注目を集めているということなんです。


 炭酸水の健康効果としては

*疲労回復―炭酸水を飲むとその成分が、疲れたときに筋肉にたまる物質「乳酸」を水と二酸化炭素に分解して、それが尿と呼吸によって体外に排出されます

*血行促進―炭酸水を飲むことで体内に炭酸ガスが増え、体が酸素不足になる。それを解消するために血管が広がり血流が増加して、新陳代謝を活発にする。そのため冷え性や肩コリにも効果的と言われる

*便秘を改善―炭酸によって腸のぜん動を促進して、消化を助け、便秘の改善を期待できる

*ダイエット効果―食前に一定の量を飲むことで(少量だと食欲を増進して逆効果)満腹感を得られ、食べ過ぎを防ぐことができる

ほかにも美容やリラックス、抗菌効果もあると言われています。


 私は、甘い炭酸飲料はあまり飲みませんが、昔は疲れたときにはいつも炭酸のジュースを飲んでいました。
 甘さが疲労回復に役立つように思っていましたが、今考えると、疲れた体が炭酸を欲していたのかもしれません。
 また、仕事終わりのビールは最高、なんて言いますが、あれも同じように炭酸を体に取り入れたいということもあるのかな、と思いました。
 そのくらい炭酸水の疲労回復効果は高く感じらます。
 入浴前に飲んだりすると、風呂からでた後に全身の血行が良くなっているのが実感できます。
 
 
 炭酸水を飲むだけなら簡単ですし、砂糖の取りすぎやアルコールのデメリットがないのもいいです。
 でも、毎日あまり大量に飲むと、体が酸性に傾き、体調を悪くさせる可能性があるので注意が必要だそうです。


 炭酸水は自分で作る方法や水に炭酸を加える器具もあるみたいです。
 純水で作られたものには問題もあるという話もあるので、私は値段が手頃で、ミネラルウォーターで作られた「サントリーの南アルプス天然水スパークリング」を飲んでいます。
 たぶん炭酸水はこの先もっと売れるようになると私は予想します。

 世の中には、たくさんの食に関する健康情報があります。
 それらの中には、食べてすぐ寝ると胃の中で食べ物が腐るとか、血糖値を急激に上げないように食事は野菜から食べるとか、食事中に水を飲みすぎると胃酸を薄めて消化によくない、などの特に反論のない、知っておけば確実に役立つものもあります。その一方で、全く正反対な情報が立場の異なる専門家によってもたらされて、どちらが正しいのか迷ってしまうことがあります。例えば粗食が良い・良くない、水をたくさん飲む・飲まないほうがいい、生野菜・果物は良い・良くない、サプリを摂る・摂るべきでない――などと数え切れません。
 それら全ての考え方に一理あるのでしょうが、やはり人の体はそれぞれに違っているから、一つの方法を鵜呑みにすることなく、どれが本当に自分に合い、調子が良くなるか確かめながら行ったほうがいいということだと思います。

 最近、本屋の食と健康に関する本のコーナーやネットでは、一日二食とか一食、断食など少なく食べることを勧めるものを多く見かけます。テレビや新聞などのメディアからの情報や食育のキャンペーンでは、一日三食朝からしっかり食べましょう、と言われるのでここでも意見の対立があります。このことについては、三食食べたほうがいい、と思っている人が多いと思います。でも、全ての人が三食食べないといけない、というのは少し無茶なことを勧めていると私は思うので、今回の記事では少なく食べることの良い点について書いていこうと思います。

 昨晩食べ過ぎたとか、体調がすぐれない、年齢とともにあまり食べたくなくなった、と朝食を食べたくない時でも、長年の習慣や朝食を食べないと体に良くない・体力がもたない、と考えて嫌々でも食べる人はけっこういると思います。しかし、やっぱり食べたくないのに食べるのは無理があって、胃腸に余計な負担をかけてしまっているそうです。さらに、三食食べた上にお菓子や間食と食べれば食べ過ぎになり、一日中消化器官が酷使されてしまうことになります。(それが原因か、日本人の胃腸薬の消費量は世界でも飛びぬけているそうです)
 それだけの負担をかけて体に取り入れた食べ物のエネルギーは、現代のあまり体を使わないですむ生活には多すぎて、結局は脂肪となって体に蓄積されることになります。だから、国もメタボについて騒ぐなら、若者はともかくとして、食べ過ぎにつながる三食しっかり食べよう、なんてことは言わないほうがいいのではないかと思います。
 
 カロリー制限や食事の回数を減らす減食の効果については、たくさんのことが言われていて、健康診断の数値が気になる人なら、食べる量を減らすことで体重、血糖値、コレステロール、血圧などが改善していくそうです。ふつう健診で何かの数値がオーバーすると、薬を飲むように言われ、以後ずっとそれを飲み続けることになったりしますが、数値を下げるには三食食べるのを見直せばいいということだけなのかもしれません。
 そして、一日の摂取カロリーを70%くらいに保ち、空腹の状態を作ることで、老化を防止するといわれるサーチュイン遺伝子が活性化する、免疫力が上がる、体に蓄積された脂肪を燃焼させる、胃腸を休めて消化・吸収・排泄の機能が高まる、若返りのホルモンとされる成長ホルモンが分泌される、インシュリンの働きを高める、体のエネルギーを作る細胞内のミトコンドリアを増やすなどの効果があるとされます。さらに、動物実験ではカロリー制限で原生動物から昆虫、魚類、ラット、サルまですべての生き物で寿命が伸びるのが確認されているので、おそらく人でも同じ結果であろうと考えられています。古来から言われている、健康長寿のためにはお腹いっぱい食べてはいけないということが、科学的にも証明されたということになります。
 人間も含めた生物は、常に飢えと隣りあわせで生きてきたので、現代の好きなだけ食べられて、いつでもお腹の中に食べ物が入っている状態には体が慣れてなく、ある程度空腹を感じていたほうが体はうまく機能するようにできているということだと思います。また消化にはたくさんのエネルギーを使うので、生活に必要なエネルギー分だけの食べ物を摂っているほうが、無駄な体力の消耗も少なくすむということもあります。

 私も朝食抜きの一日二食の生活を続けているのですが、最近は間食にお菓子を食べることも少なくなってきたので、空腹でいる時間が以前より長くなりました。それでも空腹をただ我慢するならストレスになってしまいますが、実際はある程度空腹でいるほうが頭も冴え、体も軽くなって調子が良く感じられるので、やっぱり食べないくらいのほうがいいのだろうと思います。
 食べる量を減らしたいけど、空腹に耐えられず何かを口にしてしまい、ついつい食べ過ぎてしまうという人もいると思います。
 それは一つは、甘い物をたくさん食べることで、血糖値が激しく上下して低血糖になるので、気持ちが不安定になって、それを落ち着かせるためさらに食べ物を口にしてしまうという糖質依存の問題と、もう一つは、私たちがふだん食べているものの中にビタミン・ミネラル等の栄養が少ないので、それらの栄養を体が少しでも取り入れようと食べ過ぎてしまっている、という二つの理由が考えられます。
 甘いものの摂りすぎは、甘いお菓子やジュースを減らしたり、白砂糖や人工甘味料の代わりに黒糖、メープルシロップ、ハチミツ、果物などを摂るようにしていくと、低血糖になりにくくなり。空腹をコントロールしやすくなります。
 栄養不足については、厚労省などが三食食べないといけないと言うのは、ビタミン・ミネラルの不足をもたらすという意味からだと思います。しかし、栄養の不足の問題は、以前ミネラルを意識的に摂るという記事に書きましたが、私たちの日常食べているものには栄養素が思っている以上に不足しています。だから、三食食べたとしても、外食やインスタント・加工食品、コンビニ・持ち帰り弁当、スーパーのお惣菜なんかを食べていてはカロリーは高くても栄養が乏しいくなり、必要な栄養が満足に摂れないので、食べすぎにつながってしまっているということがあります。
 普通に食べても不足しがちなビタミン・ミネラルを摂るためには玄米、全粒粉、野菜、果物、小魚、ゴマ、海苔などの海藻、乳製品、ナッツ、大豆製品などを意識して摂るようにします。こういったカロリーが少なくて栄養価の高いものを食べていると、食べ過ぎてしまうということになりにくくなり、カロリー制限の効果も得られやすくなります。
 しかし、考えてみると、一日二食や一食というと栄養価の高いものをたくさん食べたとしても、カロリーやタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが国の定める必要量より下回ると思いますが、長年一日一食で元気に生活している人が多くいたりするので、今までの栄養学の考えに誤りがあるのではとも考えさせられます。

食べる回数を減らす場合、朝食を食べないことが良いとされるのは、人の体のサイクルが午前中に排泄を行うようになっていて、朝食を食べてしまうと消化も同時に行わなければならず、排泄の働きが十分に行われなくなるからだそうです。このことは自らの体の生理現象をよく観察してみると正しいように思えます。
 カロリー制限や一日二食にしてみたいけど難しいと感じる人は、朝や空腹時に胃腸にあまり負担をかけない果物や生野菜(またはそれらのジュース)、ナッツやいりこ、漬物なんかを摂るようにすれば行いやすいです。頑張らずにどうしても食べたいときは無理をしないで、気長にやれば続けやすいと思います。

 ここまでいろいろ言ってきましたが、三食食べて胃腸や体重とかも問題なく調子がいい人は、三食のほうが向いているだろうし、一日二食も昼を抜く、夕食を抜くようにするなんて人もいるみたいだから、人それぞれのように思えます。何にでも言えることですが、結局自分で無理なくできて、一番調子よく感じる方法を見つけるのが良いということになるでしょう。
プロフィール

Author:まやと
努力なしで最大限の成果を得られる健康法を日々探求しています。趣味 野菜料理を作る 音楽を聴く
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