(今回はいつもと趣向を変えた夏の終わりの番外編です)


 夏になり蝉の鳴く声を聞くたびに思いだす、忘れられない体験が私にはあります。

 あれは私が気功を熱心にやっていた3年前の事です。
 当時はタントウコウという、ずっと立ったままでいる功法が気に入っていました。
 その年の夏はとても暑かったので、家から遠くない山へ一人行き、涼みながら1時間ほど自然の中で立つという事を行っていました。
 家から近い山の中といっても、じっと一人で立っているので、見られて変に怪しまれないように、人がほとんど来ないような場所を見つけては立っていました。

 林の中で蝉の鳴き声や川のせせらぎに耳を傾け、心静かに周りの風景と一体化して気を感じ、たまに現れるアブに逃げまわる事もありましたが、タントウコウは日常の生活から離れさせてくれるとても楽しいものでした。


 本場の中国では気功の流派は何千とあるみたいで、医療に使うものから健康法、瞑想や呼吸を主体にしたもの、呪術・心霊的なものまで幅広く色々な考え、やり方があります。
 書店で気功関係の棚を見ると様々な種類の本がありますが、健康のことを考えた真面目な本の他に、悪い気や霊を祓わないといけない、といった怪しげな本も多くあります。
 私は人をだまそうとするかんじのそういった本は全く読む気が起きません。また、心霊体験とかしたことはないので、私の行く山のあたりに古いお城の跡があったり、その近くの湖が怖いなんていう話を聞いても特に何も感じず、一人でその山の中にいても全然平気でした。

 ただ私の行うタントウコウは完全に自己流でした。そして、私は気功を行う時の注意事項もよく知りません。気功の最後に必ず行う気を体に収める、収功といった動作もやりませんので、本当はあまり良くないものだったかもしれません。
 そして、誰ひとり来ない山の中で半覚醒のような状態のまま1時間近く立ち続けるのは、完全に精神的に無防備であり、あまり良くないものを招きやすいという事もあったのかもしれません。


 その日も人目につかない場所で長いこと立っていました。そして、タントウコウを終えた後、あたりを少し散策しようと林の中から道路に戻ろうとした時に、人の歩く姿が見えました。
 その道路は遠くの集落に行く車がたまに通るくらいでほとんど人通りがないところですが、見た感じ60才くらいのその男性は、リュックを背負いハイキングの服装をして歩いていました。歩き方もなにか特徴的で、気配を消してスーっと足音もなく進むといった歩き方でした。
 「こんな所を歩いている人がいるなんて珍しいな」と思いましたが、私が道路についた時には姿は見えなくなっていたのであまり気にも止めず、その人が歩いて行った方向と逆のほうへ行き、山の風景を眺めながら散歩をしました。

 かれこれ1時間ほど歩いて、そろそろ帰ろうと車に向かう途中、さきほどの男の人を見かけた所からほど遠くない場所に、山を登っていくコンクリートの細い道があるのに気づきました。
「ここにこんな道があったかな」と思った私は、今考えても理由がはっきり分からないのですが、吸い込まれるようにその道を登り始めました。

 その道はどうやら林業の人たちが使うもののようで、道の両側はずっと藪のようになっていてかなり急でした。今は使っていないらしく、大きい木の枝などが落ちて荒れた感じがしました。 
 その道を息を切らしながら5分ほど登っていくと、それまでの藪が急に開けて、道の右側に林業の人が資材を置いておくための空き地のような場所があるのが見えました。
 空き地は何年も使ってない様子で、私の胸のあたりまである草が生い繁っています。
 
 その空き地を通りすぎようとした時、私からそれほど遠くない、5mくらい離れた視界の隅に何かの気配を感じました。
 ハッと驚き目をやると、草の高さ半分位のところにさっきの男性の顔が突然現れ、せつなそうな消え入るような表情でこちらを見つめているではありませんか!
 あまりに唐突で思いがけない出来事に、その瞬間、男性の顔がこっちに向かって飛びだしてきたかのように見えました! 私は何も言葉も発せられず、血の気が引き、全身が総毛立つのを感じました―――。



「おなかが痛くて。」その男の人は言いました。
 そのおじさん、なんと野グ○をしていたんです。
 私は間の悪い会釈をしてサッと振り返り、坂道をもと来た方へ急いで下りました・・・・


 このおバカなオチの話は実話です。怖い話を期待して読んだ人スミマセン。
 こんなあってほしくない偶然の出来事が起きることありますよね。
 例えば、その人だけは会いたくないって人に最悪のタイミングで会ってしまうみたいな。
 それが人気のない山の中の、さらに誰も行かない様な場所で起きたという話です。私もビックリしたけど「真夏の恐怖!」だったのはおじさんの方だったはずです。
 まさか誰も来ないだろうという場所で用を足していて(用をたすといっても5分くらいのことだろうからすごい偶然のはちあわせです)、誰かが来るという恐怖はかなりのものだったはずです。私が現れた時にはまさにチビる思いだったでしょう。
 まあ、おじさんはチビっても大丈夫な体勢なんですが。

 今回は燃費を向上させる運転の仕方について書こうと思います。
 これは健康法とはあまり関係ない話ですが、ガソリン代を節約できれば他のことにお金が使え、気持ちに余裕がでて健康につながる、なんてこともあるかもしれません。
 また、燃費運転するためには、前の状況をよく見る必要があるので、安全運転にもなりいいことずくめです。

 私が今乗っている車は、平成10年のホンダのアコードワゴンです。この車はもともと燃費の良くない部類に入る車だと思います。そして、もう12万kmほど走っているので性能も落ちているはずです。
 ネットでアコードワゴンの燃費を調べると、良くて1リットル8~10kmほど、平均で6kmくらいということが多いようですが、私はかなり前に燃費運転を始めてから1リットルあたり10後半から12km半ばくらいで走らせてきました。
 この差はかなり大きくて、例えば燃費が1リットルあたり7kmだと、1万km走る場合1428.5リットルのガソリンが必要になります。そして、ガソリン価格が140円だとして計算すると約20万円ほどかかります。 
 一方、1リットルあたり11kmで走ったとすると909リットルのガソリンが必要になり、これに140円をかけると12万7260円となります。
 1万kmあたりで燃費が7kmと11kmでは7万3千円もの差がでます。この差はガソリン価格が上がるほど比例して大きくなります。車を運転する人の一生のトータルで考えればもう一台車が買えるくらいの違いになるでしょう。
 また、最近のエコカーはかなり燃費がいいですが、そういった車に乗っていても燃費運転を知っているのと知らないのではかなりの差がでると思います。

 
 それでは前置きこれくらいにして、本題の燃費運転のやり方を説明したいと思います。
 
 私がふだん燃費運転で心がけていることは

 1・ブレーキをなるべくかけない
 2・車間距離を広くとる
 3・車を止めないようにする
 4・停車時はギアをニュートラルにしておく
 5・下り坂ではアクセルを踏まない の5点です。

 最初の「ブレーキをなるべくかけない」は燃費運転の基本になることです。
 車はアクセルを踏んでガソリンを燃やして走らせますが、ブレーキをかけるとせっかくガソリンを燃やして得た進む力を殺してしまうことになります。これはガソリンを捨てているのと同じことだと言えなくもありません。
 ですから燃費運転のためには、アクセルを踏んで速度を上げたら、その速度を使いきって走ることを心がけることが必要です。速度を落とすときはアクセルを離すようにして、なるべくブレーキ使わないですむようにします。
 赤信号で止まるときも、早めにアクセルを離して徐々に速度をゆるめて止まってください。(信号が青の場合もあとどれくらいで赤に変わるか、歩行者用信号などを見て予測しておくのがいいと思います)
前方にカーブがあるときはあらかじめエンジンブレーキで速度を落として、やはりブレーキを使うことが少なくすむようにします。
 また、急発進や急停止は燃費に良くないと言われます。急停止はブレーキをかけてしまうことなので燃費には確かに良くありません。しかし、急発進の方は(あくまで適度なものですが)、上げたスピードをブレーキで落とさなければガソリンの無駄にはそれほどなりません。発進時はある程度早めにスピードを上げてしまった方が、ゆっくり発進するよりも燃費的には良いそうです。
 とにかく、運転中はいつも前をよく見て、赤信号や混雑、カーブに気づいたらすぐにアクセルを離せるようになるのが燃費運転のコツです。そして、ブレーキをかけるのが、ガソリンの無駄につながることを知ってもらえたらと思います。

 2つめの「車間距離を広くとる」は、最初の「ブレーキをかけない」とつながることです。
 車間距離が狭いとどうしてもブレーキをかける機会が多くなります。前の車がスピードを緩めたり、止まったりしても、車間距離が広ければエンジンブレーキでまず減速して対応できるので、ブレーキをかけることによるガソリンのロスが少なくすみます。

 3つめの「車を止めないようにする」というのは、赤信号や渋滞のノロノロ運転のときに、なるべく車を停車してしまわないようにすることです。
 車は一度止めてしまうと、重い車体を再び走らせるのに燃料を使わなければなりません。しかし、完全に停車してしまわずに、ゆっくりでもそれまでの勢いで動いていれば、そこから走り出したときに使う燃料が少なくすみます。
 例えば、前方に見える信号が赤でもう少しで青に変わりそうというときに、ブレーキを踏まないという基本からはちょっと外れますが、一度ブレーキをかけて速度を落として走らせます。そうやって少し時間をかけて停車しないように進み、信号が青に変わり前に走れるスペースができるのを待ちます。
 なるべく車を止めないように前の状況がどうなっているかいつも見ておくことが、燃費節約につながります。

 その次の「停車時はギアをニュートラルにしておく」はオートマ車の場合です。
 赤信号ではほとんどの人が、ギアをドライブに入れたままブレーキを踏んで停車していると思います。しかし、その時にもギアはドライブに入っているので、前に進む力は常にかかっています。たぶんブレーキを離せば車はずっと進み続けますが、この力をブレーキで抑えることが燃料のロスにつながるのは理解してもらいやすいと思います。
 赤信号で待っている時間はけっこう長いですから、トータルするとかなりガソリンを損しているはずなので、停車する場合はギアをニュートラルにしておくことをお勧めします。

 最後の「下り坂ではアクセルを踏まない」は、下り坂を走るときは車体の重みによって自然に速度がでるので、アクセルを踏まずにそれを利用しましょうということです。 
 下りはブレーキを踏むことが多いので、アクセルを踏んでしまうとそれが燃料のロスにすぐつながります。下るような高い場所にいるということは、そこまで燃料を使って登ってきたということです。だから、下り坂ではアクセルを踏まないことによって、登るために使ったガソリンを取り返すようにします。
 下りはアクセルを踏まないとスピードが出るまで時間がかかることもありますが、そこは我慢して待ち、位置エネルギーを十分に利用しましょう。
 
 またその他の燃費対策としては、知っている方も多いと思いますが、重い荷物をいつも載せておかない、燃料を満タンにせずこまめに給油する、エアコンを使いすぎない、タイヤの空気圧をチェックする、などがあります。


 運転の仕方で燃料代に大きな差がでるのを知ると、燃費運転をすぐにでもしたくなると思います。
 しかし、長年運転している人の場合だと自分のやり方が体に染みついてしまっているので、意識的に運転を変えるのはけっこう難しいはずです。そして、運転中に燃費のことばかり考えているわけにもいきません。あまり燃費にばかり気を取られるのは危険ですし、ストレスにもなります。
 ですから燃費運転の習得は、時間をかけて気持ちに余裕があるときに行うようにするのがお勧めです。そして、できそうなものから徐々に慣れていくのがいいと思います。
 しかし、何はともあれ一番大切なのは安全運転です。皆さん、運転には十分お気をつけください。
 

 ここ何年か、6月を過ぎたあたりの暑い時期になると、手足が痛むようになりました。肩、肘、手首、手指、膝、足首、足の裏、と手足の関節があちこち痛みます。ひどい時は何カ所かいっぺんに痛んで体を動かすのが嫌になるほどです。
 これは山に登ったり、体をよく動かしたりした次の日に痛くなることが多いため、年のせいなのかもしれません。しかし一方で、自発動などいろいろと体を整えることを行うので、体が変化する過程でそういったことは起きているのだろう、と自分としては考えているところもありました。
 そして、その痛みの対策に自分が考えた方法(これについてもいつか書くつもりです)を行っていれば、一応痛みは治まりますし、痛むのは秋までそれもたまに痛むくらいだから、それほど深刻に考えていませんでした。
 
 今年も7月初めくらいから痛み始めました。しかし、その痛む箇所は前と比べると増えていて、特に体を動かした後でなくても痛むようになりました。そして、足首の痛みが良くなったら次は足裏が痛むというかんじで、なかなか痛みがなくなることがありません。あまりに痛くて歩くのもイヤになり、1日中動きたくないという状態にも何度かなりました。
 以前なら、これは体の歪みを整えている過程で出てくるものだ、と信じていましたが、これだけ痛むと「何か他の原因で痛むのだろうか」と思い始めました。
 たいていの人は体が痛むところがあれば、何か悪い原因があると考えるものでしょう。しかし、自分の健康法を過信しすぎていたのか、私は今までこの痛みがあっても、「病気ではないか」と一瞬でも思ったりしたことはありませんでした。

 
 ふつう関節が腫れて痛むといえば、リウマチなんかを疑うと思います。
 そこでリウマチについて調べてみると、特徴的な症状として
 ・朝起きた時手指がこわばり、それが1時間以上続く
 ・関節が3箇所以上痛む 左右対称に痛みがでる
 ・手指の第2・3関節が腫れる、痛む
といったことがあるようです。
 私は朝のこわばりは感じませんが、指も痛くなりますし、何カ所も同時に痛み、左右対称に痛むこともあります。ですから症状だけ見ると当てはまっているようです。
 そのためもう少し様子を見て痛みが治まらないなら、病院に行かなきゃいけないかな、と思うようになりました。(今まで医者に行かなかったので重症化しているのかもしれません)
 前に効果があった痛みを収める方法を熱心に行ってみても、効果がありません。とにかく歩くのも大変で、肩が上がらない、肘が曲らない、体をちょっと動かしても激痛が起きると、何もできず夜も眠れないほどでした。

 そんな感じで途方に暮れているとき、何か他にできることはないか、と関節の赤くなって痛むところをあちこちさわっていると、さわり方によって周りより痛みが大きいポイントがあるのに気づきました。
 前は患部が赤くなって腫れたりしているから、さわらない方がいいと思っていました。でも何とかしたいという気持ちから、そのさわると特に痛む箇所を軽くさすってみると、体にある反応が起きることに気づきました。
 その反応というのは、私が自発動を行うときに現れる、背骨をくねらせて整える動きです。(自発動についてはカテゴリーの自発動のところの記事を参照ください)
 この動きは健康法オタクの私が、さまざまな健康法を試すとき、それが自分に効果があるかを判断する基準にしているものです。背骨をくねらす動きが大きくでるものほど、体を整える効果があるものだと考えています。
 そして、この痛むところを触って起きる動きも、かなり大きく背骨をくねらせるものでした。
 したがって、この手足の痛みは前から考えていたように、体を整える過程で起きているものかもしれません。そこで痛む箇所をさすったり、押したりしてみると、痛みが以前より早く治まるようになりました。
 傷んで腫れたりするのは、関節、骨、腱、またはその部分の筋肉なのか分かりませんが、筋肉のコリをもんで解消するように患部をさわっていると、痛みはなくなっていきます。
 さわる場所は、いろいろと指をあててみて一番痛むところを見つけ、そこを痛くなり過ぎないように力を加減しながらさわっていきます。
 人は強い痛みを感じると、体をねじらせて痛みを逃そうとしますが、あの感じとこの背骨を整える動きはつながっているように思えます。
 痛みをさすると、背骨が整う動きが起きて痛くなくなるという現象は、痛みの根本原因が痛む場所にあるのではなく、背骨の歪みにあることを意味しているのでしょう。(左右対称に痛むのはそのため)
 今では痛みが出てくると、体を整える機会だと考えるようになりました。体が、次はこの痛みを解消してください、とピンポイントで教えてくれるのだから、便利といえば便利です。さらにこう考えると、痛みもあまりでなくなってきたように感じます。

 
 ということで、私を悩ませてきた手足の痛みは解消できるということが分かったので、一応安心だろうと病院へは行かないことにしました。
 今年は「左足ブレーキ」とか「トイレでの拭き方」など今までにないことを始めたので、体の歪みを正す力が大きく出て、いつもより痛みがたくさん出てきたのかもしれません。


 私のこのやり方が、他の人の様々な痛みに対して効果的ということはないでしょう。(関節の痛みがあるときに一度試してみてもらいたいとは思いますが)
 誰でも体があまりに痛んだりするときは、いろんな原因があるはずだから、まずは病院へ行ってみてもらうべきだろうと思います。(私はどういった症状でもまず自分で何とかしよう、という頑固な考えを持っているので、すぐには行きませんが。しかしこれは参考にならない例外の意見です)
 病院に行くと詳しく診断して治療してくれるので安心です。しかし、ひねくれたことを言うと、その診断・治療ですべての不調の原因が分かり絶対に良くなる、ということではないでしょう。
 そんなとき、今回私が言ったことが役に立つこともあるかもしれません。
  

1年後の追記
 この痛みはさすることで良くなっていましたが、痛み自体はそれからも出ていました。しかし、2016年9/21の「無努力体操5 手足の痛みに涅槃法」の記事で書いた体操によってほとんど出なくなりました。こういった痛みに悩んでいる人がいたら参考にしてください。
 ネットで見てみるとこの痛みは、「線維筋痛症」という症状に似ていたように思えます。


10 15
2015

 今回はたまには健康以外の話題もということで、節約について書いてみようと思います。
 今の時代、景気のいい話なんてあまりなく、この先の生活も不安に感じられるので、多くの人が気前よくお金を使うことなどせず、 節約志向になっているはずです。
 私もぜいたくできる余裕はない方なので、生活全般なるべく切り詰めるようにしています。
 今は、みんな節約に関心があって、ネットやテレビ、口コミで節約のためのたくさんの情報を知っていると思います。(電気代・電話代のプランを見直す、買い物はネットや店を見比べる、待機電源をなくす等々)
 この記事では、そういった基本的なこと以外で出来る本当にちょっとした節約法について書いてみます。よかったら参考にしてください。
 節約は生活を防衛するため、と頑張りすぎると気疲れしてしまいますから、小銭を貯金していくようなつもりで楽しく続けていくのが良いと思います。
 小さな細かいことでも、長い期間行っていけば違いとなって現れるはずです!(おそらく)


 それでは私が行っているささやかな節約法、まず一つめは、炊飯器で米を炊く時に設定を早炊きにするというものです。
 これは、おいしい米の炊き方としてテレビで紹介されていたものですが、炊く時間がかなり短縮されるので、電気代の節約になります。
 十分に(1時間以上)水に浸けておいた米を通常モードでなく早炊きで炊きます。
 通常モードは米を研いですぐ炊く場合の炊き方なので、水に浸けた米は早炊きにした方がいいそうです。炊きあがりを較べると、たしかにこちらの方が米粒がシャキッとしておいしく炊けます。
 これは節約と実益を兼ね備えた二重にお得な方法だと思います。

 ネットを見ていると、この早炊きと似たような洗濯機の洗いのコースをスピード洗いにする、というものがでていました。
 あまり汚れてないものや、洗い物の量が少ないときは、こうやってコースを変えた方が節約になるそうです。(でもウチの洗濯機にはこの設定がなくて行っていません)
 この炊飯器と洗濯機の時短法で節約できる電気代はわずかかもしれないですが、チリも積もれば、ということもありますのでお試しください。


 次に紹介するのは、もう少しお金が節約できる方法です。
 ふつうお風呂で湯船を洗うときには、風呂用の洗剤を使うと思いますが、風呂用洗剤の代わりに固形の石けんをスポンジにこすりつけて洗うと節約になります。このやり方で十分汚れは落ちます。
 風呂用洗剤は200円くらいで、2カ月もすれば1本使ってしまうはずです。しかし200円出せば、安い固形石けんなら4つくらい買えます。石けんは風呂を洗うぶんにはなかなか減らないので、風呂用洗剤1本買える金額で1年は洗えます。
 これでけっこうな額が節約になると思います。また石けんなら手袋も必要ないので、その分も節約になります。


 蚊に刺されたところに塗るかゆみ止めを使わずに、天然塩をすり込むというのも節約になります。
 ウチでは昔からこうしていますが、塩を使えば蚊に刺されたかゆみはすぐに消えます。したがってテレビで宣伝しているような製品は必要ありません。
 今はもう蚊の季節は終わってしまったので、来年お試しください。


 最近は「断捨離」が流行っていますが、「断捨離」の前には「もったいない」という言葉がもてはやされていたように思います。そして、節約のためには当然「もったいない」の方が重要です。
 たしかに、着なくなった服なんかは絶対着ることがないので、処分するべきでしょう。
 しかし、何に使うか分からない物も、思わぬときに使えるということがあるので、置けるスペースがあるなら物はなるべくとっておいた方がいいと私は考えます。
 そういう物はたまに整理して何がどこにあるか覚えておけば、いつか何かの用途に役立つ機会があるものです。
 こうして使っていなかった物を活かすことは、節約につながるはずです。(記憶力やひらめきの訓練にもなります)


 最後に取り上げるのは料理です。
 料理はやっぱり節約の要になるものでしょう。外食をするよりも安いですし、健康管理の面から言っても大きいです。
 今は安く買える弁当や惣菜もありますが、そういったものは外国産などの材料や質の悪い油で作られ、添加物も多いので、いつも食べていると体に良くありません。
 後々の健康のことを考えたら、自炊した方が得になるはずです。
 料理はとにかく慣れですから、簡単なものから作るようにしていけば、必ず上達します。
 そして、料理では特に材料を無駄にしないことが、節約につながります。
 日持ちしないものは安くても買いすぎない、冷凍保存する、古い材料から使っていく、賞味期限のあるものは冷蔵庫の中で一つの場所にまとめて分かりやすくする、などを心掛けるといいです。 
 また、なるべく旬の食材を食べると価格も安いですし、栄養があります。
 あと、これは時間と場所がある人にしか出来ませんが、自分で野菜を作れれば食費を大幅に抑えられます。
 ウチでは親が野菜を作っていますが、今年はとにかくゴーヤーがたくさん取れて、節約派の私は毎日主食のようにゴーヤーばかり食べていました。
 大量のゴーヤーをなんとかしようと、ゴーヤージュース・生のままスライス・ゴーヤー味噌・ぬか漬け・チャンプルー・塩昆布炒め・キムチ炒め・バター麺つゆ炒め(今年一番の発見、お勧めです)など、飽きないように料理しまくりました。
 ゴーヤーだってスーパーで買えば1本100円はします。そう考えると相当な節約になったはずです。
 
 畑で野菜を作れば、安心な野菜がたくさん取れて節約になりますが、それはちょっと難しいところがあるでしょう。
 そこでプランターで簡単に作れる、ニラと九条ネギについて書いてこの記事の終わりにしたいと思います。
 ニラや九条ネギは生命力が強いので簡単に栽培できます。そして、切って使ってしまっても、根を残しておけば何度も生えてくるので便利です。
 ニラは苗を買って、九条ネギは買って食べたものの根をプランターに植えておくだけです。(詳しい育て方はネットでお調べください)
 九条ネギは納豆・味噌汁・チャーハンなどに入れて、ニラはニラ玉・レバニラ・野菜炒め・もやし炒めなどに使えます。(私は最近、生のニラを細かく切って麺つゆ・ゴマ油少々に浸けておく、という方法を知ってハマっています。一晩つけてなじんだものを、ご飯にのせて食べるととてもおいしいです)



 コンビニで買い物をしない、DIYで自分出来ることはやる等、節約のために私が意識していることはいろいろありますが、それらは誰でも知っていることなので、たいしたものではないけれど、あまり知られてない自己流の節約法を紹介しました。よかったらお試しください。
 




 2ヶ月ほど前にTPP(環太平洋パートナーシップ協定)が大筋合意しました。
 数年前にTPP協議参加を議論しているときから、関税が自由化したら農業が壊滅的な打撃を受ける、と農家の人は反対していました。(その頃野党だった自民党も「断固反対」と言っていた)
 しかし, TPPに入った方が工業製品の輸出等につながり国益にかなうとして、2013年に参加することを安倍政権が決め、その後加盟各国の協議が続けられて合意に至りました。
 日本政府は農産物の主要5品目を保護することは出来たとしましたが、ほかの農水産物は早いうちに関税がゼロになるのでその影響が大きい、と農家は反発しています。これについては安倍総理が「農林水産業はしっかり守る」として、国民人気の高い小泉進次郎議員を農林部会長に任命して農家の説得にあたらせ、さまざまな保護策も検討しているようです。
 TPPについてのマスコミの論調は、危機に立たされる農業は国が多少援助しなければならないが、輸出が増えたり、外国から安い食品・製品が入ってきたりするので、メリットの方が上回り全体としてはTPPは歓迎すべきものだ、ということになっているみたいです。

 私の住んでいるところは農村地帯ですが、TPPによって農業が一気にダメになるなんていうことはちょっと想像がつきません。実際にそういうことが起きるのでしょうか?
 まあ、安い外国の食品・農産物が入ってきても安全性に疑問があるので、どちらかといえば国産のものを買うだろうし、土地のある田舎は家庭菜園で野菜を作るという手もあります。
 経済が活性化するといっても、潤うのは大企業ばかりだろうし、庶民にはそのおこぼれが少しははあるかどうか、といった感じだろうから全く期待はしていません。
 ですから、私のTPPに関する知識感想は「自分の生活にはあまり影響がないだろう」といった程度で、ほとんど関心を持ってきませんでした。
 そして、たいていの人もこんな風に感じているのではないでしょうか。


 しかし、2週間ほど前にMXテレビで放送された「バラいろダンディ 木曜日」で、認知科学者の苫米地英人さんが、TPPの問題点について私が今まで聞いたことのない解説をしているのを見ました。
 それによると、TPPは「関税自由化」「農業VS工業」「農業の今後」といったとらえ方をされがちですが、TPPにはこれら以上に重大な問題が隠されていて、TPPの本当の狙いはそちらにある。
 TPPを推し進めたのは、それによって莫大な利益を得ようとしている多国籍企業・外国人投資家で、このとんでもない条約で日本は壊滅的な被害を受ける、と苫米地さんは短い時間で分かりやすく説明されていました。
 TPPは関税の自由化ということだけでなく、著作権・公共事業・金融といった多くの分野についての取り決めですが、一番の問題はISD条項というものだそうです。
 ISD条項は、投資家・企業と国家の争いを解決するために設けられたものです。これは当初、法整備が未発達な発展途上国と企業の争いを調停するために作られました。
 しかし、近年、このISD条項を使って、投資家・企業が自分たちに不利だと思う他国の制度や法律を「不当な差別である」と裁判に訴え、巨額の賠償金を得ることが多くなっています。
 この条項では、投資家・企業などが国家を「国際投資紛争解決センター(ICSID)」というところに訴えることが出来ます。
 このICSIDは、アメリカが実権を握っている世界銀行の傘下の組織で、常にアメリカに有利な判決を下すところだそうです。(アメリカ企業は、アメリカとISD条項を含む貿易協定を結んだカナダ・メキシコに対して不合理な訴訟を何十件と起こして裁判で負けたことはなく、多額の賠償金を得ています。一方、アメリカが訴えられて負けたことはありません)
 この審理はワシントンDCで非公開に行われ、控訴もできないものです。
 ここに日本政府や地方自治体が訴えられると、裁判費用だけで年間数億円かかってしまいます。そして、裁判に負けると何十億円以上という巨額の賠償が課された上に、法律や制度の変更を迫られるという、まさに国の主権を奪われるようなことが起こる可能性があります。
 TPPは多国籍企業が莫大な金をもうけ、脅し取るために作られたもので(もちろん大きなターゲットは日本)、日本の憲法や法律より上位に位置づけられるものであり、TPPが始まってしまえば国や都道府県、政府系企業はさまざまなことで多国籍企業・外国人投資家に訴えられて破産する、とまで苫米地さんは言っていました。(苫米地英人さんは、ご存知の人も多いと思いますが、幅広いさまざまな分野で活躍されている、ちょっと他に比べる人がないような才人です。日本のアンタッチャブルな存在である電通を批判をするような骨のあるところに私は好感を持っています)
 TPPは1000ページもの長い条文にされています。
 これは通常の条約ではありえない量で、そこには関税についてのことなどはあまり書かれてなく、いかに多国籍企業を活動しやすくするか、各国政府の権限を制限するか、が内容の中心だそうです。
 附則の文書にターゲットと考えられる都道府県、政府系企業の名前がズラリと書かれているのが怖いです。
 こうったものを見ればTPPはISD訴訟を仕掛けるために作られたものにしか見えなくなりますが、最近日本政府が出した日本語のTPP概要には、原文に執拗に書かれているISD条項に関するところに何も触れていません。



 苫米地さんの話があまりに衝撃的だったので、TPPについて少し調べてみると、この問題は参加するしない、と言っている頃から懸念されていたことだったみたいです。
 こんな国の存亡にかかわる問題について、なぜ今まで全然知らなかったのだろう、と私は恥ずかしくなってしまいました。でも、ISD条項についてはマスコミでそれほど取り上げられてこなかったので、世間の多くの人は私同様知らないのではないでしょうか。(民主党政権のときの国会答弁で野田総理も知らない、と言ったそうです)
 国の主権がなくなりかねない、と誰もが騒ぐであろうこの問題が、マスコミで一向に取り上げられないのは、テレビの民放各局は大株主の外国資本に乗っ取られ、新聞はTPP賛成の大企業から広告をもらっているからでしょう。これにアメリカの言いなりの政府・官僚も加わって本質を知らせず、TPPを進めてしまおうという魂胆なのだと思います。



 多国籍企業が変えたいと思っている日本のルールは次のようなものがあります。

 <食品の安全基準> 添加物・残留農薬の規制や、食品の添加物・原産地・遺伝子組み換えの表記義務が、非関税障壁(貿易の自由を妨げるもの)だとアメリカの食品会社がISD訴訟に訴える可能性がある。今は食品に義務付けられている遺伝子組み換えの表記が廃止されると、遺伝子組み換え食品が大量に出回るようになると予想されます。

 <医療制度> 当初から根強くあった、日本の国民皆保険制度が壊される、という心配は今のところ大丈夫みたいですが、日本の薬の価格が不当に低い、と薬の価格決定の仕組みの変更を要求されることがあるかもしれない、ということです。
 すでにTPPの取り決めで安価なジェネリック医薬品使用に今より制限が加えられたようですが、薬の価格が上昇すると国民皆保険制度の赤字が大きくなり、制度を支えられなくなってしまいます。そして、そこからアメリカ企業の望む、高額な混合診療の解禁、民間の医療保険の導入、株式会社の病院経営参入、といったことにつながっていく可能性がある、と言われています。

 <自動車制度> 現在の日本の安全基準を満たさない外国車でも、その国の安全基準を満たしていれば販売できるように制度変更を求められたり、軽自動車やエコカーが優遇されていることが非関税障壁であると訴えられる可能性があります。

 <ゆうちょ・簡保・農協共済など> これらの貯蓄や保険が民間に比べて不当に優遇されていると批判し、さらにそのお金が日本国内だけで運用されているのでは自分たちの儲けにならない、と海外に投資できる仕組みに変更させようとする。(もうそうなっているんでしたっけ?)

 ここまで挙げてきたことは、今までにもいろいろと変更させられてきたことだけど、ISD訴訟を使って「自由貿易の原則に反する」とさらに大きなルール変更を迫り、巨額の賠償金を得ようとしているのでは、と懸念されています。
 またTPPの長い条文が複雑でさまざまに解釈できることから、政府・都道府県がいろいろと予想もしないことで訴えられる可能性があって、日本のことを私たちで決められなくなってしまいます。
 例えば、今政府が農家へのTPP対策として所得保証を検討していますが、これも自由な競争を妨げる非関税障壁としてISDで訴えられる可能性があるそうですし、ほかにも地方の自治体が農産物の地産地消を推進するようなことを言ってもダメになったり、公共事業も外国に解放されて英語でも募集するようになる、といったことでさまざまなトラブルが起きるのが予想されます。
 また、現在マイナンバー制度が始まりましたが、これもTPPがもっと前に始められていたとしたら、マイナンバーのシステム構築を日本の企業だけが受注できるのはおかしい、とISDで巨額の賠償とともに訴えられる案件になる、ということを苫米地さんは言っていました。



 (次回に続きます)



プロフィール

Author:まやと
努力なしで最大限の成果を得られる健康法を日々探求しています。趣味 野菜料理を作る 音楽を聴く
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