前回、筋トレやストレッチといった運動は、同じやり方ばかり繰り返すと体を固めてしまい、かえって日常の動作で動きにくくなるのではないか、という話をしてみまました。
筋トレすれば、加齢によって衰えやすい筋肉を維持・増強する、成長ホルモンやマイオカインといった健康をもたらす物質が作られる、など多くのメリットがあります。
しかし、人の体はいろいろな動きが可能ですから、同じことばかりの筋トレでは、かえって体全体のバランスを崩すことにつながるのではないでしょうか。
したがって、筋トレやストレッチを行うならば、さまざまなやり方を取り入れたほうがいいと思います。
また、筋トレ・ストレッチとともに、ウォーキングやジョギング、水泳、競技スポーツなど全身を動かす運動も行うのがより理想的でしょう。
いろいろな運動を行えば体だけでなく、脳の活性化にもなります。
とはいっても、ふだん体を動かす習慣のない人にとって、運動するのはハードルが高いものになるでしょう。
だから、何か手軽に続けられるものとして筋トレを繰り返すということになるのかもしれません。
でも、先ほどから述べているように、同じ内容の運動ばかりだと体のバランスが悪くなることもあります。
そこで今回は手軽にできて健康効果があり、体を固めない運動方法を紹介したいと思います。
その方法というのは、ただ体をいろいろ動かしてみましょう、ということです。
特別決まった運動をするのではなく、体が求めることを感じ取り、動いてみるようにします。
何も考えずデタラメに体を動かせば、本当に手軽でいい運動になるんです。
運動ができない、続かない理由として、正しいやり方をしなければいけない、という考えにとらわれていることがあると思います。
正しいやり方でないとダメ、効果がない、と思って、やるのが面倒になってしまう。
しかし、正しいやり方や決まった回数もなく、何でもいいのでいいかげんに体を動かすのなら、頑張らなくて行えるので始めやすいでしょう。
いいかげん(いい加減)というのは、自分の体が一番気持ちよく感じる状態ということです。
これだとちょっと時間があるときにできます。
そして、立つ、座る、寝ころぶ、とどんな体勢ででも行えます。
簡単な自分のやりたいテキト―な動きだけ行うので、少しの時間だけやろう、と始めてもけっこう続くということになりやすいです。
どんなことでもある程度体を動かせば、心拍数が上がって血行が良くなります。
この好きなように体を動かすということについては、ブログのカテゴリーの「体操」の中に、その効果や動き方をいろいろと書いていますが、こう動くことで体を動きやすくしたり、体のコリや良くないところを解消する効果もあります。
私がこうやって運動すると、反動をつけて上体をひねったり、キックをするように足を上げたり、手をものすごく速くこすり合したり、ということを行いたくなります。
これらはやろうとして行うのではなくて、ただ何も考えず体が動きたいことを感じるようにすれば、自然に動いてくるんです。
他にも手首をずっとプラプラさせる、首を念入りにグルグル回す、といった動きをやりたくなったりします。
ふつういい大人がキックやパンチの真似事とかしないでしょうが、そういった動きもなんらかの意味があるはずです。
たくさんの動きが可能な人体にはいろんな動きが必要ということでなのでしょう。
どんな動きをやりたくなるかはその時々で変わり、筋トレやストレッチ、有酸素運動的なものなど、といろいろでてくると思います。
これを行うと、運動には見えない変な動きをしたりするので、人の見ていないところで行ったほうがいいと思います。
傍から見ておかしく見える動きほど行うと爽快感があったりしますから、体にとって大きな意味があるのかもしれません。
人に見せない秘密の運動として、この「気楽ないいかげんな動き」よかったら一度お試しください。
筋トレすれば、加齢によって衰えやすい筋肉を維持・増強する、成長ホルモンやマイオカインといった健康をもたらす物質が作られる、など多くのメリットがあります。
しかし、人の体はいろいろな動きが可能ですから、同じことばかりの筋トレでは、かえって体全体のバランスを崩すことにつながるのではないでしょうか。
したがって、筋トレやストレッチを行うならば、さまざまなやり方を取り入れたほうがいいと思います。
また、筋トレ・ストレッチとともに、ウォーキングやジョギング、水泳、競技スポーツなど全身を動かす運動も行うのがより理想的でしょう。
いろいろな運動を行えば体だけでなく、脳の活性化にもなります。
とはいっても、ふだん体を動かす習慣のない人にとって、運動するのはハードルが高いものになるでしょう。
だから、何か手軽に続けられるものとして筋トレを繰り返すということになるのかもしれません。
でも、先ほどから述べているように、同じ内容の運動ばかりだと体のバランスが悪くなることもあります。
そこで今回は手軽にできて健康効果があり、体を固めない運動方法を紹介したいと思います。
その方法というのは、ただ体をいろいろ動かしてみましょう、ということです。
特別決まった運動をするのではなく、体が求めることを感じ取り、動いてみるようにします。
何も考えずデタラメに体を動かせば、本当に手軽でいい運動になるんです。
運動ができない、続かない理由として、正しいやり方をしなければいけない、という考えにとらわれていることがあると思います。
正しいやり方でないとダメ、効果がない、と思って、やるのが面倒になってしまう。
しかし、正しいやり方や決まった回数もなく、何でもいいのでいいかげんに体を動かすのなら、頑張らなくて行えるので始めやすいでしょう。
いいかげん(いい加減)というのは、自分の体が一番気持ちよく感じる状態ということです。
これだとちょっと時間があるときにできます。
そして、立つ、座る、寝ころぶ、とどんな体勢ででも行えます。
簡単な自分のやりたいテキト―な動きだけ行うので、少しの時間だけやろう、と始めてもけっこう続くということになりやすいです。
どんなことでもある程度体を動かせば、心拍数が上がって血行が良くなります。
この好きなように体を動かすということについては、ブログのカテゴリーの「体操」の中に、その効果や動き方をいろいろと書いていますが、こう動くことで体を動きやすくしたり、体のコリや良くないところを解消する効果もあります。
私がこうやって運動すると、反動をつけて上体をひねったり、キックをするように足を上げたり、手をものすごく速くこすり合したり、ということを行いたくなります。
これらはやろうとして行うのではなくて、ただ何も考えず体が動きたいことを感じるようにすれば、自然に動いてくるんです。
他にも手首をずっとプラプラさせる、首を念入りにグルグル回す、といった動きをやりたくなったりします。
ふつういい大人がキックやパンチの真似事とかしないでしょうが、そういった動きもなんらかの意味があるはずです。
たくさんの動きが可能な人体にはいろんな動きが必要ということでなのでしょう。
どんな動きをやりたくなるかはその時々で変わり、筋トレやストレッチ、有酸素運動的なものなど、といろいろでてくると思います。
これを行うと、運動には見えない変な動きをしたりするので、人の見ていないところで行ったほうがいいと思います。
傍から見ておかしく見える動きほど行うと爽快感があったりしますから、体にとって大きな意味があるのかもしれません。
人に見せない秘密の運動として、この「気楽ないいかげんな動き」よかったら一度お試しください。
09 | 11 |
2020 |
今回は、少し前にテレビで見たブリッジのやり方を紹介します。
体を反らせる動きは毎日やりたいものですが、これは簡単にできて、行うと体がシャキッとする方法なので、とてもお勧めだと思います。
まず、壁を背にして壁から50cmくらい離れて立ちます。
両腕を上に上げて体を反らせ、壁に手をつきながらできるだけ体を反らせます。
手首が上に来るように手をついてください。
このとき腕が曲っていると思いますが、その腕を伸ばせるところまで伸ばして、その体勢をキープします。
行うと胸と腕、背中と本当に気持ちよく伸ばせて、上半身が軽くなるのを感じられると思います。
一日に一度やるだけで十分でとても行いやすいブリッジです。
私は反る動きが苦手なので、壁の高いところに手をついて腕を伸ばしてますが、テレビでこの方法を教えていた講師の人は、腰を90度近く反らして行っていたので、続けるとだんだん反れるようになるかもしれません。
以前、私が何かで見た壁ブリッジのやり方は、壁に手をついて、その手を低いところへもっていって腰を思いきり反らすというものでした。
これも昔試しましたが、うまく反れない人間にとっては続けるのが難しい方法でした。
でも、腕を伸ばすこのやり方は、体が固くで反れなくても、その人なりにブリッジの健康効果を感じられる方法だと思います。
行うとすごく気持ちいいです。一度お試しください。
体を反らせる動きは毎日やりたいものですが、これは簡単にできて、行うと体がシャキッとする方法なので、とてもお勧めだと思います。
まず、壁を背にして壁から50cmくらい離れて立ちます。
両腕を上に上げて体を反らせ、壁に手をつきながらできるだけ体を反らせます。
手首が上に来るように手をついてください。
このとき腕が曲っていると思いますが、その腕を伸ばせるところまで伸ばして、その体勢をキープします。
行うと胸と腕、背中と本当に気持ちよく伸ばせて、上半身が軽くなるのを感じられると思います。
一日に一度やるだけで十分でとても行いやすいブリッジです。
私は反る動きが苦手なので、壁の高いところに手をついて腕を伸ばしてますが、テレビでこの方法を教えていた講師の人は、腰を90度近く反らして行っていたので、続けるとだんだん反れるようになるかもしれません。
以前、私が何かで見た壁ブリッジのやり方は、壁に手をついて、その手を低いところへもっていって腰を思いきり反らすというものでした。
これも昔試しましたが、うまく反れない人間にとっては続けるのが難しい方法でした。
でも、腕を伸ばすこのやり方は、体が固くで反れなくても、その人なりにブリッジの健康効果を感じられる方法だと思います。
行うとすごく気持ちいいです。一度お試しください。
07 | 03 |
2022 |
今回から数回ほど、私がいつも行っている体操について書いてみたいと思います。
これは私が自分の健康法の中心と考えているもので、体をスッキリさせたり、体をいろいろな面で整えたりする効果があります。
この「無努力体操」は、名前の通り頑張ることなく、とても簡単に行えるものです。
短時間にできて、体を整える効果がとても高い体操だと思っています。
続けてもらえば多くの成果が現れるはずなので、良かったら試してみてください。
体は自らの状態を良くするため動きを知っています。
睡眠中の寝がえりや、あくびなどはそういった動きの表れです。
しかし、忙しく、頭を使うことが多い現代人は、その体の動きが非常に出にくい状態になっています。
この体操はその動きを解放させるために行うものです。
ふつう体操するとか体を動かすというと、一定の決められた動きをすることを想像すると思います。
でも、この体操には決まった動きというものはなく、体を自由気ままに動かすということを行います。
頭でどう動くかは考えず、体が動きたいように自然に動かすかんじです。
動かす感覚をつかんでもらえば、体のあらゆる箇所を動かしたり、いろいろな体勢で行ったりすることができて、多くの効果を期待できます。
前置きが長くなってしまいましたが、ここから動かし方のコツが一番分かりやすい、体幹で行うやり方を説明していきます。
まず、足を肩幅ほど開いて立ち、両手を骨盤の横のところにあててください。
その体勢から何も考えずに体を自由に動かしてみます。
自由に動かすといっても分かりにくいと思いますが、どうやって動かそうとか考えずにゆっくり体を動かしてみてください。
そうすると、腰を左右に振ったり回したり、といった不規則な動きが出てくると思います。
少しの間これを行い、気ままに動かすことを体感してみてください。
軽い力で動かし、動きが止まったら無理に動かさないようにします。
また、動きがゆっくりではなく速くなる場合は、速いまま動いても構いません。
次に手を腰にあてたまま足を閉じて立ち、同じ動きをしてみます。
こうすると、先ほどとは少し違ったかんじで動くはずです。(昔あったおもちゃ・フラワーロックみたいな動きになるかもしれません)
この動きに慣れて来たら、今度は手を腰から離して動いてみてください。
手が自由になるとより多くの動きでてくると思います。
これらの体勢で動いていくうちに、体が望むように自由に動く感覚がだんだんつかめてくるはずです。
それをつかめさえすれば今度は、頭や目・口・肩・手・足など、体のあらゆる箇所をこの感覚で動かすことが出来るようになります。(クネクネした動きで周りから見ればちょっと変に思えるかもしれませんが・・)
鏡で自分の姿を見ながら行うと、バランスがとりやすく行いやすいです。
この「無努力体操」を行っていると、疲れたとき体に自然に起きる「伸び」のような動きが出てくることがあります。
背骨や首が「ボキッ」と鳴ることもある気持ち良いもので、これが出ると体の歪みを正す働きが大きくなると私は考えています。
体操を続けていくと、日常生活でもこの「伸び」が起きやすくなります。
もちろん「伸び」が出なくても、自由に動かしていくだけで効果はあります。
あまり負荷のかからないこの動きを続けることで、体をスッキリさせたり、さまざまな不調を改善させたりする効果がでてきます。
この体操は疲れるほど行う必要はありません。短時間、毎日行っていくだけで効果があります。(体が要求する動きなのであまり疲れることはないです)
長い時間行う場合は、いろいろ動かしていくうちに飽きてくるのでそこで止めにします。
疲れているときや、気分が乗らないときは無理に行わないようにしてください。
無努力体操で行う動きは、他の運動や体操にはない動きです。
ストレッチやヨガ、筋トレ、体幹トレーニング、ラジオ体操といった運動もたしかに体に良い効果をもたらしますが、この体操で行う動きについても少し知ってもらえればと思い、今回の記事を書きました。
(以前紹介した「自発動」はこの体操の動きと似たものだと思います。しかし、自発動は行うのが難しいということがありますが、この体操は自発動の自ら整える動きを意識的に起こせる方法だと思っています。)
この動きは、次回以降に書きますが、いろいろな応用が出来るとても興味深いものです。
続ければ続けるだけ体が整っていくなどの成果が実感できると思うので、ぜひ一度試してもらえたらと思います。
これは私が自分の健康法の中心と考えているもので、体をスッキリさせたり、体をいろいろな面で整えたりする効果があります。
この「無努力体操」は、名前の通り頑張ることなく、とても簡単に行えるものです。
短時間にできて、体を整える効果がとても高い体操だと思っています。
続けてもらえば多くの成果が現れるはずなので、良かったら試してみてください。
体は自らの状態を良くするため動きを知っています。
睡眠中の寝がえりや、あくびなどはそういった動きの表れです。
しかし、忙しく、頭を使うことが多い現代人は、その体の動きが非常に出にくい状態になっています。
この体操はその動きを解放させるために行うものです。
ふつう体操するとか体を動かすというと、一定の決められた動きをすることを想像すると思います。
でも、この体操には決まった動きというものはなく、体を自由気ままに動かすということを行います。
頭でどう動くかは考えず、体が動きたいように自然に動かすかんじです。
動かす感覚をつかんでもらえば、体のあらゆる箇所を動かしたり、いろいろな体勢で行ったりすることができて、多くの効果を期待できます。
前置きが長くなってしまいましたが、ここから動かし方のコツが一番分かりやすい、体幹で行うやり方を説明していきます。
まず、足を肩幅ほど開いて立ち、両手を骨盤の横のところにあててください。
その体勢から何も考えずに体を自由に動かしてみます。
自由に動かすといっても分かりにくいと思いますが、どうやって動かそうとか考えずにゆっくり体を動かしてみてください。
そうすると、腰を左右に振ったり回したり、といった不規則な動きが出てくると思います。
少しの間これを行い、気ままに動かすことを体感してみてください。
軽い力で動かし、動きが止まったら無理に動かさないようにします。
また、動きがゆっくりではなく速くなる場合は、速いまま動いても構いません。
次に手を腰にあてたまま足を閉じて立ち、同じ動きをしてみます。
こうすると、先ほどとは少し違ったかんじで動くはずです。(昔あったおもちゃ・フラワーロックみたいな動きになるかもしれません)
この動きに慣れて来たら、今度は手を腰から離して動いてみてください。
手が自由になるとより多くの動きでてくると思います。
これらの体勢で動いていくうちに、体が望むように自由に動く感覚がだんだんつかめてくるはずです。
それをつかめさえすれば今度は、頭や目・口・肩・手・足など、体のあらゆる箇所をこの感覚で動かすことが出来るようになります。(クネクネした動きで周りから見ればちょっと変に思えるかもしれませんが・・)
鏡で自分の姿を見ながら行うと、バランスがとりやすく行いやすいです。
この「無努力体操」を行っていると、疲れたとき体に自然に起きる「伸び」のような動きが出てくることがあります。
背骨や首が「ボキッ」と鳴ることもある気持ち良いもので、これが出ると体の歪みを正す働きが大きくなると私は考えています。
体操を続けていくと、日常生活でもこの「伸び」が起きやすくなります。
もちろん「伸び」が出なくても、自由に動かしていくだけで効果はあります。
あまり負荷のかからないこの動きを続けることで、体をスッキリさせたり、さまざまな不調を改善させたりする効果がでてきます。
この体操は疲れるほど行う必要はありません。短時間、毎日行っていくだけで効果があります。(体が要求する動きなのであまり疲れることはないです)
長い時間行う場合は、いろいろ動かしていくうちに飽きてくるのでそこで止めにします。
疲れているときや、気分が乗らないときは無理に行わないようにしてください。
無努力体操で行う動きは、他の運動や体操にはない動きです。
ストレッチやヨガ、筋トレ、体幹トレーニング、ラジオ体操といった運動もたしかに体に良い効果をもたらしますが、この体操で行う動きについても少し知ってもらえればと思い、今回の記事を書きました。
(以前紹介した「自発動」はこの体操の動きと似たものだと思います。しかし、自発動は行うのが難しいということがありますが、この体操は自発動の自ら整える動きを意識的に起こせる方法だと思っています。)
この動きは、次回以降に書きますが、いろいろな応用が出来るとても興味深いものです。
続ければ続けるだけ体が整っていくなどの成果が実感できると思うので、ぜひ一度試してもらえたらと思います。
07 | 17 |
2022 |
前回は、何も考えず体を自由に動かしていく「無努力体操」というものを紹介しました。
これは、体に本来備わっている自らを整える働きを引きだす体操です。(無努力体操の動き方については前回の記事「体をスッキリさせる 無努力体操」を参照ください)
今回はこの無努力体操の動きを使って、体の調子の悪いところや気になるところを改善する方法について書いてみたいと思います。
(この方法、呼び方を「押さえ動かし」とします)
やり方はとても簡単です。
体のあらゆる不調箇所(痛むところ、不快な症状のあるところ、機能低下したところ、肌のトラブルがあるところなど)に指先や手を軽く当てて、無努力体操の動きを行うだけです。
指先・手を当てたまま体の動くところを自由に動かします。
なるべく指先で押さえるようにして、押さえる範囲の広い場合は手を使ってください。
私はさまざまな不調というのは体の歪み、特に脊椎の歪みから来ていることが多いと思っています。
脊椎の一つ一つの骨からは体のあらゆるところと脳をつなぐ神経が伸びていて、感覚・運動の信号をやりとりしています。
そして脊椎が歪むとそこから出る神経の信号の流れが妨害されて、その神経とつながっている箇所の動きや、血流・リンパ・気の流れが低下します。
そのことがさまざまな症状を引き起こす元になります。
「押さえ動かし」で調子の悪いところに指・手を当てて動いてみると、首や背中、腰などが不規則に動くはずです。
この動きが私たちに備わる自然治癒力の表れです。
こうやって動いていくことで、症状の原因となっている背骨の歪みが整えられる、と私は考えています。
なにか怪しい話に聞こえるかもしれませんが、これを行うとちょっとした症状なら簡単によくなります。
私はときどき左足の小指が水虫になり、皮がむけたりします。
そんな時そこを「押さえ動かし」してみると、数日後には何ともなくなり、自分でも驚いてしまいます。
左足の小指を押さえると遠く離れた首が動くので、そこに原因があるのかもしれません。
他の指はなんともなく、そこばかりが水虫になるのは、私の体の歪みの癖が左の小指あたりのエネルギーを低下させやすいからなのでしょう。
これは水虫になるのは菌自体が原因ではなく、菌に負けてしまうエネルギーの低下したところが体の歪みによって出てくるため、ということを示しているのではないでしょうか。
この「押さえ動かし」は体のあらゆる症状に使えます。
内臓の不調、頭痛や歯周病、目・耳の不調(耳は外から押さえるだけでなく、耳穴に指を入れて動きます)、肩こり、腰・膝の痛み、皮膚のトラブル、痔など、痛むところや気になるところに指・手を当ててゆっくり自由に動かしてみてください。
行うときの注意点は次のようなものです。
無努力体操という名前の通り、頑張ってやらないようにします。
無理にやり過ぎると新たな別の歪みを作りだしてしまいます。
心地よかったら長く続けても大丈夫ですが、疲れたり飽きたりしたらそこで止めます。短い時間でも少しずつ続けていくのが効果的です。
次に、症状が片側だけにあってもそこだけを押さえるのではなく、左右対称の反対側のところも押さえて動くようにします。
例えば、肝臓なら右手で肝臓のところを押さえたら、左手で肝臓と反対側のところを押さえてください。
押さえるときは軽く添える感じで行います。
動かしてみて前回の記事で述べた、背骨が気持ちよく自然に動く「伸び」が起きると効果が高まります。
また押さえるのではなく、症状のところの皮膚をつまんで引っぱってから自由に動かすというやり方もあります。
症状すべてが完全に良くなるということではないですが、この害のない簡単な方法を続けていくと、改善することがいろいろあると思うのでぜひ一度お試しください。
さまざまな症状(機能の不調や、痛み・かゆみ・だるさなどの不快感)は、体が自らを健康な状態に戻そうとして起こるものでもあります。
症状には、血流を増やして回復させる(痛み、かゆみなどが起きる)、ウィルスを排出する(セキ・タンなど)、発熱して免疫力を高める、動かないで休養をとらせる、体の歪みを正す、などの働き・意味があります。
(例えば、私はつい先日、鼻におできが出来ていたのですが、これも体の歪みを正すという意味があって生じたと思っています)
これらの不快な症状は不必要に思えるかもしれませんが、すべて自然治癒力の表れです。
したがってあまり深刻でない場合は、症状を抑えるための薬を飲まずに休養をとると自然に回復します。
しかし、いつでも安易に薬を飲んだり、体を休ませずに無理させ続けたり、体の歪みがひどかったりすると自然治癒力は働きにくくなり、症状は慢性化してしまいます。
こういった回復しにくくなった症状に「押さえ動かし」を行うと、良い状態に戻ろうとする力が働くのを助けることになります。
また、肌のトラブルに「押さえ動かし」するのは少し面白い意味があると思っています。
シワやシミ、乾燥といったトラブルのあるところへ「押さえ動かし」すると、背中や首がよく動くため、肌のトラブルの元には体の歪みがあるのが推測されます。
おそらくその歪みがあるために、顔のバランスが悪くなったり、血流が低下したりするので、肌に症状が現れるということがあるのでしょう。
皮膚のトラブルの最も大きな要因は老化です。
若くてエネルギーがたくさんあれば、紫外線のダメージや歪みといったことがあっても肌は健康に保たれます。
しかし、老化で自らのエネルギーの低下を感じると、体は生存にそれほど大きく影響しない皮膚や髪の毛といったところへの栄養を減らすそうです。
したがって、シワやシミが出来るのは、老化の目に見える早い段階の兆候と言えるでしょう。
そこでこれらのトラブルへ「押さえ動かし」を行い、体の歪みを整えるのは、ある意味アンチエイジングになるということだと思います。
「押さえ動かし」でシミやシワが無くなればいいのですが、それはなかなか難しいでしょう。
でも老化の原因となる歪みを整えて、次の段階に進むのを防ぐ、というアンチエイジングの効果は十分あると思います。
シワやシミができる原因としては、体の老化や紫外線、食事、睡眠、喫煙、体質といったことがよく言われますが、体の歪みということにも注意が必要なのかもしれません。
そして、ホクロに「押さえ動かし」するのもとても興味深いことです。
老化によって出来やすくなるともいわれますが、ホクロは誰にでもあります。まれに出来る悪質なものを除いて、たいていのホクロは悪いものではないでしょう。
しかし、「押さえ動かし」してみるとけっこう大きな動きになるので、ホクロが出来るのは体の歪みとかなりつながっているように考えられます。つまりホクロは、私たちの体のどこに整えられるべき歪みがあるか教えてくれているものかもしれません。
人それぞれホクロの位置・数は違いますが、それら一つ一つに指をあてて動いてみるのは、健康のためのとても効果的なセルフケアになる、と私は思っています。
私は時々、予防的な意味で症状のあるところ以外のいろいろな箇所にも「押さえ動かし」をしています。
重要なところとして特によく押さえるのは、頭のあちこち、心臓、肝臓、胃、腎臓、いつも疲れ気味な目などです。
頭は、生体維持のための重要な働きをする脳幹(延髄)のあたりや、大脳の働きをまとめる場所である前頭前野のある額のあたりを押さえて動かすようにしています。
あと手のひらを合わせ、合掌の状態で動くのも体や脳の左右対称性を整える上で有効だと思い、よく行っています。
しもやけなど「押さえ動かし」でよくならなかったものもありますが、私としてはかなり有効な方法だと思っています。さまざまな症状の改善や予防、アンチエイジングと、多くのことが期待できますので「押さえ動かし」一度体験してみてください。
これは、体に本来備わっている自らを整える働きを引きだす体操です。(無努力体操の動き方については前回の記事「体をスッキリさせる 無努力体操」を参照ください)
今回はこの無努力体操の動きを使って、体の調子の悪いところや気になるところを改善する方法について書いてみたいと思います。
(この方法、呼び方を「押さえ動かし」とします)
やり方はとても簡単です。
体のあらゆる不調箇所(痛むところ、不快な症状のあるところ、機能低下したところ、肌のトラブルがあるところなど)に指先や手を軽く当てて、無努力体操の動きを行うだけです。
指先・手を当てたまま体の動くところを自由に動かします。
なるべく指先で押さえるようにして、押さえる範囲の広い場合は手を使ってください。
私はさまざまな不調というのは体の歪み、特に脊椎の歪みから来ていることが多いと思っています。
脊椎の一つ一つの骨からは体のあらゆるところと脳をつなぐ神経が伸びていて、感覚・運動の信号をやりとりしています。
そして脊椎が歪むとそこから出る神経の信号の流れが妨害されて、その神経とつながっている箇所の動きや、血流・リンパ・気の流れが低下します。
そのことがさまざまな症状を引き起こす元になります。
「押さえ動かし」で調子の悪いところに指・手を当てて動いてみると、首や背中、腰などが不規則に動くはずです。
この動きが私たちに備わる自然治癒力の表れです。
こうやって動いていくことで、症状の原因となっている背骨の歪みが整えられる、と私は考えています。
なにか怪しい話に聞こえるかもしれませんが、これを行うとちょっとした症状なら簡単によくなります。
私はときどき左足の小指が水虫になり、皮がむけたりします。
そんな時そこを「押さえ動かし」してみると、数日後には何ともなくなり、自分でも驚いてしまいます。
左足の小指を押さえると遠く離れた首が動くので、そこに原因があるのかもしれません。
他の指はなんともなく、そこばかりが水虫になるのは、私の体の歪みの癖が左の小指あたりのエネルギーを低下させやすいからなのでしょう。
これは水虫になるのは菌自体が原因ではなく、菌に負けてしまうエネルギーの低下したところが体の歪みによって出てくるため、ということを示しているのではないでしょうか。
この「押さえ動かし」は体のあらゆる症状に使えます。
内臓の不調、頭痛や歯周病、目・耳の不調(耳は外から押さえるだけでなく、耳穴に指を入れて動きます)、肩こり、腰・膝の痛み、皮膚のトラブル、痔など、痛むところや気になるところに指・手を当ててゆっくり自由に動かしてみてください。
行うときの注意点は次のようなものです。
無努力体操という名前の通り、頑張ってやらないようにします。
無理にやり過ぎると新たな別の歪みを作りだしてしまいます。
心地よかったら長く続けても大丈夫ですが、疲れたり飽きたりしたらそこで止めます。短い時間でも少しずつ続けていくのが効果的です。
次に、症状が片側だけにあってもそこだけを押さえるのではなく、左右対称の反対側のところも押さえて動くようにします。
例えば、肝臓なら右手で肝臓のところを押さえたら、左手で肝臓と反対側のところを押さえてください。
押さえるときは軽く添える感じで行います。
動かしてみて前回の記事で述べた、背骨が気持ちよく自然に動く「伸び」が起きると効果が高まります。
また押さえるのではなく、症状のところの皮膚をつまんで引っぱってから自由に動かすというやり方もあります。
症状すべてが完全に良くなるということではないですが、この害のない簡単な方法を続けていくと、改善することがいろいろあると思うのでぜひ一度お試しください。
さまざまな症状(機能の不調や、痛み・かゆみ・だるさなどの不快感)は、体が自らを健康な状態に戻そうとして起こるものでもあります。
症状には、血流を増やして回復させる(痛み、かゆみなどが起きる)、ウィルスを排出する(セキ・タンなど)、発熱して免疫力を高める、動かないで休養をとらせる、体の歪みを正す、などの働き・意味があります。
(例えば、私はつい先日、鼻におできが出来ていたのですが、これも体の歪みを正すという意味があって生じたと思っています)
これらの不快な症状は不必要に思えるかもしれませんが、すべて自然治癒力の表れです。
したがってあまり深刻でない場合は、症状を抑えるための薬を飲まずに休養をとると自然に回復します。
しかし、いつでも安易に薬を飲んだり、体を休ませずに無理させ続けたり、体の歪みがひどかったりすると自然治癒力は働きにくくなり、症状は慢性化してしまいます。
こういった回復しにくくなった症状に「押さえ動かし」を行うと、良い状態に戻ろうとする力が働くのを助けることになります。
また、肌のトラブルに「押さえ動かし」するのは少し面白い意味があると思っています。
シワやシミ、乾燥といったトラブルのあるところへ「押さえ動かし」すると、背中や首がよく動くため、肌のトラブルの元には体の歪みがあるのが推測されます。
おそらくその歪みがあるために、顔のバランスが悪くなったり、血流が低下したりするので、肌に症状が現れるということがあるのでしょう。
皮膚のトラブルの最も大きな要因は老化です。
若くてエネルギーがたくさんあれば、紫外線のダメージや歪みといったことがあっても肌は健康に保たれます。
しかし、老化で自らのエネルギーの低下を感じると、体は生存にそれほど大きく影響しない皮膚や髪の毛といったところへの栄養を減らすそうです。
したがって、シワやシミが出来るのは、老化の目に見える早い段階の兆候と言えるでしょう。
そこでこれらのトラブルへ「押さえ動かし」を行い、体の歪みを整えるのは、ある意味アンチエイジングになるということだと思います。
「押さえ動かし」でシミやシワが無くなればいいのですが、それはなかなか難しいでしょう。
でも老化の原因となる歪みを整えて、次の段階に進むのを防ぐ、というアンチエイジングの効果は十分あると思います。
シワやシミができる原因としては、体の老化や紫外線、食事、睡眠、喫煙、体質といったことがよく言われますが、体の歪みということにも注意が必要なのかもしれません。
そして、ホクロに「押さえ動かし」するのもとても興味深いことです。
老化によって出来やすくなるともいわれますが、ホクロは誰にでもあります。まれに出来る悪質なものを除いて、たいていのホクロは悪いものではないでしょう。
しかし、「押さえ動かし」してみるとけっこう大きな動きになるので、ホクロが出来るのは体の歪みとかなりつながっているように考えられます。つまりホクロは、私たちの体のどこに整えられるべき歪みがあるか教えてくれているものかもしれません。
人それぞれホクロの位置・数は違いますが、それら一つ一つに指をあてて動いてみるのは、健康のためのとても効果的なセルフケアになる、と私は思っています。
私は時々、予防的な意味で症状のあるところ以外のいろいろな箇所にも「押さえ動かし」をしています。
重要なところとして特によく押さえるのは、頭のあちこち、心臓、肝臓、胃、腎臓、いつも疲れ気味な目などです。
頭は、生体維持のための重要な働きをする脳幹(延髄)のあたりや、大脳の働きをまとめる場所である前頭前野のある額のあたりを押さえて動かすようにしています。
あと手のひらを合わせ、合掌の状態で動くのも体や脳の左右対称性を整える上で有効だと思い、よく行っています。
しもやけなど「押さえ動かし」でよくならなかったものもありますが、私としてはかなり有効な方法だと思っています。さまざまな症状の改善や予防、アンチエイジングと、多くのことが期待できますので「押さえ動かし」一度体験してみてください。
07 | 31 |
2022 |
このところ無努力体操というタイトルで、私がいつも行っている体を整えるための体操について書いています。
この体操は、他にはない独特な動きによって行う簡単なものです。
「無努力体操1」の記事では、この体操がどういったものかということ、そのやり方、効果について書きました。
そして、「無努力体操2」では、その動きの応用法の「押さえ動かし」という方法について書きました。
これは、体の調子の悪いところや気になるところを手で押さえて無努力体操の動きを行い、その箇所を整えるというものです。
今回の記事では、多くの人を悩ませる腰痛・肩こり・便秘といった症状に、この動きを使って対処する方法を紹介したいと思います。
体操の行い方としては「無努力体操1」で、腰の横のところに手を当てて立ち、そこから何も考えず動いていくという方法を説明しました。
その記事で説明した通りにすれば分かりやすく行えると思います。
しかし、もう少し簡単にこの体操の動きをつかめて、「押さえ動かし」もついでに覚えられるやり方を考えたので、今これを読んでくださっている方は、この方法をお試しください。
まず、イスに浅く腰かけて膝を合わせ、両足をぴったりくっつけます。
それから両手を合掌して太ももの上に乗せてください。(太ももの間にはさんでもいい)
その体勢で体の動くところを自由にいろいろと動かしてみます。「どう動かそう」とか考えずに、体の動くままにさせる感じです。動きの速さはゆっくりがいいと思いますが、少し速くなってもかまいません。
こうすると、首をさまざまな角度に動かしたり、上半身をひねったりする動きが起きると思います。
この動きに慣れてきたら、今度は合わせた手を離して動かしてみます。
手が自由になったのでより動きが大きくなるはずです。
これを続けていくと、体が動きたいように動く無努力体操の感覚が、だんだんとつかめてくると思います。
感覚が分かってきたら、この動きを使い全身のさまざまなところを動かし整えることが出来るようになります。
手を自由にして動いた後に、今度は、顔を手で覆う、目を指先で押さえる、心臓やお腹を両手で押さえるなどして、この動きを行ってみてください。
こうすると先ほどとは違う動きが出てくるはずです。
押さえる場所によって動きはいろいろと変わると思います。
これが「押さえ動かし」で、この方法で動いていくと、手で押さえた箇所を整える効果が期待できます。
腰痛や肩こり・便秘は、それぞれ腰の痛むところや、肩のダルいところ、また便秘の場合はお腹全体を手で押さえて「押さえ動かし」するのが良い対処法になります。
しかし、長年続く慢性的な症状は、原因が複雑になっていて簡単に軽快することは難しいでしょう。
したがってさまざまな対処法を行う必要があります。
今回紹介する「無努力体操」の動きを使った対処法もかなり有効なものだと思われますので、これらの症状にお悩みの方は一度お試しください。
まずはじめに腰痛の対処法ですが、2つのやり方があります。
ひとつめは、四つん這いの体勢になって、動くところを自由に動かす無努力体操の動きを行います。
お尻や背中、首など動くところを動かします。
痛みがある場合は、痛みを避けながら、意識的に動かそうとせず動かしてみてください。
これを少しの間(30秒~1分くらい)続けます。(動くと心地よいときはこれより長く行っても構いません)
四つん這いは、私たち人間が陸上生物として進化する過程で長い期間行ってきた、基本となる体勢です。
現在の私たちはこの体勢になることが少なくなっていますが、四つん這いになって体を整えることで背骨の歪み、そしてそこからくる腰痛の改善をもたらす効果が出やすくなると私は思っています。
もうひとつのやり方は、あお向けに寝ころび膝を立て、腰(お尻)を浮かして行うというものです。
足で踏んばり腰をほんの少し浮かせて無努力体操の動きをします。
歪みのある方へ大きく動いたりすることもありますが、少しずつ毎日続けていくと、腰と骨盤の調整になります。
また少しだけ腰を上げるとうまくバランスが取れず、腰が左右にグラグラ動くこともあるかもしれません。
このバランスをとる動きも腰の調整になっていますので、これが起きる人はこの動きを続けてみてください。
腰痛には、四つん這い・あお向けで腰を浮かす、という2つの体勢で行う無努力体操と、腰の「押さえ動かし」がかなり有効だと私は考えます。
これらを無理しないかんじで少しずつ続けてみることをお勧めします。
肩こり対策として有効だと思われるのは、無努力体操の動きを肩で行ってみることです。
肩のみを何も考えずに動かします。
肩は、肩甲骨や鎖骨、腕、首といった多くのところとつながっている箇所なので、いろいろな動きが起きると思います。
無努力体操で筋肉をいろいろな方向に動かすことで、じんわりした気持ちよさを肩に感じることができるはずです。
肩の筋肉はふだんからよく動かしている気がしますが、日常生活では一定の動きを行っていることが多いです。
肩を体の欲するままに動かしてみると、いつも行わない動きをするためコリもほぐれてきます。
この方法を行うほかに、肩の「押さえ動かし」で肩こりの原因となっている体の歪みを整えていけば、つらい肩こりにかなり効果を期待できるでしょう。
最後は便秘解消のための無努力体操ですが、これは次のように行います。
まず体の左右どちらか一方を下にして横向きに寝ころび、下にした側の手で頭を支えます。
その体勢から上にある方の足を自由に動かします。決まった動きはないので前、後ろ、上、膝を曲げるなど、体の欲するまま動いてください。
1分くらいこれを行ったら、今度は反対側を下にして動かします。
足は腸・肝・胃などの消化器系の経絡すべてが通るところ、と東洋医学では考えられています。
横に寝ころび足の無努力体操することには、この経絡を整える効果があり、便秘の解消につながるのだと私は思っています。
これが便秘に効果があると知ったのは、次のようなことからです。
私が、この足上げの動きを体の歪み調整のために始めたとき、足の動きとともに、お腹がグルグル鳴ることがよくあり不思議に思っていました。
ある日、本屋で健康雑誌を見ていたら、便秘解消のために、横向きで寝て足を動かすことを指導している整体師の人の記事がありました。
私がやっている体勢とほとんど同じものでした。そして、その便秘解消法がかなり効果を上げているそうです。
これを読んで足上げでお腹が鳴った理由が分かり、私は便秘になったことはないのですが、たしかにこれは腸の動きを活発にして便秘に効くのだろうと推測できました。
その整体師の人のやり方は、横向きに寝て足を曲げずにまっすぐ上げて、円を描くように回すというものでした。
この方法で効果が出ているので、これを行えばいいのでしょうが、足の筋肉の歪みを整えて、経絡の流れをよくする効果は無努力体操の動きの方があると思っているので、私としては足を自由に動かすことをお勧めします。(まあ、そうは言っても簡単なので両方やってみるのがいいと思います)
この横向き寝の足上げは便秘でない人でも、足・腰を整える効果が期待できるので一度お試しください。
そして、足を動かした後に、腕を自由に動かすことも行うと、肺・心臓などの循環器系の経絡を整えることができます。
この体操は、他にはない独特な動きによって行う簡単なものです。
「無努力体操1」の記事では、この体操がどういったものかということ、そのやり方、効果について書きました。
そして、「無努力体操2」では、その動きの応用法の「押さえ動かし」という方法について書きました。
これは、体の調子の悪いところや気になるところを手で押さえて無努力体操の動きを行い、その箇所を整えるというものです。
今回の記事では、多くの人を悩ませる腰痛・肩こり・便秘といった症状に、この動きを使って対処する方法を紹介したいと思います。
体操の行い方としては「無努力体操1」で、腰の横のところに手を当てて立ち、そこから何も考えず動いていくという方法を説明しました。
その記事で説明した通りにすれば分かりやすく行えると思います。
しかし、もう少し簡単にこの体操の動きをつかめて、「押さえ動かし」もついでに覚えられるやり方を考えたので、今これを読んでくださっている方は、この方法をお試しください。
まず、イスに浅く腰かけて膝を合わせ、両足をぴったりくっつけます。
それから両手を合掌して太ももの上に乗せてください。(太ももの間にはさんでもいい)
その体勢で体の動くところを自由にいろいろと動かしてみます。「どう動かそう」とか考えずに、体の動くままにさせる感じです。動きの速さはゆっくりがいいと思いますが、少し速くなってもかまいません。
こうすると、首をさまざまな角度に動かしたり、上半身をひねったりする動きが起きると思います。
この動きに慣れてきたら、今度は合わせた手を離して動かしてみます。
手が自由になったのでより動きが大きくなるはずです。
これを続けていくと、体が動きたいように動く無努力体操の感覚が、だんだんとつかめてくると思います。
感覚が分かってきたら、この動きを使い全身のさまざまなところを動かし整えることが出来るようになります。
手を自由にして動いた後に、今度は、顔を手で覆う、目を指先で押さえる、心臓やお腹を両手で押さえるなどして、この動きを行ってみてください。
こうすると先ほどとは違う動きが出てくるはずです。
押さえる場所によって動きはいろいろと変わると思います。
これが「押さえ動かし」で、この方法で動いていくと、手で押さえた箇所を整える効果が期待できます。
腰痛や肩こり・便秘は、それぞれ腰の痛むところや、肩のダルいところ、また便秘の場合はお腹全体を手で押さえて「押さえ動かし」するのが良い対処法になります。
しかし、長年続く慢性的な症状は、原因が複雑になっていて簡単に軽快することは難しいでしょう。
したがってさまざまな対処法を行う必要があります。
今回紹介する「無努力体操」の動きを使った対処法もかなり有効なものだと思われますので、これらの症状にお悩みの方は一度お試しください。
まずはじめに腰痛の対処法ですが、2つのやり方があります。
ひとつめは、四つん這いの体勢になって、動くところを自由に動かす無努力体操の動きを行います。
お尻や背中、首など動くところを動かします。
痛みがある場合は、痛みを避けながら、意識的に動かそうとせず動かしてみてください。
これを少しの間(30秒~1分くらい)続けます。(動くと心地よいときはこれより長く行っても構いません)
四つん這いは、私たち人間が陸上生物として進化する過程で長い期間行ってきた、基本となる体勢です。
現在の私たちはこの体勢になることが少なくなっていますが、四つん這いになって体を整えることで背骨の歪み、そしてそこからくる腰痛の改善をもたらす効果が出やすくなると私は思っています。
もうひとつのやり方は、あお向けに寝ころび膝を立て、腰(お尻)を浮かして行うというものです。
足で踏んばり腰をほんの少し浮かせて無努力体操の動きをします。
歪みのある方へ大きく動いたりすることもありますが、少しずつ毎日続けていくと、腰と骨盤の調整になります。
また少しだけ腰を上げるとうまくバランスが取れず、腰が左右にグラグラ動くこともあるかもしれません。
このバランスをとる動きも腰の調整になっていますので、これが起きる人はこの動きを続けてみてください。
腰痛には、四つん這い・あお向けで腰を浮かす、という2つの体勢で行う無努力体操と、腰の「押さえ動かし」がかなり有効だと私は考えます。
これらを無理しないかんじで少しずつ続けてみることをお勧めします。
肩こり対策として有効だと思われるのは、無努力体操の動きを肩で行ってみることです。
肩のみを何も考えずに動かします。
肩は、肩甲骨や鎖骨、腕、首といった多くのところとつながっている箇所なので、いろいろな動きが起きると思います。
無努力体操で筋肉をいろいろな方向に動かすことで、じんわりした気持ちよさを肩に感じることができるはずです。
肩の筋肉はふだんからよく動かしている気がしますが、日常生活では一定の動きを行っていることが多いです。
肩を体の欲するままに動かしてみると、いつも行わない動きをするためコリもほぐれてきます。
この方法を行うほかに、肩の「押さえ動かし」で肩こりの原因となっている体の歪みを整えていけば、つらい肩こりにかなり効果を期待できるでしょう。
最後は便秘解消のための無努力体操ですが、これは次のように行います。
まず体の左右どちらか一方を下にして横向きに寝ころび、下にした側の手で頭を支えます。
その体勢から上にある方の足を自由に動かします。決まった動きはないので前、後ろ、上、膝を曲げるなど、体の欲するまま動いてください。
1分くらいこれを行ったら、今度は反対側を下にして動かします。
足は腸・肝・胃などの消化器系の経絡すべてが通るところ、と東洋医学では考えられています。
横に寝ころび足の無努力体操することには、この経絡を整える効果があり、便秘の解消につながるのだと私は思っています。
これが便秘に効果があると知ったのは、次のようなことからです。
私が、この足上げの動きを体の歪み調整のために始めたとき、足の動きとともに、お腹がグルグル鳴ることがよくあり不思議に思っていました。
ある日、本屋で健康雑誌を見ていたら、便秘解消のために、横向きで寝て足を動かすことを指導している整体師の人の記事がありました。
私がやっている体勢とほとんど同じものでした。そして、その便秘解消法がかなり効果を上げているそうです。
これを読んで足上げでお腹が鳴った理由が分かり、私は便秘になったことはないのですが、たしかにこれは腸の動きを活発にして便秘に効くのだろうと推測できました。
その整体師の人のやり方は、横向きに寝て足を曲げずにまっすぐ上げて、円を描くように回すというものでした。
この方法で効果が出ているので、これを行えばいいのでしょうが、足の筋肉の歪みを整えて、経絡の流れをよくする効果は無努力体操の動きの方があると思っているので、私としては足を自由に動かすことをお勧めします。(まあ、そうは言っても簡単なので両方やってみるのがいいと思います)
この横向き寝の足上げは便秘でない人でも、足・腰を整える効果が期待できるので一度お試しください。
そして、足を動かした後に、腕を自由に動かすことも行うと、肺・心臓などの循環器系の経絡を整えることができます。