パニック障害の人に乳酸を注射すると8割以上の割合でパニック発作を起こす事から、運動すると体内で作られる疲労物質・乳酸は、パニック発作を起こす要因の一つとされています。
(食べ物から呼吸、セロトニン、幼少期の問題、脳の異常と本当にたくさんの要因が考えられて混乱してしまいます)
 パニック障害の人は常に神経が緊張して酸素の消費量がたくさんだったり、体が疲れやすく運動不足ぎみな場合も多くあって、筋肉に乳酸がたまりやすいと言われています。その増えた乳酸が血流にのって脳に行くと、セロトニン神経のシナプス間でのセロトニン再吸収を促進して、脳内のセロトニン量が減ってしまいます。(パニック障害の薬SSRIはこの再吸収を防いでセロトニン量を増やす働きをします)
 セロトニンは不安や緊張、パニック発作を抑えるとされる脳内物質なので、乳酸が増える事によるセロトニン量の低下がパニック障害発症の要因の一つと考えられています。
 セロトニンを減らすという考え方の他にも、乳酸が呼吸中枢や不安を起こすノルアドレナリン神経を刺激して発作を起こすという説もあります。
 メカニズムがどうあれパニック障害の人が乳酸をためやすいという事、乳酸がパニック発作の原因となるという事は確かなようです。
 そして、たくさんの乳酸は体内に筋肉のコリとしてとどまります。コリから乳酸がしみだし、そのため体を動かさなくても血液中の乳酸の濃度を上げてしまい、結果としてセロトニンが少なくなってしまいます。その常に乳酸の濃度の高い状態から、激しく体を動かしてさらに乳酸を増やしてしまうと、パニック発作をいっそう起こしやすくなります。
 なので血液中の乳酸を増やす元となっている筋肉のコリをほぐす必要があると考えられます。
 マッサージや整体に行って体をほぐしてもらったり、自分でもストレッチを行ったり、コリをもんで解消したりすると良い効果があると思います。
 私もパニック障害を克服するという目的のためではなく(この乳酸との関係は最近まで知りませんでした)、体のあちこちにあるコリをほぐす事を以前、熱心にやっていて「一度はやりたい健康法3 全身のコリの解消」という記事にそのことについて書いてありますが、コリの解消は私のパニック障害の改善に役立っていたのではと思う所もあるので、もしよかったら読んで参考にしてみて下さい。
 コリは全身に隠れていて、自分では気付かなくても、体のあちこちを探してみると、なぜこんなに痛いんだというようなコリもけっこうあるので、それらを少しずつ解消していくと良いと思います。

 乳酸の問題は、案外パニック障害などの精神疾患の知られていない大きな要因かもしれません。
 運動不足や体をあまり動かさないでいると、体が酸素をとり入れる機能が低下して、乳酸がたまりやすくなるそうです。だから、有酸素を行い、体中に酸素がよく行きわたるようにしていけば、乳酸はたまりにくくなるそうなので、出来るだけ体を動かすようにする事もコリの解消と共にやはり大切です。
07 26
2014

 夏にやっかいな事といえば蚊が困るということがありますよね。クモやゲジゲジは人に悪さをしませんし(クモは益虫なので殺さないでください)、ゴキブリも人間が生理的にいやと思っているだけで、清潔な現代ではそれほど害をもたらすことはないそうです。
 でも、蚊は人の血を吸い、少し吸うだけなら許せますが、不快なかゆみを与え、夜は安眠を妨げるという実害を与えてくれます。
 今回はそんなやっかいものについてあれこれ書き、蚊に対するウサを少しだけ晴らしたいと思います。

 蚊はふだん植物の蜜や樹液、水で生きていますが、産卵の近いメスだけ卵を発育させるためにタンパク質を必要とするので血を吸うそうです。
 以前「ホンマでっかTV」で武田邦彦先生がこの蚊の習性を話して、殺してはかわいそうだから自由に血を吸わせて、あとは薬を塗っておくといっているのを見ました。
 私はそこまで出来ないと思いましたが、あまり殺さないようにはしています。(イライラしている時は衝動的に叩いてしまいますが)
 起きている時は追い払えるのでいいですけど、寝る時だと気になってしまうので、ベッドで暗い中「ブーン」とあの眠れなくなる音がしたら、おもむろに明かりをつけて近くの部屋の壁を見まわしてみます。そうすると蚊はたいてい壁にジーッと止まっているので、枕元に用意してある、私の秘密兵器・水槽の魚をすくう用の網とうちわを取りだし、サッと捕獲します。(成功率90%)そして網と壁の間にうちわを差し込み、窓を開けて外に追い出します。この方法で不殺生と安眠の両方の目的を果たしています。

 寝る時に出る蚊はいつもはそれほど現れないけど、次の日早く起きなければならないという時に必ず出てくるのはなぜなんでしょう?
 それほど私は不幸な星の下に生まれているのでしょうか?それとも気のせいでしょうか?
 まあこれは偶然だと思いたいですが、寝ている時の蚊のことでちょっと話してみたいことがあります。
 それは「なぜ人の寝入りばなに現れ、刺そうとするのか」という所から始まります。
 蚊も人に気付かれないで血が吸えるよう人が眠ってしまってから刺せばいいのに、たいてい蚊の音がするのは眠る直前のウトウトしだす時だと皆さん思いませんか?ネットで調べてみたのですが、このことについては何もわかりませんでした。
 前に西医学の西勝造さんの本に、人が眠ると体から毒素が出るので、蚊はそれを知っていて毒を吸わないように起きている人を狙うという事が書いてあった気がします。(記憶が不確か)
 だから、寝室は毒素がたまるので毎朝換気しなければならない(これもあいまい)そうです。(西勝造全集を図書館で調べればわかりますが、どこに書いてあったか探すのが大変なので確認してません)
 とあやふやな記憶でてきとうに書いてしまいましたが、蚊が眠る寸前に近づいてくるのはこういったことかもしれないというお話でした。

頼りのない話の後はちゃんと役立つ事を書きます。
 蚊に刺されてかゆい時に市販の薬を塗ると思いますが、そんな時はかゆい所に塩をすり込めばかゆみがあっという間になくなります。人に話すと都市伝説みたいに思われる話ですが、祖母から聞いて若い時からやっている、虫刺されの薬の宣伝をするマスコミが教えない鉄板の方法です。お試しあれ。

最後に蚊はストレスのたまった人の血は吸わないそうなので、最近蚊に刺されなくなったと思ったらストレスがたまっているという事かもしれないので注意が必要です、といった所で夏の嫌われもの(自然の中では蚊の存在も何かの役割を持っているはずですが)蚊の話を締めくくりたいと思います。

 パニック障害になりやすい性格特性として内気で生真面目、不安を感じやすく、自己肯定感が低い、周囲に認められようと頑張りすぎるなどがあると言われています。
 こうした安心、リラックスを感じにくい性格が作られるのは、幼少期の親子関係によるところが大きいとされています。
 愛情や安心できるコミュニケーション・スキンシップの不足、両親の不和、心身の虐待、過干渉、ありのままでなくイイコでふるまわなければならない条件付きの愛情などの問題を持った親子関係の中で幼少期を過ごすと、上記のような不安を抱えやすい性格になり、さらに生活習慣の悪化、過剰なストレスなどが引き金となりパニック障害、精神疾患につながっていくと考えられます。 
 私たちはそのような問題、困難に対処しようといろいろと努力してみますが、根本的な解決のためには、幼少期に受けた傷に向き合い、それを癒す必要があるのかもしれません。しかし、問題は幼少期の頃の事なので(胎児期の場合もある)、思い出せなかったり、嫌な感情を蘇させるものとして心の奥に押しこめられたりしていて、なかなかそれに気づくのは難しいこともあります。それでも、自分の心を見つめ、パニック障害のなどの問題の元になっているものは何かということを探求して、心の本当の想い・欲求を(これについてはインナーチャイルドという用語を使ってパニック障害の記事に書きました)理解するのはとても大切なことで、生きづらさの原因を知るだけで気持ちが落ち着くこともあります。

 これらに自分一人で向き合い、良い変化をもたらすことはなかなか難しいかもしれません。
 それを助けるための専門的な方法として、医療機関でのカウンセリング、催眠療法、眼球の動きを使ってトラウマを解消するEMDRやさまざまなセラピーなどたくさんのものがあります。
 これらはそれぞれに効果があると思いますが、パニック障害になった時にも病院へ行かなかった私は、こういった専門家の所にも行ったことがないので、それらについて何とも言えません。(お金がけっこうかかるみたいだし、方法との相性もどうかとつい考えてしまいます。)
 自分としては独力で何とかしたいという性格なので、今回の記事では本で読んで試してみて、とても興味深く、効果も感じられた、自己カウンセリング法・SAT療法について紹介したいと思います。
 SATとは「構造化された問いによって、右脳によるひらめき、連想を促し、それを用いて問題解決、新しい生き方への気づきをもたらす技法」を意味し、精神疾患、さらにがんや糖尿病などの身体疾患の原因になっていると考えられる胎幼少期の潜在記憶にアクセスし、解決をもたらす療法として筑波大学の宗像恒次名誉教授によって開発されました。
 SAT療法の専門のカウンセラーもいてカウンセリングを受けることもできるようですが、SATは自己カウンセリングに使えることを主な目的として開発されているそうです。
 構造化された問いというのは「こう問いかければ、脳はこう動く」という脳のメカニズムに基づいて構成された問いという意味で、それによって得たひらめきを使い隠れた本当の自分に気づいたうえで、構造化された(脳のメカニズムに従った)方法でその問題を整理して解決に導くというやり方をします。ですから、誰がやっても同じ方法をとれば同じ結果が得られる、すぐに結果が確認できるという事なので、自己カウンセリングに向いていると言えると思います。
 SAT療法は様々な科学的知見と心理学的技法、科学的エビデンス、宗像先生のひらめき、熱意によって編み出された方法で、「森田療法」や「内観法」と並び日本で開発されたオリジナリティのある心理療法と称されています。
 幼少期のトラウマに悩む方、心身の病を持つ方は一度試してみるのもいいかと思います。自分でやるので安心ですし、難しいこともありません。
 構造化された技法、と聞くと堅苦しく思えますが、情動が動き、癒されるのを目指して行う方法でもあります。そうして、癒された感覚が持てると、血液や唾液の成分、遺伝子などにも良い変化が現れてくるそうです。
 そのほかに自己カウンセリングのやり方として特徴的だと思う所は、『時間移動の原則』や『五感化イメージング』と呼ばれるものです。
 「時間移動の原則」は胎児期・幼少期の記憶イメージにアクセスして、その過去のイメージを変えることで現在の自己イメージを変えたり、未来の予期イメージを作ったりして時間を行き来します。そして、「五感化イメージング」は五感のすべてを用いてイメージングすることで、自らの過去の記憶を詳細な現実体験イメージに近づけ、それをポジティブなものに変えることでトラウマを解消し、不安を作りだす脳のメカニズムに変化をもたらします。
 脳にとっては実際の体験映像でも、イメージによる映像でも、情報量が違うだけでその神経活動パターンは同じそうです。だから、五感を使って詳細なイメージングを行いトラウマ記憶を変えれば、脳はそれを現実のものと考え、トラウマの影響から逃れ、肯定的な自己イメージを持つことが可能になります。

 SAT療法がどういった感じのものか説明するために今回は「トラウマ回避イメージ法」という方法を取り上げてみます。
 なおここでは正規のやり方を少しはしょっている所もあるのでご了承ください。
 過去のつらかった経験やトラウマをイメージで良いものに変えることで、それに縛られていた現在の自分が変わります。
 まず初めに、黄色いレモンを切って絞り、その果汁を飲むイメージをします。そこで唾液が出てきたら始めます。
 ここでは2つのイメージを作りますが、1つめはつらかった経験やトラウマの記憶を、自分の心が救われ、安心できる望ましいものに変える、または全くなかったことにする、というはっきりとしたイメージを作り、自ら癒されたと思うまで行います。悪いイメージを変えることが目的なので、非現実的な事柄であっても気にしないでイメージしてみます。
 2つめでは、つらかった、トラウマの経験の場面で、自分がその時どうすればその嫌なことを回避、克服できたか考えて(例えば「いや」とはっきり言う事やその場から逃げだす等)、それを自分の力でやっているイメージングを行います。気持ちが安心できるところまでやります。
 事実は変えられませんが、イメージを変えれば不安を感じやすい脳の仕組みが変化し、気持ちが楽になっていくと思います。
 これらをやってみて涙が出たり、胸がジーンとするなど感情が動かされればさらに良いとされています。
 私が自分でやってみての感想としては、癒された感じは得られて、劇的とは言えないけど心に何らかの変化はあったと思います。人それぞれだと思いますが、トラウマが特にひどい人には効果が大きいのではないでしょうか。
 また、この2つのSATのやり方の他に、私が試してみてほしい方法があります。それはつらかった場面の記憶イメージを自分の感情の反応や言葉をまじえずにそのまま静かに見てみることです。これも気持ちを楽にする効果があると思うので、一度試してみて下さい。

 SAT療法の基本となる考え方としては、自己イメージスクリプトや遺伝的気質、問題の外在化と内在化、心の本質的欲求の階層充足などがあり、自己カウンセリングのやり方も「胎内イメージ連想法」「再養育イメージ法」「自己イメージ法」など多くあって、簡単にここで説明するのは出来ないので、興味を持たれた方は宗像先生のSAT療法についての本を直接読んでみてください。(数多く出版されているので手にしやすいと思います。用語が難しく聞こえますが、内容は一部の本を除いて分かりやすいと思います。)

 世界で広く使われる精神疾患のための薬SSRIは脳内でセロトニンの多い状態を作り出して、症状を抑え、幸せな気分を作り出すのでアメリカなどでは「ハッピードラッグ」とも呼ばれてるそうです。
 この薬で多くの人が助かったとされていますが、実際は薬を飲む必要のない人にまで処方されてしまう問題や本来自然に分泌されるべきセロトニンを人工的に増やすことの弊害、強い副作用の疑いもあり、安易な服用に反対する専門家も多くいます。
 しかし、セロトニンを増やすことは心身の健康に欠かせない条件だと思うので、薬にたよらずセロトニン活性することを日常生活の中に工夫して取り入れたいものです。
 セロトニンがたくさん出るようにするためには、日光を浴びる、リズム運動をする、ふれあいの心を持つといった事が大切です。
 このブログでは最近パニック障害のための記事の中でそのことを説明してきました。中でも私はリズム運動に特に興味を引かれていて、これについて私なりの考え、工夫についてもう少し書こうと再び記事にしてみました。

 思い返してみると、私は生まれてから今までずっとリズム感が悪く、これを改善しようと考えたこともありませんでした。
 最近は学校の授業でダンスが必修化されているようですが、保育園でスキップがうまく出来なくてみんなに大笑いされた私が、ダンスしなければならないとなったら悲惨だったろうなと思います。だから、リズム感の悪い子がダンスの授業を受けるのは本当に嫌だろうと同情してしまいます。
 スキップや運動の上手でない私を見て、何らかの抑圧的な傾向を見てとってくれる慧眼を持った大人に出会えれば良かったですが、そんな人はいるはずもなく、ただ面白がられただけでした。まあせめて、リズム運動の大切さを人生半ばでも知れた事でよしとすることにします。

 そんな私のような人間からすると、リズム運動でリズムよく動くというのは分かりにくいもので、噛むや歩くなどの繰り返しの動きをテンポよくするといった事だと思いますが、テンポよくというのが速くするという意味につながる気がして、なんとなくすっきりしませんでした。
 歩くことにしても少し早足で歩くことが勧められますが、それだと普通に運動するのと変わらず、やれる人はできるのでしょうが、気持ちの落ち込んだ人にはあまり続けづらい事のようにも思えます。
 そこで自分なりに試行錯誤してみたのですが、リズム良くというより、自分のやりやすい一定の速度で動くという風に言った方がしっくりくるのではと考えました。
 歩く場合なら、速くてもゆっくりでも自分の歩きたいペースをキープして歩けば続けやすく、セロトニンの良い効果を得られるように感じました。この自分の速さを維持する歩き方だと、歩くのが苦手な人でも頑張って「歩く!」という風ではなく、楽な無理のない動きが歩くことにつながり、歩くのが楽しくなると思います。私は登山でも試してみましたが、このやり方ですごく楽に山も歩けました。
 さらに歩く以外のリズム運動をやるにも速さを一定にすることを意識してみて下さい。途中で速さを変えたくなったら、変えた速さをキープして続けます。ゆっくりでもいいのでとにかく同じ速度で続けると気持ちが安定してきて、セロトニンの効果を感じられると思います。

 最近亡くなった、中華の鉄人 周富徳さんの仕事している所を昔テレビで見た時のことですが、その時周さんはショウガかネギのみじん切りをすると言って、高さのある大きな中華包丁を両手に持ってトントンと刻んでいました。すごく念入りにやるなぁと思ってみてたのですが、あの動きは今考えるとまさにリズム運動で、料理人が細かい手のかかる作業をしてるというよりも、よく刻むこと自体にセロトニン分泌につながるリズム運動の楽しさを感じていたのだと思いました。
 ですから私たちも料理で千切りやみじん切りをする時、トントンとリズム良く切ればセロトニンを大いに活性してくれるはずです。さきほど言ったようにゆっくりでも一定の速さでやれば良く、こういった単純な作業は何でも一定の速度を保ってやれば、セロトニン効果でいろいろ考えずに気分を楽しくさせてくれます。
 そして、どんなものでも良い仕事・動きを観察してみると、このリズムが基礎になっているように思えます。掃除などもセロトニン分泌の機会と考えて拭いたり、掃除機をかけたりするのに一定の速さで行うのを意識すると楽しくできます。

 最後に私がセロトニン活性のために行う、2つのオリジナルの方法について書きます。読んで興味を持たれたらやってみてください。
 一つめのやり方は、まず手のひらを合掌するように合わせます。そこからこすり合わせるかんじで一定の速さを保って動かします。決まった動き、速さはなく、気分の向くまま、やりやすいようにこすり合わせます。
 合掌して拝むようにこするだけでなく、回すかんじや両手の指先が手首のところにきてこすり合わせる、合掌の形のまま手を振り動かすということもあります。私は指先が手首の所にきてこすり合わせる形から、さらに前腕の方までずらしてこする動きをよくやります。
 こうして一定の速さで2、3分こすって、もういいなと思ったところで止めにします。長く続けたい時は無理なくやりたいだけやって下さい。1日1回やればいいと思います。
 これはリズム運動によるセロトニン活性のほかに、手と脳は密接につながっていますので、脳の血流を増やす、バランスを良くする効果も期待できる方法です。
 2つめは、顔のリズム運動です。
 一定の速さで顔を動かすのですが、どこを動かすと意識せずに一番動かしやすい、自然に動く箇所を動かしてみます。なので、動かす所は常に変化して、歯を噛み合わせたり、眼を動かす、まばたきする、口角を上げるなどいろいろ動くと思います。左右対称な動きでなくてもかまいません。
 これを続けやすい速さで2、3分やります。
 脳を収める頭、顔の骨格・筋肉のリズム運動なので、脳のバランスを良くする効果が高いと思います。

 精神疾患を持つ方や気分が沈みがちでやる気がでない、疲れやすいという方は体や脳の歪みがあって、リズムのある(私の言い方だと一定の速さの)動きがやりづらくなってセロトニンの分泌が少なくなっていると考えられます。
毎日の生活の中に、リズムのある動きを工夫しつ取り入れると変化が感じられると思うので、ぜひ試してみて下さい。

前回からの続き)

幼少期の親子関係の不全が、パニック障害を含めたさまざまな問題の根底にあるなら、親子関係自体を改善するのも当然必要に思えます。
親子がその関係の誤りを本当に理解して、打ちとけられるようになれば、さまざまな問題は霧が晴れるように消えると思います。
しかし、親が亡くなっていたり、身近にいないという事もありますし、生まれた時から一緒に生活してきて自分をよく理解してもらえないことは身にしみて分かっている事でもあり、これをいまさらどうこうしても解決の糸口もつかめず辛いだけという気もします。(投げやりすぎでしょうか?)
また、親は子どもに命を与えるのが本来の務めだと思います。しかし、機能不全の親子関係では、逆に親が子供の生きる力を奪ってきたのだから、親を責めたくなる気持ちになるのもあると思います。しかし、親も結局は幼少期に同じような育てられ方をされたから、自らもインナーチャイルドを抱えてそのような育児をするようになったわけで、問題は世代間で連鎖的に起きていて、親もまた自分と同じ被害者だという事も知っておくべきでしょう。それでも親による抑圧が続いているという場合には、自分の気持ちをはっきり主張して、それを何とか断ち切る必要はあると思います。
親子関係の理解、改善は「愛されようとせずに愛するようにしろ」「問題を抱えた親でも多くの困難の中で子どもを何とか育ててきてくれた。だから憎しみの心を持っていたとしても、そのことだけにでも感謝できれば親子関係も人生も変わる」といった人生の先達の言葉もあり、とても参考になりますが、感情のもつれをほぐすのはとても難しく、一生にわたって取り組み、見つめていく問題なのでしょう。

幼少期の問題をインナーチャイルドという心理学の言葉を使って、パニック障害の原因に限らず人生に対する影響という事で書いてきましたが、インナーチャイルドの記事の前に数回書いた脳内物質のバランスという見方からも、このことは説明できるようです。
パニック障害になりやすい性格として考えられる、対人関係が苦手、不安がコントロールできない、認められようと頑張りすぎる、周囲の目が気になる、及び自律神経の過緊張などはセロトニンの不足であり、そしてこの慢性的なセロトニンの不足は、幼少期からの育てられ方に原因があると脳科学的にも言われています。
親の愛情不足などにより、胎児や幼児の頃の脳の発育段階で心身がいつも緊張した状態にあると、脳の神経伝達物質の分泌機能が正常に働かなくなると考えられています。
心身を安定させ幸せな感情をもたらすセロトニン、「絆のホルモン」と呼ばれ、愛されたりスキンシップをした時に分泌され、セロトニンの活性にも必要なオキシトシン、これらの脳内物質のもたらす幸福感を十分知らずに成長すると、脳内物質のバランスが常に悪い状態になってしまい、これが肯定的な自己を持てない、インナーチャイルドを抱えた人の性格をもたらすことの説明になっているともいえるのでしょう。
セロトニンが少ないとドーパミン、ノルアドレナリンが脳内に増えますが、ドーパミンが増えすぎた場合は快感を求めて依存におちいりやすい、と以前のドーパミンゲームの記事に書きました。
一方、ノルアドレナリンの増加はパニック障害にもつながっているので、今回は少しこれについて私の思っている事を書いてみます。

自分を十分に認めてもらえず不幸な幼少期を過ごすと、心がいつも緊張して脳内はノルアドレナリン過剰の不安な状態に常にあります。そうすると「三つ子の魂百まで」といいますが、その緊張した精神的に安定しない状態が、その人の脳にとって普通のことになってしまいます。
こういうノルアドレナリンの多い脳が当たり前になってしまうと、とてもやっかいな事に安らぎのあるリラックスした状態、また何か理想のものになろうとせずに自分を心ゆくまで楽しめること、思いやりのある穏やかな人間関係、これらは幸福感と大いに関係して生きる上での心の基本になると思いますが、こういった経験を家庭であまりしてこなかった脳はこの幸せな感覚を自分にはふさわしくない異常な事と判断してしまいます。
幸福感、リラックスなどを拒否して、不安、焦燥感、満たされない状態、人によっては孤独、病気までも安定と考え、無意識的にそれを求めてしまうという事が起きてくると私は考えます。ノルアドレナリンのある不安な脳が基本なので、不安がなくなったら困るのです。心が惑わされないでいるよりも、いつも何かにとらわれていることにこだわり、あくせくして、他人の気持ちや心配事について考えをめぐらせるようにします。そして、リラックスしていると落ち着かないので、自分でいつも不安、焦った状態を作り出します。外出するときに決まった足から動くとかのこだわりや神経質さ、潔癖症、心配性、頑張りすぎなどは幼少期に作られた脳が、その状態を維持するために自ら進んで行っていて、それがストレスなどでひどくなってしまうと精神疾患につながっていくという事ではないでしょうか。

この幼少期に形作られた性格、脳を変える事は出来るのか?
「インナーチャイルドの癒し」の中に、温泉地に行って三日間ゆっくりして下さいと言われたらあなたは出来るかという話がでているのですが、私ならじっとしていられずそれは不可能と思うから、私はリラックスできないノルアドレナリン優位の人間なのでしょう。でも、ノンビリし過ぎても生きていけないからそこはバランスでしょうが、いつもあせった感じで生きるのもどうかと思いますし、自分の抱える、親子関係の葛藤や小さなことにとらわれる性格、人と会うのが苦手といった事はやっぱり変えたいとは思います。
不安、悩み、焦りが基底にある脳を変えるのは容易ではありませんが、自分の気持ちや押しこめられた(インナーチャイルドの)欲求・思いを知ること、自分の認知の歪みを正す(人は他人のことをそれほど気にしていないとか、物事の悪い面ばかりでなく良い面にも気づく)といった事、またいろんな人の考えを聞いてみて話しあってみるなど、地道に前向きにやるのが必要なのでしょう。
そしてこのブログで何度も書いてきたセロトニン活性も大きな力を発揮してくれると私は思っています。
セロトニンの話ばかりすると現実に向き合わずに逃げているように感じられるかもしれませんが、日光を浴びる、リズム運動をするなどのセロトニン活性の中には、とても大きな何かがあると私にはどうしても思えるんです。私もこれらをやってみて自らを変える事が出来るのか試していこうと思っています。
最近は、脳にも興味が出てきていますけど(セロトニンのことばかりですが)、私は長い間、身体から自分を変える方法をいろいろ考えてきて、食事や呼吸、体の動かし方など自分なりに工夫してきました。
それらの他ではあまり見かけないような方法を、この先もこのブログで紹介、説明していきます。それらは自分で試して効果があると思っているものなので、パニック障害の人も含めていろんな方に参考にしてもらいたいです。
今後ともよろしくお願いします。

(前回からの続き)

「愛情の乏しい親に育てられると感情表現が乏しくなる。感情の中でも愛情は、最大最後のものであるが、もしこの感情を充足することができなかった場合、子どもは次第に、二重に傷つくことを恐れて愛情の欲求を出さなくなる。甘えたり、かわいい仕草をしても、拒否されたり、無視されたりするので、自分で自分の欲求を阻止してしまう。
人は愛情を断念して生きることはできないが、愛情を断念して生きる子どもは、次第に自分の情動のすべてを完全に抑えて生きるようになる。このような抑圧が高じると、子供はチックになったり、拒食・過食になったり、妄想、恐怖症、幻聴、幻覚などの症状を呈するようになる。
親から愛されずに育った人は、子供時代はもちろん大人になっても強い劣等感で悩むことになる。
この劣等感はなぜできたかというと、幼少期、親が子どもを無条件・絶対に愛し、受容しなかったからである。
親から無条件に愛されなかった人は「自分は親から気に入られていない人間」「欠点のある人間」という自己意識を持つようになり、「あるがままに自己」を受容することができなくなり、現実には存在しない「理想(偽りの)の自己」になろうとして苦しむ。このような苦痛は、親のしつけにも関係がある。親はあるがままの子どもを肯定し、満足していれば、子どもは幸福であり、自己を発展させることができる。しかし、親が子どもの現実に不満を持ち、その一挙手一投足にまで干渉、指図・強制すれば、子どもは出発点としての自己そのものが不満足なものであるが故に、自己を発展させられない。」

かなり長い引用になりましたが、ここで述べられたような幼少期の親子関係の不全が、前回に書いたパニック障害になりやすい2つの性格「緊張しい型」「バリバリ型」の根底にある心を生む原因になると考えられます。「緊張しい型」の内向的・神経質な性格が、こういった親子関係から作られるのは解りやすいですが、一見これと無関係そうに見える「バリバリ型」も、関心を向けてくれない親に認められたい心から、頑張りすぎてしまう性格になるということだと思います。
こうして幼少期から常に安心できずに心が緊張状態にある事が、自律神経の異常をもたらし、パニック発作につながっていく原因になるのは十分に考えられます。
そして、傷つき、心の奥に押し込められて、顧みられなかった子どもの心=インナーチャイルドを抱えた女性が育児をして、かつて自分にもあった子どもの心に直面すると、自分の中の抑圧したインナーチャイルドを思い出し、ネガティブな感情を甦らせてしまう。その結果、子どもを愛せず避けるようになり、育児に困難をきたすようになり、ひどい場合は児童虐待にもつながる。このことの原因と対処をいかにするかというのが文章を引用した「インナーチャイルドの癒し」の内容です。
しかし、満たされないインナーチャイルドが問題になるのは、育児中の母親ばかりではなく、精神疾患の原因になるとも思われますし、世の中に多い子どもっぽい大人、自立できなかったり、短絡的でキレやすい、思いやりに欠ける、クレーマーやストーカーといった人々も理解されないインナーチャイルドを抱えていると私には思えます。
子供は本来天真らんまん、純粋で、生き生きとして活発ですが、わがままで、自己主張が強く、感情のコントロールもできない面も持っています。だから、子どもなのですが、そういった子どもっぽさを大人が受け入れてあげることで心が安定して、次第に精神的に成長していきます。
けれども、満たされないインナーチャイルドを持ったままの親によって子どもらしさが否定されると、いつまでも子どもの欲求を解消できず精神的に成長できないままになり、周囲に気を配れず、自分のことばかりに関心を向ける人になってしまいます。
幼少期の問題が一生を通じて人を支配するのは、あらゆる心理学で言われている事でインナーチャイルドの考え方はその一つですが、問題の本質は同じ事に思えるのでインナーチャイルドという用語を使って話を進めていきますが、この問題をどうやって解決するかはとても難しく重要です。インナーチャイルドのセラピーやカウンセリングを受けるのも一つの手段です。
自分でできる事として、自らのインナーチャイルドを救うためには、自分の心を見つめ、心の奥に押し込められて苦しむ、或いは暴れているインナーチャイルドの想い・欲求に耳を傾け、そのありのままを認めてあげるようにします。
インナーチャイルドは親に子どもの頃の自分を認めてもらえない事で生まれましたが、大人になった自分自身がそれを抑圧したままにする必要はないでしょう。
もちろん意識すると自分を保てなくなるので見えない所に隠したものですから、それに再び触れ、掘り起こすのは辛いかもしれませんが、インナーチャイルドの悲しみや汚れた、見たくないと思える感情まですべて認めて癒してあげるのは、私たち自身にしかできない大切な作業です。自らのインナーチャイルドに否定的なことは何も言わずに、ただ語らせて、その想いを知ってあげることです。
そして、私たちが憂いや不安にとらわれずに生きるための源になるはずだった子どもの心に命を吹き込み、その本当の想いと共に生きていくようにするのが求められると思います。

(次回に続きます)

今回はパニック障害を心理・性格的な面からみて、発症につながっている面があると思われる問題について書いてみようと思います。
精神科医の森下克也先生という方の書いた「薬なしで自分で治すパニック障害」という本では、パニック障害になる人の性格特性には「緊張しい型」と「バリバリ型」という2つがあると述べられています。
「緊張しい型」の人は、「性格は内向的で生真面目、何事にも心配性で不安がコントロールできずに最悪の状況ばかり考える、ストレスに弱い、満員電車、渋滞、高所などが嫌い、周囲の人の目が気になり他人にどう見られているか常に気になる、人前で話す、見られている前で字を書く、人と外食するといったことが苦手、心理的背景として劣等感があり、心の緊張によっていつも自律神経が緊張している」
と何かヒドい言われようですが、こちらのタイプに属すると思う自分の事を顧みると納得できなくもありません。まあ神経質で線の細いタイプということでしょう。
一方「バリバリ型」の方は「仕事を熱心にこなし、周囲からの評価も上々、大企業の社長や有能なスポーツ選手にも多い。心の底に頑張らなければいけないというマスト思考があり、頑張らないでいると逆に不安になる。その不安を消すためになおさらがむしゃらに頑張り心の休まる暇がない、それが自律神経の慢性的緊張をもたらす」
こういったタイプの方はおそらく肉体的にも強く、副作用の影響を受けずに薬でよくなるのは、このバリバリ型の方たちに多いのではないかと私は思います。
この2つのタイプに共通するのは常に心理的緊張があり、自律神経の恒常的緊張がパニック発作につながると考えられるところだそうです。
そして、他人の評価や周囲からどう見られているか、といつも考えてしまうという所も共通しています。認められたい心や満たされない心があって常に不安を抱え、自分を肯定的にとらえられずにいます。こういう性格を変えたいと私たちは思いますが、なかなかうまくいきません。
この性格は幼児期に形づくられますが、その原因は親とのコミュニケーションが十分にできていなかった事にあると考えられます。
心身にひどい虐待を受けたわけでなく、周囲からは問題のない家庭とみられている場合でも、やさしさ、愛情を持って接してもらえない、ありのままの自分を受け入れてもらえない、という安心感を持てない幼少期を過ごすと、周りに左右されやすくはっきりとした自己を持てない人になり、2つのタイプの性格につながります。(すべてのパニック障害の方の幼少期に問題があるとは思いませんが)
しかし、幼少期の生育環境、親子関係はパニック障害に限らず他の精神疾患や身体的な病気、問題行動などの原因になる大きな要因で、精神分析や心理学でいろいろこれについて考察されていると思います。
私は不勉強でこの分野のことはあまりよく解らないのですが、以前読んだことのある「インナーチャイルドの癒し」(黒川昭登、上田三枝子著 朱鷺書房)という本でこの辺のことをよく説明してあったので、この本から文章を引用して、この幼少期の性格形成の問題について考えてみたいと思います。
なお、この本は育児書で、育児中の母親が子どもを愛せない場合、母親の心の中に存在する満たされない思い=インナーチャイルドが問題を起こしているということを教えてくれる本ですが、育児中に限らず心の奥に押し込められ、忘れられたインナーチャイルドが多くの問題の源になっているのでは、という事をこの本を読みながら感じました。

少し長く引用するので、ところどころ文章を要約してあります。
「親子関係には「対象関係」と「自己愛的関係」の2種がある。対象関係とは、母親の意識や関心が子どもに向いている関係で、そのような関係の中では、子どもの興味、関心、意識は母親に開かれている。それは、情緒的な交流の豊かな現実的な関係ということができる。
これに対して、自己愛的関係では、母親の意識や関心は、常に母親自身に向けられている。こういう親に育てられると、子どもは意識を閉ざして自閉的になったり、母親のそばを離れると強い不安に襲われるので、物理的に母親から離れられなくなるか、意識的には「母親が死ぬのではないか」「家を空けると火事になるのではないか」という不安で、絶えず自分のことを心配するようになる。極端な場合、自力救済という態度が顕著になり、親の世話にはなれないと、幼児であっても、自分のことは自分でするようになる。
対象関係とは情緒的な相互交流のある関係であり、母親の意識や感情は常に子どもに向けられている。一方、自己愛的な関係の中で育てられると、情緒的交流の窓が閉ざされ、育児では親は、子どもの生存に必要な最小限度の授乳、排泄の世話、衣服の着脱、入浴介助、洗濯などはできても、子どもの喜怒哀楽に共感することは乏しくなる。
対象関係の特徴は社会的関心であり、情緒の窓は外に向かって開かれている。それに対して、自己愛的関係では、母親の情緒の窓は閉ざされていて、常に冷静さを装っているが、意識や思考は、外界に対する警戒でいつも張りつめている。
たとえば対象関係では、社会的関心が強く自己を意識することはないし、他者に意識や思考は働かずに、自然にふるまえる。
自己愛的関係では、自己中心性が強く、外界を警戒する自我に意識が集中して、自己の感情をコントロールすることにエネルギーを消耗する。会合等では、絶えず他人に調子を合わせようとし、完全に振る舞おうと気を使うのでとても疲れる。」
「情緒不安定で、突拍子もないときに感情的になる母に育てられると、子どもは常に、母の情動の動きに敏感になる、頭を働かすようになる。もし、親の怒りに反発しようものなら、その数倍の激情の報復を覚悟しなければならない。だから常に、敵地で生活しているような状態になり心は休まらない。
健全な母子関係で育った子は、情緒的に安定して、感情の表現も素直で自己主張もできる。それは船の羅針盤がうまく作動しているのと同じで、波や風でいかに船が動いても、羅針盤は北と指しているので方向を誤らない。
しかし、情緒不安定で、自己中心的な親に育てられた子は、親のいつ変わるかもわからない機嫌に合わせて、自分という船の舵をとらねばならないので、羅針盤にたよるわけにはいかなくなる。親の機嫌に調子を合わせている間に、羅針盤の針は狂ってしまうので、自分の「頭」で船を動かさねばならない。このようにして成人した子は、対人関係の障害に苦しまねばならなくなる。人の集まる場所が面倒に感じ、外出嫌いになったり、閉じこもったりすれ。それは自分の気持ちに従って行動するのでなく、他人の意向や意志は何かということを常に気にして気疲れしてしまうからである。」

(次回に続きます)

今年は冷夏になるかもしれないと言われていますがどうでしょうか。そうなると農作物のことは気になりますが、ここ数年の殺人的な暑さがやわら と考えると、たまにはいいかもと思ったりしなくもありません。
最近は節電しようということで、さまざまな所でエアコンの温度が低くなっていて、暑がりではない私には快適ですが、それでもたまにキンキンにエアコンが効いているお店なんかがあると寒く感じ、この中で一日働く冷え性の人は大変だろうなと思ってしまいます。でも、エアコンで困る以外は、冷え性の人にとって夏は過ごしやすい季節でしょう。(私の知り合いにはもっと温暖化すれば冬が過ごしやすくなっていいなんていう人もいたりします)

以前、このブログでお風呂でする冷えとりの記事を載せました。それを書いたのは。ブログを始めた時期の関係で寒くなり始めの10月の中ごろだったのですが、この冷えとりの方法は温かい時期によくやるのが効果的だと思うので、もう一度やり方を簡単に紹介したいと思います。(詳しくはカテゴリの冷えとりのところを参照ください)

今は体を洗うのに湯船につからずにシャワーだけという人もいると思いますが、冷えとりをする場合は湯船に入ったほうがいいでしょう。でもシャワー派の人でも今の時期だとこのやり方でやれなくもないと思います。

私のお勧めするのは温冷浴といって、冷たい刺激と温かい刺激を交互に与えるというものですが、正式のやり方だと水風呂やシャワーで体全体に温冷刺激を数回与えます。(これも今の時期ならやりやすいです)
一方、私は手や足、腕やひざ下、太ももといった部位に水をかけるという簡単バージョンをやっています。体幹部分に水をかけるのは夏でも多少気合がいりますし、何とかの冷や水という事もあるのでよりハードルの低いこちらのほうが、努力なしに続けられるのでお勧めできると思います。
風呂から出るときにシャワーで水を、手と足、もっといける人は腕とひざ下、さらに太ももとかけてから出るようにします。
夏だとその後、暑くなって困るんじゃないかと思われるかもしれませんが、血行が良くなり、じわっと温かくなって気持ちがいい感じがすると思います。冷えが重症という人は湯船につかる前に一度、体を洗って再び湯船に入る前にもう一度、という風に水をかける回数を増やせばより効果的です。これは冬だと少し大変という場合もありますが、今なら気にせずに何度もできるので冷えにくい体に変えるのに適しています。
こうやって今のうちにこのやり方に慣れれば、冬にやるのもあまり苦ではなくなり、さらに冷え対策の効果を発揮します。(冬の場合は十分注意してやって下さい。冬はお年寄りや血圧の高い人はやらない方がいいかもしれません)
冷えは血行の悪化からきていて、その原因は体(骨盤や背骨)の歪みだと私は思っています。体の歪みを直すのはとても大変なので、冷え性を改善するのも同じようにすぐ良くなるものではないかもしれません。でも、この水をかけるというちょっとしたことを習慣にして続けてもらえば、少しずつ冷え性も改善していくと思います。
この方法は冷え対策に限らず、血行促進や疲労回復、美肌効果、また金冷や頭皮の健康、お腹が弱かったら腹部にかけるなどさまざまな効果、バリエーションがある健康法ですのでよかったら試してみてください。(でもくれぐれも急に水をかぶるような事はせず、徐々に体を慣らしていってください)
個人的にはこれをやって一年くらいたちますが、面倒にならず毎日続けられているので、大いに勧められる方法と思っています。
低体温もすべてこのおかげかは分かりませんが良くなりました。

ここまで数回、パニック障害克服のためのセロトニン活性について書いてきました。
それらは有田秀穂東邦大学名誉教授の本を元に書いたのですが、うつやパニック障害などの症状を持つ方には有田先生の話はけっこう知られたものだったようですね。私はセロトニンについてよく知らなかったので、長々と書いてしまいましたが、本を読んでとても感銘を受けての事だったので、分かりきった事をと思われた方はご容赦ください。

そんな有田先生の本にドーパミンについての興味深い考えが述べられていて、私自身にも思いあたる事があったので、今回はこの事を記事にしてみようと思います。
ドーパミンは生存に不可欠な、性や食などの本能行動への「意欲」と関係する脳内物質です。そして、ドーパミンは本能だけでなく、仕事の達成や社会的賞賛、買い物などさまざまな事に楽しさ、快感を感じさせて、人の興味や期待、やる気を生み出します。
ドーパミンが脳内で不足すると物事への関心が薄くなったり、運動・性機能が低下して抑うつ状態になったりします。さらにパーキンソン病もドーパミンの不足が原因と言われています。
逆に脳内にドーパミンが増えすぎると、幻覚や幻聴が現れて、統合失調症や不安障害につながることもあるそうです。また、様々な依存症もドーパミンの異常な働きによって起きると考えられています。
ドーパミンは人生を豊かに生きるために大切な脳内物質ですが、不安・緊張を生むノルアドレナリンと同じく自己抑制機能が働きにくいので、精神を安定させる役割をするセロトニンが脳内に十分ないと暴走しやすくなります。
セロトニンがたくさんあると幸せな感情をもたらしますが、ドーパミンがもたらすのはどちらかと言うと快感や快楽といった感覚です。別の言い方ではセロトニンは安心を、ドーパミンは満足をもたらすとも言えます。しかし、あまりにもドーパミンの快感を求めすぎると、以前とは同じ刺激では満足できなくなり、移り気にいろいろ求めたり、もっと大きな刺激が必要になり依存症につながることもあります。
慢性的なストレス状態にあってノルアドレナリンが脳内に常にたくさんあると、それを抑えるためにセロトニンがたくさん分泌され続けて、セロトニンの不足が起きたり、夜型の生活などでセロトニンの分泌が少ない生活を送ったりすると、ノルアドレナリンを抑えることが難しくなります。その強い不安から逃れるために、ドーパミンのもたらす快感を得ようとします。
でもドーパミンの気持ち良さは、先ほど述べたように耐性ができて依存をもたらしやすく、そしてノルアドレナリンはドーパミンから作られものだそうですが、ドーパミンを追い求める行為は、結局それが得られなかったり、失ったりした時に不安・ノルアドレナリンに変わってしまうので、それを打ち消すためにさらに強い刺激を求めるという悪循環に陥ってしまいます。
こういった事がエスカレートして、自分で制御するのが困難になると依存症になってしまいますが、有田先生は現代では多くの人がドーパミンを追い求めるドーパミンゲームにとらわれて、自らを苦しめているのではないかという指摘をされています。
ドーパミンゲームという言葉を読んだとき、私自身の生き方を振り返ってみると、ドーパミンゲーム的な我を忘れるほどの刺激的な面白いことはないか、といつも求めてきたのに思い至り、自分のあり方の誤りを具体的に指摘されたように思え、少し暗い気持ちになりました。
私は依存症で苦しんだことはないですが、何かに熱中してのめりこむ事が価値のある事と思って、これまで生きてきました。しかし、これは行き過ぎると自分本位の快感を求める、孤立と不安への道だったのではないか、とこの事を知ってから考えるようになりました。
また、世の中を見てみると私のようにドーパミンゲームの虜になっている人は、ストレスの多い環境やインターネットの発達の影響もあってか、とても多いと思います。
インターネットは膨大な情報がすばやく得られたり、SNSでいつも人とつながっていられたり、オンラインゲームやショッピングなど多くのことができてとても便利で楽しいですが、その便利さが際限のない快感と不安のドーパミンゲームをもたらし、様々な依存症に陥りやすくなる原因なっているのでしょう。
ネット以外でも、酒やたばこ、ギャンブル、セックス、恋愛、買い物、ゲーム、麻薬などドーパミンの快感をもたらして依存を引き起こすものは数多くあります。

ドーパミンは創造性とも深く関係があると言われています。だからアーティストにはドーパミンが、普通一般の人よりたくさん必要なのでしょう。ドーパミンをより分泌しやすくするためなのか、夜型の生活の人もけっこういるみたいですし、極端な場合だと薬物を使ってドーパミンを増やす所まで行ってしまうという事もあります。
でも、あまりに創作のためにドーパミンを分泌させるのはセロトニンの不足につながるからか、オリジナリティー・こだわりのとても強いアーティストは、うつなどの精神疾患になって大変な事になる人がけっこういるように思います。
そして、パニック障害もクリエイティブな仕事をする人に発症するケースがあるとも言われています。ミュージシャンの一方でマニアックな文章も書く菊地成孔や、作家の谷崎潤一郎なんかもパニック障害だったそうですが、彼らの強いこだわりはパニック発作につながる、セロトニンの少ないドーパミン過多ゆえなのだろうと納得できるところもあります。
まあ、芸術、デザイン、ファッションなどでは創造性、独自性、新しさや興奮、感動などドーパミンのもたらす要素が要求され、ドーパミンの働きは大いに発揮されるべきでしょう。これを追求しないと良いものはなかなか作れないと思います。
芸術に限らず、仕事でも勉強でも創造性・好奇心の探求や、報酬・成果の獲得などへの「意欲」を生むドーパミンと、その行為をやり遂げるための「集中力」「緊張感」の源・ノルアドレナリンは、それらのマイナス面ばかり述べてきましたが、やはり人が生きる上で欠かせないものです。しかし、それらが暴走しすぎると心身にダメージを与えるので(実際にノルアドレナリン、ドーパミンには毒性がある)、セロトニンによるそれらの物質の調整がとても大切になります。
ということで結局はセロトニン活性という話になってしまいますが、心身の安定の基本となるセロトニン神経が鍛えられ、セロトニンがよく分泌されていれば、創作や仕事のストレスの多いタフな状況でも意欲と自信を持ってやっていけるようになるのでしょう。

何をするにもストレスを感じてしまいがちな現代では、ドーパミンで快感をもたらし、嫌な事を忘れさせてくれる楽しみは、山のように資本主義の社会によって用意されています。このドーパミンゲームにハマるのも人生の楽しみの一つでしょうが、あまりに依存しすぎてしまうと、私たちは完全な満足という存在しないものを求めて不安になり、自らを孤立させていってしまいます。快楽を追い求めれば苦痛を背負ってしまうのは必然の原理です。
しかし、セロトニンのもたらすのは終わりのない欲望ではなく、足るを知ることだったり、人と人との思いやりのある交わりなどの私達が普段忘れてしまいがちな事のように思えます。

ドーパミンゲームから抜け出すにはまず、朝早く起きることが一番です。早朝のすがすがしさの中で依存症的な行いをしたくなるということはあまりないでしょう。
でも、朝起きてもやる事がなくてつまらない、気分が沈むと感じる人はセロトニン不足のマズい方向にいっていると思いますよ。
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