体のセルフケアというと、押したり揉んだりをふつう思い浮かべると思います。しかし、押すかわりに引っぱってみることもとても効果のあるセルフケアになります。
 以前「一度はやりたい健康法6 皮膚をつまむ」「一度はやりたい健康法7 耳ひっぱり」という記事で、その引っぱることの健康効果について紹介しました。
 そして、体には皮膚や耳の他にも引っぱるとさまざまな効果がある箇所があるので、今回はそのことについて書いてみます。


 最初に、皮膚と耳を引っぱることの効果について少しおさらいしたいと思います。
 私たちの体はすべて皮膚に覆われています。この全身の皮膚あらゆるところを引っぱってみることに健康効果があります。やり方は親指と人差し指で軽くつまみ上げるように皮膚を引っぱるだけです。
 これは「整膚」とも呼ばれる方法で、専門的に施術する人もいたりするものですから、正しいやり方を学ぶ必要があるのかもしれません。しかし、基本的には皮膚を軽くつまみ上げるということなので、自分でも簡単に行えるものだと思います。
 皮膚を引っぱるとその部分の血行やリンパの流れが良くなり、それが皮膚を若返らせる、コリや冷えを改善する、といった効果をもたらすとされています。つまみにくいところは、皮膚が癒着して血行が悪くなっているので、念入りに引っぱるようにするとだんだんほぐれてきます。
 美容にも効果的なので顔の皮膚も優しくつまみ上げるといいそうですし、頭をつまんで頭皮の血行を良くする、肩こりを改善させるなどいろんな方法・効果が期待できます。
 人の体には骨や筋肉の歪み・偏りがあったりしますが、皮膚が歪むということもあります。皮膚の歪みというのは指でつまみにくい癒着として現れると私は思っています。皮膚の歪みを解消するためには、皮膚がその下の肉と一体になっている癒着した部分をつまんで引っぱり、少しずつほぐしていくことが有効です。
 最近、私は首の後ろと腰のところの皮が、左右でつまみやすさが違うということに気づきました。
 そこで、この歪みを直そうと毎日つまみ続け、どうなっていくかを観察中です。たぶん、つまみにくさの左右差がなくなり、体のバランスが良くなるはずと期待しています。


 「耳ひっぱり」というのは藤本靖さんというボディワーカーの方が考案されたもので、親指と中指で耳の真ん中をはさむようにつまみ(中指が前にきます)、肘を両側に張って耳を斜め後ろへ軽く(2、3ミリほど動かすかんじ)引っぱるという方法です。引っぱるときはほんの軽い力で行います。詳しくは「1日1分であらゆる疲れがとれる『耳ひっぱり』」(藤本靖著 飛鳥新社)
 この耳ひっぱりは皮膚を引っぱって血行を良くするということとは違い、頭の骨を構成する骨の一つである蝶形骨をゆるめるために行います。
 この蝶形骨は、自律神経の働きや全身のバランスと関係しているとされる重要な骨です。
 そのため耳を引っぱりこの骨にかかる緊張をゆるめると、さまざまな健康効果を期待できるそうです。
 これはとても手軽にできる方法なので、私も毎朝顔を洗った後にほんの短い時間行っています。背筋が伸びる感じがして気分がよくなります。
 また、こうして耳を引っぱると、体が勝手に思わぬ方向へ動き出すことがありまます。藤本さんの本には、これは体が自らを整えようとするための動きであり、緊張しがちな蝶形骨をゆるめることでこれが無意識に起きる、ということが書いてあります。
 私はこの意識しない動きの起きることが、健康や体を整えるためにとても大切と考えています。これらについては「自発動」や「無努力体操」といったカテゴリーの記事でいろいろと書いてきました。
 耳ひっぱりはこの動きを手軽に起こすことができるので、その面からもとても効果のある健康法だと私は思っています。


 引っぱると自らを整える動きの出てくる箇所が耳の他にもあります。これは朝、顔を洗っているときに思い付いたものですが、舌を引っぱってもそういった動きが起きます。
 やり方としては舌を両手の指でやさしくつまみ(バランスよく引っぱるために両手で)、軽く1・2ミリほど引き出すかんじです。こう引っぱると胸のあたりの背骨が音を鳴らしながら気持ちよく動きます。
 耳を引っぱると蝶形骨に作用しますが、舌を引っぱると頭のどの部分に働きかけるのかはわかりません。でも耳を引っぱったときと同じ反応が起きるので、何かの緊張をゆるめて、体に良い作用を与えているのは確かだと思います。
 私は朝歯を磨いたときにほんの少し(5秒くらい)引っぱっています。軽く引っぱるだけなら悪い影響もないはずですので、興味を持たれた方は一度お試しください。


 鼻の穴を引っぱってみることにもちょっとした面白さがあります。
 親指を両方の鼻の穴に少し入れて小鼻をつまみ、横に軽く引っぱってみてください。
 こうすると呼吸するのがだいぶ楽になるはずです。鼻の穴を少し横に広げるだけですが、入る空気が多くなるのでしょう、明らかにたくさん吸えて気分が良くなります。
 夜寝るときに鼻づまり解消・いびき予防などに使う鼻腔を広げるためのテープがあります。鼻の穴を引っぱるのは、あのテープを張って呼吸をスムーズにさせるのと同じ効果があるのでしょう。
 私はいびきはかかないですし、鼻が詰まって困るということもそんなにないので、鼻腔テープを使ったことはありません。それでもたまに鼻が詰まって息苦しいときなんかに指で鼻の穴を広げると、けっこう助かったということがありました。
 これは特に健康効果があるというものではないですが、鼻の詰まったときにやってみてもらいたいです。鼻の詰まってない人も一度試して、空気がたくさん入る感覚を味わってみてほしいな、と思います。
 また鼻の穴が小さい人の場合、毎日引っぱっていると少しは鼻の穴も広がって取り入れる空気の量も増えるのではないでしょうか。


 男の人だけが試してみることのできる、睾丸引っぱりというのもあります。
 睾丸は通常、ある程度垂れているものとされています。そして、寒かったりすると熱を逃がさないように小さくなりますが、中には気温に関係なくいつも睾丸が縮んでいて垂れることがないという人もいると思います。
 睾丸は精子を作り、男性ホルモンを分泌する男性にとって大切な器官です。したがって、その機能をしっかり発揮する必要がありますが、睾丸が縮んでいるというのはその働きにとってあまり良くない状態ではないでしょうか。
 睾丸が縮んでいるのは、その周辺の筋肉が緊張していることを示しています。そうなると睾丸への血行も悪くなり、男性機能にとって大切な働きを十分にできなくなってしまうはずです。
 AVなんかを見ると、性的に強いといえるであろう男優の睾丸はブラブラしていることが多いように思います。
 一方、年をとると締まりがなくなり、思いきりブラブラして縮まることが少なくなるとも言われますが、縮まり過ぎてゆるむことがないのもあまり良くないでしょう。(ちなみに私の玉はそんなブラブラするほど垂れ下がっていなくて縮みがちなほうです)
 この睾丸の縮みは、心身の緊張が続いてリラックスしにくくなっていることから来ているのではないでしょうか。またそのほかに姿勢が悪く、体に不必要な筋緊張があって縮んでいるということも考えられます。
 この睾丸の緊張状態を解消するためには、心身のリラックスを心掛ける、体の歪みを直す、ということも必要ですが、直接玉を引っぱて伸ばしていくのもとても効果的です。
 やり方は両方の睾丸をつまみ、ほんの軽く1~2ミリ動かすかんじで下に引っぱります。長い時間でなく5秒くらいやるだけで効きます。
 ここまですべての方法で軽く引っぱるのが良いと述べてきましたが、これはとても大切なことです。力を入れて引っぱってしまうと、体はそれに反発して余計に緊張してしまい、思っている効果が得られなくなります。そうなっては逆効果ですので、ほんの軽く引っぱり、やさしく作用させることを毎日続けていくとだんだん体も変化していきます。
 私の場合、睾丸がゆるまないのは背中の歪みが原因のようで、引っぱると背中のあたりが引きつれて、耳や舌を引っぱった時と同じような歪みを解消させる無意識の動きが起きます。
 この睾丸を引っぱることは最近気づいたもので、始めてから3カ月ほどしか経っていませんが、少しずつ効果は出ていると思います。たぶん長く続けることで、緊張も徐々にほどけてブラブラしてくるはずです。
 1日1回一瞬行うだけでいい簡単な方法なので、自分の睾丸は固まりすぎだな、と思う人にお勧めです。



 体には他にも引っぱると効果がありそうな箇所がたくさんあります。
 手の指や足の指、目の周り、腕、首、人の手が必要ですが膝などです。
 ふだんあまり動かさない足の指への刺激は健康に良いといわれますし、整形外科では首のけん引が行われたりします。目の周りを引っぱることは疲れ目に効果的です。
 いろいろと引っぱってみることでそれぞれ効果があると思うので、自分に合った箇所を見つけるのも面白いかもしれません。
 ひとつだけ注意すべきなのは何回も言いますが、力を入れずに軽く引っぱるということです。








 この間、MXテレビの「バラいろダンディ 木曜日」を見ていたら、認知科学者の苫米地英人さんが、摂取するたんぱく質の種類と死亡率の関連を調べた米ハーバード大学による研究について取り上げていました。
(この番組には、苫米地さんが一つのトピックについて詳しく話すコーナーがあります。その中で苫米地さんは、テレビ・新聞では絶対取り上げない話を、タブーを気にせず解説してくれるのでとても面白く見ています。たぶんトヨタや三菱UFJ、電通、TPPといったことについての問題をテレビで話すのはここだけでしょう)

 このハーバード大学栄養学部の研究者が行った調査は、13万人以上を30年に渡り調べた大規模なもので、かなり信頼性が高いということです。
 その調査の結果わかったのは、「豆・ナッツ・鶏肉・魚といった脂肪の少ないたんぱく質中心の食事は、赤身肉・卵・乳製品といった脂肪の多いたんぱく質をたくさん摂る食事より死亡リスクが低い」ということでした。
 牛や豚などの赤身肉やそれを加工したソーセージやハムといった製品、卵、乳製品は死亡率を上昇させる。
 魚や鶏肉などの動物性たんぱく質は脂肪の多いたんぱく質よりもリスクが少ない。
 そして、死亡率が最も低いのは豆類、ナッツ、穀物などの植物性食品からたんぱく質を多く摂る人達でした。
 特にハム・ソーセージなどの加工肉をたくさん食べる人と植物性性たんぱく質を多く摂る人の間では30%以上の死亡リスクの差があったそうです。

 この結果はある程度予測されていたもので、それを大規模調査で裏付けたことになります。
 しかし、今回の調査で研究者を驚かせたのは、植物性たんぱく質の方が健康に良いのは確かだけど、健康な人の場合は脂肪の多いたんぱく質を食べても死亡リスクを上げないという事実でした。健康に注意していれば、脂肪の多い赤身の肉を食べていても問題がないみたいです。(しかし詳細に調べると、健康的な生活スタイルの人は動物性たんぱく質を摂っていたとしても魚や鶏肉からの摂取量が多いということです)
 一方で、大量飲酒、過体重、運動不足、喫煙などのリスク要因を一つ持つ人が、赤身肉などを摂取すると死亡リスクが上昇します。
 この研究は摂取たんぱく質の種類と死亡率の関係を現象的に調べたもので、その生物学的原因の調査や因果関係の証明は行われていないそうです。
 それでも一応はっきりとわかったのは、「たんぱく質は動物性より植物性が良く、動物性を摂る場合は魚やチキンが良い」ということです。
 日本人は欧米の人に比べて肉の摂取量が低いと思うので、過剰に心配するべきではないでしょうが、肉ばかりを食べるという人も多いと思いますから注意が必要です。
 たぶん日本人は伝統的な大豆製品をよく食べるのがいいということでしょうね。


 このハーバード大学の研究は日本のメディアでは全く取り上げられず、ネットでもあまり話題になっていません。ですから木曜日の「バラいろダンディ」で苫米地先生の解説を見なければ、このことをずっと知らないままだったかもしれません。
 この調査研究は大規模に詳しく行われたもので、たんぱく質の摂取に関する決定的なものと評価する研究者もいるほどですから、日本でも大きく報道されてもよさそうなものです。マスコミがこのことを無視して報じないのは、どういう意図があるのだろうと思ってしまいます。
 最近、私の住んでいるところでも格安の焼肉店が増えたりしていますが、日本は肉好きな人がとても多いから耳の痛いことは知らせないようにしようという親切心でもあるのでしょうか。それとも取り上げないようにという政府の方針でもあるのか、という疑いを持ちたくもなります。
 メディアでは、「肉を積極的に食べよう」と主張する人の意見はよく流しますが、肉が良くないという今回のような情報はほとんど耳にすることはありません。ハーバード大学が絶対正しいとは言いませんが、こんな風に偏った情報だけを流すのであればメディアはその役割を全く果たしていないと言えます。
 また日本の大学でもこのような調査は、政府の方針に反するということで、もしかすると行えないのではないでしょうか。日本の報道の自由度は他の国に比べて低いとされていますが、こういった学問的な問題でも政府によるコントロールが働いて自由がなくなっているのかもしれません。


 少し前「朝食を食べないと心疾患や脳卒中のリスクが高まる」という調査結果が発表されたときは、メディアでよく取り上げられていました。
 朝食を食べないと血圧が上がるために良くないということでしたが、朝食をほとんど食べない私には少し気になる話でした。
 しかし、私の血圧はかなり低い方ですし、慣れた習慣を変えるのはイヤ、朝食を食べないほうが調子がいい、といったことから朝食は食べないままです。(山登りに行ったりするときはさすがに少し口にします)
 ですから朝食に関する調査結果を知っても習慣を変えない私と同じように、このハーバード大の調査を知っても肉が好きな人は気にせず食べるでしょう。それでも、赤身肉を食べると死亡リスクの上がる大量飲酒、過体重、運動不足、喫煙といったリスク因子を持つ人は多いですから、とりあえずは報道されるべき話だったと思います。

 欧米では肉食の弊害がかなり知られているのに対して、情報統制された国ではこれくらい重要なことも報道されないのかと思い、今回取り上げてみました。
(「菜食について」という以前の記事も良かったらご覧ください)






 日本人は胃のむかつき・痛みといった症状に悩む人が多く、その割合は4人に1人いるとも言われています。
 胃の不調の原因としては、食べ過ぎや過剰なストレス、生活習慣の乱れ、ピロリ菌などがあるとされています。

 その中ではやはり食べすぎが最も大きな原因になっているのではないでしょうか。
 胃に良くない食べ物として挙げられるのは、脂っこいものや冷たいもの、甘いもの、カフェインなどです。これらは消化に良くないので、胃腸のためにはあまり食べすぎないように注意する必要があります。
 またよく言われるように、寝る前の3時間は食べないようにして、胃の中を空にして眠ったほうがいいそうです。(寝る前に食べたものは、睡眠中に胃の中で消化されずにとどまり腐るとも言われています)
 胃の調子が悪いときは、少し食べないで胃を空にして休ませるようにすると不調から回復しやすいですが、消化に良いものを意識的に食べるのも胃を休ませることにつながります。
 お粥やおじやといったものは胃に優しい食べ物なので、胃の不調に悩む人は時おり食べるようにすることをお勧めします。(でも、あまり消化しやすいものばかり食べ続けていると、胃の機能が衰えてしまうので気をつける必要があります)
 日本では、昔から1月7日に七草粥を食べますが、これは正月にたくさん飲み食いして疲れた胃を休ませるための非常によく考えられた習慣だと言えるでしょう。

 胃の不調に一番効果的な食べ物といえばキャベツではないでしょうか。
 キャベツには「キャベジン(ビタミンU)」や、細かく切るとキャベツの酵素によって作られる「リゾホスファチジン酸」といった胃腸の粘膜を修復してくれる作用のある成分がたくさん含まれています。
 これらの成分は熱に弱いため、胃のためにキャベツを食べるときは、千切りにしたものをよく噛んで食べるのが良いということです。(堅い芯の部分にも有効成分が多いので細かく刻んで食べてください)
 それでもキャベツはビタミンCやカルシウム、ベータカロチンなどの栄養をたくさん含み、抗がん作用や免疫力を高める効果もある野菜なので、煮たり、みそ汁・スープに入れたり、炒めたりといろいろな食べ方で食べるのもとても良いと思います。



 ここまで書いたことはよく言われていることですが、これらを行ってみてもなかなか胃の具合が良くならない人もいるはずです。
 そういった場合に試してもらいたい方法がいくつかあるので、今回はそれらを紹介したいと思います。

 初めに試してもらいたいのは、みぞおちをよくもむことです。
 胃の悪い人は、前かがみ気味の姿勢になり内臓への血行が滞って、胃の機能が十分に働いていないということがあります。
 みぞおちを押すことでその周辺の筋肉のコリが解消されて肋骨も広がり、血行が良くなって胃がスッキリするのを感じられます。
 やり方はまず横向きに寝ます。そして上にきている手の親指でみぞおちの肋骨のふちのところを下に向けて押します。
 こうやってみて筋肉のコリを押すときのような鈍い痛みが感じられたら、それをほぐすかんじでよく押してください。
 一方をやったら、次は反対側を下にして横になり、同じく親指でみぞおちのところを押します。痛みのあるところを押すのを続けていくと、その痛みもやわらいで胃がスッキリしていくのを感じると思います。
 また押すときはみぞおちのあたりだけでなく、みぞおちから肋骨のきわに沿って痛みを感じるところを押していくと、肝臓や心臓、膵臓などの調子を整える効果もあります。
 この肋骨のきわをふだん意識して押すことはないと思いますが、かなり筋肉のコリが隠れている場所です。これが胃など内臓への血行を悪くさせる原因となっているので、夜寝る前とかに念入りにほぐしてみてください。


 次に紹介するのは背中のツボ押しです。
 疲労や日常生活の癖で姿勢が悪くなっている人は多いですが、背骨が歪むことで脊椎から伸びて内臓へつながる神経の信号の流れが悪くなって、内臓の機能が低下することが起こります。
 背骨の歪みは、背骨に沿った筋肉のコリになって現れます。そして、このコリをほぐすことで神経の流れが良くなって、内臓の不調の改善を助けてくれます。
 東洋医学では背骨の両横に沿って、肺兪や心兪、肝兪、胃兪、腎兪といった臓器ごとに対応したツボがあるとされています。これらのツボと背骨の横にある筋肉のコリは関係していると思います。
 これらのツボのある場所を覚えて押すのも有効だと思いますが、正確なツボの位置を押せなくても背骨の両横を上から下へとじっくり押していって、痛気持ちいいところ(激痛のときもあります)をほぐしていくことで、胃を含めた内臓の調子を整えることが期待できます。
 うつぶせに寝ころんで人に押してもらうのがいいと思いますが、胃のところのコリだったら自分で押すことも可能です。


 少し前に紹介した「押さえ動かし」という方法も胃の不調に使えます。
 これのやり方は「無努力体操2 体の気になるところを整える」の記事を参照してほしいのですが、簡単に説明するとまず、両手の指先で胃の調子の悪いところを軽く押さえます。そうやって押さえてから何も考えず体の動かせるところを自由に動かしていきます。これを行うと胃への神経や気の流れを整えることができます。
 押さえて動く方法のほかに、「オーム健康法」という記事で書いた「オーム」という発声をしながら、手指を胃にあてることも効果的です。

 胃の不調に対して私が整体的にお勧めするのは、これら3つの方法です。 
 胃の不調に長くお悩みの方に一度試してもらえたらと思います。

 
 ほかにあまり知られてないことで気をつけてもらいたいのは、食事中に水を飲みすぎないことと、食品添加物を避けることです。
 前に「無努力食生活5 食事中に水を取り過ぎない」という記事に書きましたが、食事をしながら水をたくさん飲むと、胃液が薄まって消化の働きが弱まり、胃に負担がかかってしまいます。
 また食事中に水をたくさん飲む人は、口に入れた食べ物を噛まずに流し込むという場合が多く、これも胃に良くありません。。
 水で食べ物を流し込まずよく噛むようにすると、消化酵素を含む唾液がたくさん出て消化を助けてくれるということもあるので、食事中は水をあまりガブガブ飲まないほうが胃のためになります。

 添加物も胃の不調の原因になる可能性があるので注意が必要です。
 3月20日の「下痢・胃の不調は体からのメッセージ」の記事に書いたように、添加物をたくさん摂ると、「機能性ディスペプシア」という胃腸の病気と同じような不快症状が起きることがあるそうです。
 「機能性ディスペプシア」になる人は近年増加していますが、これは胃の痛み、むかつき、吐き気、お腹の張り、下痢といったさまざまな症状が現れるもので、医学的に調べてもはっきりした原因が分からず、治療も難しいとされる症状です。
 しかし、こういった症状は添加物を摂ったときにも起きる場合があると指摘されています。
 添加物は国が安全と認めたものだけが使われていますが、発ガン性などの危険が疑われるものもありますし、食品メーカーが必要以上に多くの添加物を使っている現状もあります。
 ですから慢性的な胃腸の不調に悩む人は、現在多くの食品に使われている食品添加物を避けるようにするのも必要かもしれません。(本当にあらゆるものに使われていますが、少し添加物について知るようにすることで、かなり避けることが可能になります)



 日本は薬を非常にたくさん飲む国で、胃薬の使用量も世界で一番多いそうです。
 しかし、胃の薬を飲んだとしてもそれはただ症状をまぎらわせるだけの対症療法で、根本的な解決にはなっていません。胃薬を飲み続けることで、胃の働きが低下してかえって症状が悪化してしまうこともあるそうです。
 したがって症状を本当の意味で治すためには、薬を使わずにできる方法を行わなければならないと思います。過剰なストレスなども胃に直撃しますから、ストレスへの対策も真剣に考えるべきかもしれません。
 そして、そのほかに出来ることとして今回の記事で書いたことが少しでも役立てばと思います。


 
 また胃が悪いと思っていてもよく調べてみると、膵臓や胆のうの重大な病気だったりすることもあるので、症状が長引く場合はそういったことにも注意が必要だそうです。







 前回の記事で、自然にふれることはとても簡単で効果的な健康法である、ということについて書きました。
 自然の中で時を過ごすと、新鮮な空気や森のフィトンチッド、木々の緑の色彩効果、自然の音による癒し、といったことが私たちを元気にしてくれます。
 
 私は昔から山登りが趣味なので(それほど本格的ではなくて日帰り程度のもの)、自然に親しむといえばまず登山になるのですが、山に登ると自然の健康効果ということをはっきり感じます。
 登山はハードで、運動量がかなり要求されるスポーツです。ふだん体があまり強くないことを自認している私には考えられないほど動くことになりますが、自然の中だとそれがなぜか出来てしまいます。
 登山ではちょっとした山でも3時間くらい歩きますし、5・6時間以上歩くのはよくあることです。それもとても急だったりする山道を歩き続けますから、ちょっとした階段でも息切れする人には大変かもしれません。
 ふつう平坦な道でも、街中を3時間歩くとなれば、かなりツラいと思います。
 また標高差100mを登ることは、横方向に3km歩くのと同じ運動量だそうです。ということは、例えば標高差1000mを登ると30km歩いたのと同じになります。そして登山では登ってからさらに下りなくてはならないので、30km以上歩くということになる計算です。
 30キロ歩くとたぶん6時間くらいはかかりますが、行き交う車の排ガスの中、足を疲れさせるアスファルトの道をそれほど歩くなんて私には無理です。
 しかし、山の中ならそれだけ動くことが可能になります。
 山道をこれだけ歩けるのは、自然による健康効果が積み重なってエネルギーになり、私に力を与えてくれているからとしか考えられません。
 
 山を歩いていれば爽快な気分になります。自らの体力からかけ離れた山でなければ、登山のあとに多少疲れてもそれは心地よい疲れで、 疲労困憊してしまうなんてことはないと思います。
 登山を続けていると、心肺機能や足腰が鍛えられて体が丈夫になり、精神的にも前向きになるのを感じられるので、登山の健康効果というのは確かにあるに違いありません。
 そこで今回の記事では、登山の健康効果と魅力ということについて少し書いてみたいと思います。



 まず登山する山は、たいてい人の住む場所から離れた自然豊かなところにあるはずです。そういった自然の中を歩くことで、前回の記事に書いた自然によるさまざまな健康効果を得られます。
 この場合、スギやヒノキが植えられた人工林よりも、昔からその場所に生えていた木の多い自然林の中の方がより効果が高いと思います。


 登山では脚の筋肉が鍛えられます。
 登りでも相当脚の筋肉を使いますが、下りる時にも脚には負担がかかり、筋肉にかかる衝撃は登りの2倍もあるそうです。(登りと下りでは使う筋肉が違う)
 そうすると下りでは脚の筋肉が損傷しやすくなります。その損傷から回復するために脳から成長ホルモンというものが分泌され、その結果、筋肉は修復されて太くなります。
 この成長ホルモンは、主に子どもの体が成長する時にたくさん分泌されるものです。
 大人になるとだんだん分泌量が少なくなりますが、成長ホルモンには筋肉・骨の強化、脂肪の燃焼、免疫力向上、記憶力・やる気が高まるなどの働きがあります。そのため、このホルモンがたくさん分泌されると、体を若く保つ効果が得られるということになります。
 登山では必然的に脚を鍛えることになるので、成長ホルモンがたくさん分泌されて、このアンチエイジングの効果がかなり期待できるはずです。


 登山は有酸素運動になります。登る時には特にですが、息がはずむ程度の呼吸で長時間歩くので、心肺機能がかなり鍛えられます。
 心肺機能が高まると、酸素を含んだ血液を全身に効率よく送ることができるようになって、血行が良くなります。そうすると持久力がついて代謝が上がり、疲れにくくなったり、免疫力が強化されたりします。(それでも慣れていない人には呼吸がしんどかったりするかもしれないので、ふだんから簡単な呼吸法を行うことをお勧めします「呼吸を深くする方法」)
 登山の消費カロリーは高いですし、血行が良くなって代謝が上がったり、先ほど言った成長ホルモンが多く分泌されて脂肪が燃焼されやすくなったりするので、ダイエット効果もかなりあると言えるでしょう。


 山道は急だったり、デコボコしていたり、岩や石があったりと変化に富んでいるので、整備された道のようには歩けません。
 常に道の状態を確認していないとうまく歩けないのですが、こうやって気をつけながら歩くことは、全身のバランス運動になりますし、脳への大きな刺激にもなっています。
 また登るのに簡単な山でも、一歩踏み外せば命の危険がある場所があったりします。そういう所は十分注意する必要がありますが、危険な箇所を歩いたりすることにも、脳を活性化させる働きがあると思います。
 登山は事前に予定を立ててしっかり準備したとしても、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。基本的に自己責任なので、自分で何とかしなければならないのですが、トラブルを予測して回避する、起きてしまったトラブルを解決するといったことも、脳の働きを高めることにつながるはずです。
 初級者向けの山だとしても、漫然と歩いているわけにはいかず、常に周りの状況に注意してなけらばならない、というのも登山の良いところだと思います。(例えば滅多にないことですが、熊に遭遇することもあるので、少しの物音にも敏感でいたりする必要があります)


 登山では当然のことながら山に登って下りるのですが、これも健康に良いと言われています。
 山の登りでは副交感神経、下りでは交感神経を使います。そうすると登って下りることで自律神経のバランスが整い、心身の調子が良くなるということがあるそうです。


 山頂を目指すという目標があることは、登山の大きな魅力だと思います。
 頑張らずにできる健康法を探求する私でも、山に行けば簡単に引き返すという訳にもいかず、しんどくてもコツコツ一歩ずつ歩いていかなければなりません。
 そうやって我慢して歩いて山頂に着いたときの喜びは格別です。
 この達成感・気持ちよさで登山が病みつきになる人も多いはずです。
 そして、頂上で食べる昼食のおいしさといったらありません。いつも食べているものでも味が違って感じられます。



 日本は自然豊かで登山できる山は無数にあり、四季折々のさまざまな景色・自然を楽しめます。
 山に登ることで人それぞれの無数の楽しみがあり、今回書いたように健康効果もすごく高いですから、中高年登山や山ガールといったブームになるのは当然のことなのかもしれません。
 現代ではパソコンやスマホといったバーチャルな空間で時間を過ごすことが多いですが、山に登るのはとてもリアルな体験です。
 別に北アルプスとか海外の山に登らなくても、自分の体力にあった近くの山に登るだけで、登り下りの脚のツラさと苦しい呼吸、森の健康効果、きれいな空気、素晴らしい風景、山頂での達成感などといったことが味わえます。これはスマホの画面からは得られない、全身と五感のすべてで感じられる刺激的な体験だと思います。
 登山は中高年からでも始められますが、できれば若く体力があるうちに一度でも体験することをお勧めします。
 体力がなくて無理と思っても、いきなり上級者向けの山に挑戦したりしなければ、森の中に入るだけで不思議と登れるものです。
 もちろん、登山は遭難とかケガとかの危険があるので、無理をしないことや体調管理、歩くのに危ない箇所は細心の注意を払う、などといったことには十分気をつけて下さい。
 
 
 本当に山が好きになると健康効果とかダイエットとか、体力的なツラさといったことを忘れ、ただ自然の中にいる喜びだけでいっぱいになるのだと思います。
 この無心で楽しめるようになることが、実は登山にとって一番大切なのかもしれません。



 

 
プロフィール

Author:まやと
努力なしで最大限の成果を得られる健康法を日々探求しています。趣味 野菜料理を作る 音楽を聴く
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