半年ほど前、高速バスに乗ったときのことです。
 私の前の席に、派手めの恰好をした元気そうな若い女の子2人が座りました。席に着くなり、後ろの私に断りを入れてイスを倒してきました。
 こんな時はたいてい後ろの人に気を使ってあまり倒さないものでしょうけど、彼女たちは「けっこう来るなー」というくらいの倒し方をしました。
 出発して1時間ほどすると、前の子たちは居眠りをし始めたようです。見ると2人とも仲良く体を左に傾けながら眠っています。
 私の席はバスの右側のほうでした。前にはこの2人ですが、2人の通路をはさんで隣、私の左斜め前の席にも若い女の子が1人座っていました。
 着るものにけっこう気を使っているこちらの子は、後ろから見た印象では前の2人とは違うタイプで、おとなしく線の細い感じでした。そして、こころもち髪が薄いようです。
 この子も寝ていたのですが、こちらは体が右に傾いています。
 ということで、私の前の列では、左に傾く2人と右に傾く1人とが並んでいて、なんとも面白い絵になりました。 
 
 私はこの体が左右どちらに傾きやすいかで性格が出ると思っています。
 体を左に倒すといって思いつく例に、ヤンキーやそれっぽい人の車での運転姿勢があります。 
 ハンドルの上を右手で握り、アームレストに左腕をのせ、思いきり体を左に傾けて運転します。見た目にとても悪い姿勢で運転しづらいように見えますが、そうすることで楽に感じているのでしょう。(私も昔たまにこうやって運転していたので楽な気持ちは分かる)
 あの体勢は無理にやろうとして出来るものではないので、たぶんヤンキーは左に体が傾きがちな人が多いと言えるのでしょう。
 私の前に座った2人連れもイケイケといったかんじの子たちでしたから、左に傾いていったのではないかと思います。
 逆に、おとなしく控えめな人は体の右側が下がり、そちらに倒れやすいと言えるのかもしれません。
 体が左側に倒れると、胃と肝臓の働きが高まって食欲が増すと言われています。そうするとガツガツ食べるようになりがちだと思いますが、その食べ方が積極的・精力的な性格を作ることにつながると考えられます。
 一方、右に倒れる人は、その姿勢が胃・肝臓を圧迫して食が細くなりがちになるので、やせているタイプの人が多いと言われます。
 私は左に傾いた体で、たくさん食べるほうだと思います。しかし、左肩の下がる人の特徴として言われるポジティブで外交的というのはあまりあてはまらず、やせていて職人タイプという右肩下がりの性質の方があっている気もします。
 この「左下がり=アグレッシブ」「右下がり=ひかえめ」という見方はあっているところがあり、けっこうおもしろいです。でも、私の場合のように、ちょっと当てはまらないということもあります。絶対にとはいいきれませんが、血液型による性格の違いのように、「まあ、そんな気もする」といったところでしょうか。
 この「どちらに体が下がっているか」のような、性格が表れると私が考える体のクセが他にもあります。
 これらは今言ったように、確実に当たっているわけではないけど、話半分に聞いてもらうには面白いものだと思います。今回はこのことについて書きますので、良かったらお付き合いください。



 「性格がでるなー」と私がよく思うものに、男の人が小便をするときの姿勢があります。
 公共施設や高速道路のパーキングなど、いくつも小便器が並んでるトイレで用を足す人達を眺めると、顔を正面に向け前をまっすぐ見ながらという人と、下を向きながら行う人の二通りに分かれます。
 家の洋式トイレで立ってする場合は、狙いをつけなければあちこち飛んでしまうので、ある程度下を向いている必要があるはずです。けれども小便器にする場合は、思わぬほうに飛ぶ心配はないので、下を向かなくても大丈夫です。しかし、飛び出す先を確認したいのか、いつもの癖なのか、下を見ている人はけっこういます。
 そして、トイレで観察していると前を向くか下をむくかで、それぞれにタイプの違いがあるように思えます。
 前を見て用を足しているのは男っぽいかんじの人で、下を向いているのはどちらかというと内向的でおとなしそうなかんじの人ということが多いです。
 前を見据えて堂々とした姿勢の人は肝が座っていて、うつむきがちでいつも下を見ている人はおとなしく小さなことにこだわりそう、といういイメージは思い浮かべやすいかもしれませんが、トイレで小をしている姿にも明らかにそれが表れます。
 これはけっこう当たっていますので、機会があったら一度観察してみてください。


 男の小便姿を観察することは、女の人には出来ないですよね。
 そこで次は、男子トイレの中でなくても今言ったことを見分けられるクセについての話です。これは女の人にも出るクセなので、その女性が度胸がある方か、そうでないかをこれで知ることが出来ます。 
 どのようなクセに表れるかというと、居眠りしているときの姿勢でこのことが分かります。先ほど居眠りで左右どちらへ倒れるかということを言いましたが、左右以外にも顔をうつむき前に倒す、まっすぐにしている、上に向ける、など居眠り時の姿勢は人それぞれです。
 観察すると、居眠り時に下を向いている人には内向的でおとなしいといった傾向があり、まっすぐにしているのは物事に動じないかんじの人だと思います。
 先ほどの小便時の姿勢やこの居眠りの話から、度胸があるとか内気といった性格は、首の筋肉や首の座りとけっこう関係があるのではないか、と私は推測しています。
 まあ、普通は外見を見るだけで肝が座っていそうとか、おとなしそうとかは分かるものですが、それでも居眠り時に男っぽそうな人が下を向いていたり、おとなしそうな人が顔をまっすぐにしていたりするときは、見た目と実際の性格とのギャップがあったりするのかもしれません。

 いつもうつ向きがちだと、いろいろ考えてしまい不安になるということがあると思います。
 私が初めて飛行機に乗ったとき、こんなこと経験をしました。
 乗る前は平気だろうと考えていましたが、いざ乗って離陸するとどうにも怖くなって、青ざめてしまいました。
 このとき視線を下げっぱなしでいる自分に気づき、ふと、顔を上げて上を見るようにすれば怖くないんじゃないか、という考えが浮かんだのです。そして、それを試してみると怖さをあまり感じなくなり、何とか乗っていられたということがありました。 
 このとき意識的に顔を上げて、平気を装った姿勢をとることで、気持ちに変化が起きたのだと思います。
 

 顔の表情を意識的に作ることでも気持ちが変わると言われています。
 別に楽しくなくても、口角を上げて笑顔を作るようにすれば楽しい気分になるそうです。「楽しいと笑う」は当たり前のことですが、「笑えば楽しくなる」ということなのでしょう。
 これにちょっと似た話で、「人の顔まねをするとその人の気持ちが分かる」ということがあります。
 顔に大きな特徴がない人ではやりにくいですが、「目を見開きがち」とか「鼻の穴が大きい」といった人の顔の特徴をまねてみると、自分の気持ちが変化して、その人の性格・気持ちに一時的になったように感じられます。
 意識的に顔を上げるとか、笑うとかすれば感情が変わるように、顔の骨格やクセ、体の姿勢が性格を形作っているということがあるのだと思います。



 人の性格がとてもハッキリでるものとして、手書きの文字があります。
 ネットで調べれば、「筆跡によって性格がわかる」と字の形や書き方について詳しくいろいろ説明されています。それを見れば、自分や他の人の書いた字から性格を読み解くことが出来ると思います。
 しかし、私は筆跡鑑定よりも手書きの字を真似して書いてみることをお勧めします。これは、その字を書いた人の気持ちや性格を直接的に感じることが出来るので、けっこうおもしろいと思います。
 人の書いた字には、その大きさや形、筆致、勢い、全体のバランス、とたくさんのその人に関する情報が詰め込まれています。ちょっとした書きぶりも大きなことを示す場合があります。
 字の全ての要素のまとまりがその人を表すので、「字は人なり」というのは本当のことなのでしょう。書いた字を真似ることによって、脳がその字を書いた人の脳に近づき、さまざまなことが分かります。
 字から人を知る方法として、字をコピーしてその上からなぞってみるという人もいるみたいですが、字をよく見て書き写す方がより気持ちを感じられると私は思っています。
 直筆を見てその息遣いまで移すと、よりその人に近づけるでしょう。でも、印刷された字でも十分真似ることは可能です。
 これは性格を知りたい人や身近な人、有名人、歴史上の人物などの字でいろいろと行える、ちょっと人の心を覗き見するようなスリルがある方法です。
 書き写すのはちょっと難しいところもありますが、興味を持たれた方は一度お試しください。


 

 最近、シェフで科学的調理法の研究家の水島弘史さんが、「低温野菜炒め」というものをテレビで紹介して話題になっています。
 野菜炒めは高温で手早く作るのが良い、とよく言われてきました。私も鉄のフライパンで作っていましたが、水島さんによると、家庭のガスの火では高温炒めはうまくできず、ベチャっとした野菜炒めになりがちだそうです。
 野菜には細胞をつなぐペクチン質というものがあります。このペクチン質は高温になると壊れてしまうので、細胞内の水分が出てきて水っぽい仕上がりになってしまうそうです。
 一方、低温で野菜を炒めるとペクチン質の表面が固くなり、水分・旨みが閉じこめられます。そのためシャキシャキの歯ごたえの野菜炒めが作れるということです。

 とても面白そうなのでさっそく試してみると、たしかに歯ごたえよく出来上がりました。しかも野菜の旨み・甘みがとても感じられます。
 適当に作ったわりにはいい出来だったので、これから野菜炒めは低温で作ろうと思いました。
 おいしく作れるということも勿論ありますが、フライパンに野菜を入れたら弱火にしておき、時々かき混ぜるだけというのがとてもいいです。
 ずっとフライパンを持って炒めていなくてすむので、その間の10分ほどは他の料理を作ったり、調理器具を片づけたりと時間の節約になります
 こうなると一石二鳥ですからやらない手はありません。忙しい人の味方とも言える調理法ではないでしょうか。
(でもこの前、たくさん食べたくて大量の野菜を炒めたら、なかなか火が通らず20分くらいかかってしまいました。おいしく出来たので結果オーライですが、量は考えたほうがいいなと思いました)



 低温野菜炒めの作り方

1・キャベツ・玉ねぎ・ピーマン・ニンジン・ニラ等を大きさをそろえて切ります。(ニンジンは火が通りにくいので細切りにする)野菜の細胞を潰さないように優しく切るようにします。

2・フライパンに切った野菜をすべて入れ、油を上からかけてあえます。(肉を入れる場合は別のフライパンで先に炒めておき野菜が炒まったら加える)弱火で10分ほど炒め、2~3分に一回上下をひっくり返すようにします。
 
3・野菜がしんなりしてきたら、最後に強火にして30秒炒め、しょうゆ・塩・コショウ・酒・ゴマ油で味つけします。(私は酢少々も加えています)


 これで野菜の味を十分に引き出した、歯ごたえのいい野菜炒めを簡単に作ることが出来ます。
 正式の「低温野菜炒め」のレシピでは、野菜の切り方や適度な塩加減(材料の重さの0.8%)についての説明もあるので、詳しく知りたい方は水島さんの本やネットなどで調べてみてください。
 野菜炒めを作る以外にも焼きそばの具材やハンバーグに入れる玉ねぎを炒めるときなど、いろいろとこの方法は使えます。(玉ねぎを低温でいためるとホント甘くなります)
 また水島さんによると肉・魚・卵を焼くときや、フライを揚げるといったときにも低温にした方が良いということです。野菜炒めがおいしく出来るのだから、これらも試す価値はありそうです。
 もし、これらも低温で焼くほうがおいしいなら革命的とも言えるでしょう。私たちが今まで行っていた調理法は何だったのかという事になりそうですね。  



 前回の記事では、山登りでの呼吸を楽にする方法について書きました。
 今回は、山登りが楽になる歩き方についていろいろと書いてみたいと思います。


 登山でツラいのは登りと下りのどちらでしょうか?
 下りのほうが嫌という人も多いみたいですが、私は登りのほうがしんどいです。したがって、今回ここで書く方法は登りについてのものです。(下りを楽にするちょっとした方法も後のほうで書きます)
 私も若いころは体力にまかせて登っていましたが、今はそうもいきません。
 それでも最近、歩き方によってかなり楽に登れるようになることに気づきました。本当にちょっとしたことを意識するだけですが、体力の消耗にかなりの差がでます。

 

 山の登り方としてよく言われるのは、「歩幅を小さくする」「ペースを一定に保つ」「足の裏全体で着地する」といったことです。
 これらのことは正しいですが、それを守るだけでは普通に平地を歩く歩き方とそれほど変わらず、あまり楽にならないように思えます。
 山道を登るときには上記のことに加えて、体重移動をしながら歩くとすごく楽になります。
 この方法で歩くと、後ろの足で蹴りだして進んだり、前にある足で体を引き上げたりせずに、うまく坂を上ることができます。

 体重移動のやり方は、まず坂で体を前に倒すかんじの体勢をとりながら、片足を前に踏みだします。
 その足が地面についたとき、膝は少し曲っていると思いますが、その足に体重を乗せます。そして前傾姿勢のまま足を伸ばします。すると体が前方に倒れるかんじになり、後ろにある足が自然と前にでます。
 そうしたら次は、その前にでた足を踏み込み、前傾姿勢で体重をかける、ということを続けていって歩くようにします。体が前に倒れる力を利用しながら進むのですが、こうすると坂を自動的に歩いていくかんじで楽に登れるようになります。
 力を使うのは、膝を曲げて地面についた足を伸ばす動きだけです。これは足の筋力が一番発揮できる動きだと思います。

 この方法でとても登りが楽になりますが、私は始めこの体重移動がうまく出来ませんでした。無理して行うとかえってストレスになることもあるので、一度試してみて自分に合うか確認してみてください。
 合わない場合でも登山するたびに少しずつ行ってみると、私みたいに突然できるようになるかもしれません。



 次はつい最近に気づいた歩き方です。
 あまり急ではない坂道ならこの体重移動の歩き方で十分なのですが、かなり急な坂になると体重移動ではうまく登れない場合があります。そういったときには、次のことを意識すると楽になります。
 それは、急坂に対し真正面を向いて登ろうとしない、ということです。急な坂を常に斜めに登っていくようにします。
 正面を向いて一直線に行くよりは距離が長くなりますが、斜めにルートをとって登ればしんどさが全然違います。
 急坂や急な階段は斜めに登っていき、道の端に来たら角度を変えてまた斜めに登る、という風にジグザグに歩くようにします。これで私の体感では30%くらい楽になります。
 今まで長いこと、目の前にある坂をひたすら真っすぐ登っていましたが、もっと早くこれに気づけば良かった、と後悔しています。いつも下を向いて歩きがちだった私も、これを知ってからは顔を上げて、どう斜めに登っていくかを考えながら歩いています。

 斜めだと登る角度が小さくなるため歩きやすいのだと思いますが、これと似たことで「坂でのカーブは外側を歩く」というのもあります。
 カーブでの内側と外側の傾斜角度の差は大きいです。だから、常にカーブの外側を歩くようにするとかなり体力の消耗を抑えられます。


 急坂を斜めに歩くのにはある程度の道幅が必要ですが、坂に対して真っすぐに登らなければならない狭い道もあります。
 そんなときは、足先を外に向けて歩くと登りやすいです。外に向けた足を一歩一歩地面にしっかり置きながら登ると、足に力が入り踏ん張りがきいて楽になります。
 そしてこれは、坂に対して足を斜めに置くので、斜めに登っていくのと同じようなことなのかもしれません。私のイメージとしては、スケートを滑るのに似た動きだと思っています。

 
 そのほか楽に登るために注意する点としては、木の根などの段差のあるところはなるべく避け、段差を登るときは足を高く持ち上げないで行ける所を選ぶようにするということです。こうすると体力の消費が少なくすみます。
 段差で足を大きく上げるのは、バランスをとりながら全身で動かなければならないので体力を使うのだと思います。
 そして、高い段差を登らなければならないときは、その段差の下の近いところに片足を置き、そこからもう一方の足を上げるようにすると、体のバランスがとれて登りやすくなります。


 ここまで楽に山を登る方法として、「体重移動で歩く」「急坂を斜めに登る」「カーブは外側」「足先を外に向ける」「段差の歩き方」について書きました。
 これらはけっこう当たり前のことだったり、小さなことだったりするかもしれません。しかし、長い距離・時間歩く中で積み重ねていくことによってかなりの差がでると思います。
 


 私は山を下るのは苦ではなく、どちらかといえば得意な方です。途中で足が痛くなったり、膝が笑ったりすることはそれほどありません。
 「登りは体力で、下りはテクニック」というのを聞いたことがありますが、けっこう山には行っているので下りは慣れているのだと思います。(こんなことを言うと、次に山へ行ったときコケるかもしれませんが・・)
 下りは登りとは違った足の筋肉を使い、とても疲労しやすいということです。そして、スピードが出すぎたり、滑ったりしないように注意しながら歩かなければならないので、苦手という人も多いと思います。(ケガや事故が起きるのはほとんどが下山中だそうです)
 うまく下るためには、歩幅を小さくしたり、ストックを使ったりするのが良いとされています。
 自分に合った方法を探すのが良いと思いますが、私がお勧めする下り方は、登りと同じように坂に対して正面を向かず斜めに下ることです。
 道の端から端へ斜めに横切りながらジグザグに下りていくかんじです。坂道を斜めに歩くと滑ることが少なくなって歩きやすくなります。
 少しスピードが出るかもしれないので注意が必要ですが、興味を持たれた方は一度お試しください。



 今回いろいろと書いてきましたが、山道ではさまざまなシチュエーションがあって臨機応変な動きが求められます。ですから、歩き方にばかり意識を向けていると危ないということもあります。ケガをすると大変ですので、もしこれらの歩き方を試すときはくれぐれもお気をつけください。
 私が今回書いた多くの方法に気づいたのは、今年の9月の中頃です。それからこれらが実際に使えるか何回か試していたので、書くのが今になってしまいました。
 本当は夏山のシーズンが始まるという時に記事に出来たら良かったのですが。今の時期ではもう少しで冬山になってしまい、気軽には登れなくなってしまいます。
 それでも、あと1ヶ月は冬山の装備でなくても登れるという地域もあると思うので、良かったこれらの方法お試しください。(私は冬山登山をしたことがないので、これらの方法が冬山で使えるかは分かりません)
 しんどさツラさも登山のうちかもしれませんが、なるべくなら楽に登りたいものです。「楽」と「楽しい」は同じ字を使いますから、楽なら楽しさも増えると思います。
 




 今回と次回は、楽に山登りする方法について書いてみたいと思います。

 私の趣味は山登りなのですが、努力しない健康法なんてことをいつも考えているせいか、登山でも楽に登れる方法がないか、といろいろ工夫してきました。
 そして、5年ほど前に息を切らさないで山に登るという方法を見つけ、それを行っています。この方法に慣れると登りでの呼吸がかなり楽になり、息切れすることがなくなります。
(私は泊まりの登山はしないので、私の言う山登りというのは軽装備で行う日帰りのものを指します。力のない私には10キロを大きく超える荷物を背負っての登山は無理です。したがってふだん重い荷物を背負って登山する人がこの方法を行えるようになるかは分かりません。しかし、不可能ではないはずですし、効率よく呼吸するのに役立つはずなので良かったら参考にしてみてください)



 登山は有酸素運動なので体に良いとされています。しかし、すごい急な坂道を登ったり、山の中を長時間歩いたりするので、消費カロリーもかなりあってけっこうキツい運動になると思います。
 特に登りで息切れして、口でハアハア呼吸するようなことが多いと、体内で活性酸素が大量に発生する原因になります。
 活性酸素はDNAを傷つけたり、細胞を錆びつかせたりして病気や老化の原因になります。
 若いうちは激しい運動を行っても発生した活性酸素を処理する能力が高いので平気ですが、中年以降になるとその能力が低下してきます。したがって、中年以降は激しい運動は避けるべき、ということが言われています。
 そういったことから私は、登山でも息があまり切れないようにして登ろう、と考えました。口でハアハア息をすることがなければ、活性酸素の発生も少なくなるはずです。
 そのためには、登るときにすべての呼吸を鼻だけで行えるようになればいいと考え、自分で思いついたトレーニングを行うようになりました。
 そして、そのトレーニングの甲斐あってか、しばらくすると、どんな急坂でも息を切らして口で呼吸することなく登れるようになりました。
 すべての呼吸を鼻で吸い、主に鼻から吐きます。少しキツい山道になると鼻から吸って口で吐くようになります。口から吐くときはオーバーペースということなので、少しゆっくり歩くようにします。
 これを行うためには、かなり遅いペースで歩く必要があると思われるかもしれませんが、慣れれば普通のペースで山道を歩けるようになります。


 前置きが長くなりました。ここからどうやって息を切らさずに山に登るか、という本題に入ります。
 坂を上っているときに口で息するほど多量の酸素が必要になるのは、登りでの体の動きになんらかの無駄があるからだと私は考えます。(もちろん心肺機能のトレーニング不足ということもありますが)
 ですから登りでの体の使い方を効率的にすれば、鼻からの呼吸だけでじゅうぶん体中に酸素が行き渡り、楽に登れるようになります。
 そして、そのために私が行ったことは何かと言うと、思いきりゆっくり登るということでした。
 普通に歩けば息が切れる坂道を、鼻からの呼吸だけで本当にゆっくり登っていきます。全身をスローモーションのように1センチずつ動かすかんじで、バランスをとりながら動くようにします。
 途中で息が苦しくなったら動きを止めて息を整え、そこからまたゆっくり動いていってください。
 これを続けていくことで、坂道を登るときの効率の良い体の動かし方がだんだん分かるようになります。またそれとともに鼻からの息を大きく吸うことができるようになるはずです。
 ゆっくり動いて息が切れなくなったら、少しずつ動きを速めていきます。初めは山には登らず、坂道を短い時間歩きながら慣らしていくのがよいと思います。
 
 注意点として、初めはあまり無理をせずに、苦しくなったら口で息をするようにしてください。(我慢しすぎると頭がクラクラしてしまいます)
 そして、これを練習している時は、はたから見るとちょっと変に思われるかもしれないので、あまり人のいなさそうな所で行うようにした方がいいかもしれません。
 体がこの動きに慣れるのには少し時間がかかるかもしれませんが、一度やり方を覚えると一生使えるはずです。
 集中して練習すれば2~3週間くらいでマスターできるようになると思います。そして、鼻からの呼吸だけで登山ができれば、日常生活はだいたい鼻呼吸ですむようになります。
 また階段を上がると息が切れるという人も、この思いきりゆっくり動くやり方で階段を上がるトレーニングをすれば、より楽に登れるようになるでしょう。



 私はとても簡単な呼吸法を毎日いくつか行っています。これについては以前の記事で書きました。「無努力呼吸法」「無努力逆腹式呼吸」「呼吸を深くする方法
 これらの呼吸法、本当にちょっとした事しかやらないので効果があるのかと思ってしまう方法ですが、続けていくことで登山での鼻呼吸がさらに楽になるということを実感しました。だから、ほんの数分だけ行うわりには効果のある呼吸法だと思うので良かったらお試しください。


 ここ数年、この鼻呼吸だけの登山を行ってきました。この方法で登るのは行き帰り6時間くらいで行ける山のみだったので、どちらかというとハードとは言えない登山だったと思います。
 昔、若い頃は標高差2000m以上の山を12時間かけて歩くとかやっていたこともありますが、そういった行程をこの方法で挑戦する勇気はちょっとありませんでした。
 それでも、鼻呼吸で富士山に登ることが出来たら、本当に使える方法だと言ってもいいだろうと考えていたのですが、今年は都合が合わず富士登山は来年に持ちこしになりました。
 仕方がないので富士山5合目から山頂までの標高差の1500mと同じくらいのコースを歩こうと、このところは以前よりハードな山に行っていました。けっこう大変でしたが、何とか来年には富士山に鼻呼吸で登れそうです。
 そして、最近そうやって山に通っていたら偶然、登山がより楽になる歩き方に気づきました。
 ちょっと歩き方を変えるだけですが、登りが本当に楽になり、自分の体ではないように思えてしまうほどです。
 次回はその歩き方について書いてみます。 




プロフィール

Author:まやと
努力なしで最大限の成果を得られる健康法を日々探求しています。趣味 野菜料理を作る 音楽を聴く
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