以前、お得な健康法5 笑って健康という記事に書きましたが、笑うことには大きな健康効果があります。よく笑うだけで免疫力が上がり、がん細胞を退治してくれるNK細胞が活性化される、体内のストレス物質が分解される、などたくさんの効果を得られます。
 難しいことは何もなく、ただ笑えばいいのだからとても簡単です。
 パニック障害の改善のためにも、とても多くの健康効果のある笑いが役に立つというのは確かでしょう。しかし、パニック障害の症状はかなりつらいから、なかなか笑える気持にはなれないかもしれません。
 でも、つらい状況だからこそ笑いが必要で、その中で笑うことが出来れば大きな救い、力になるとも言えるかもしれません。
 ユダヤ人の心理学者フランクルが、第二次世界大戦中のユダヤ人強制収容所での自らの体験を綴った「夜と霧」の中に印象的なエピソードがあります。それは、著者が仲間と一日一つはジョークを披露しあう事を約束して、いつ殺されるかわからない絶望的な状況に耐えたというものですが、これはどんな時でも笑いが大切で、笑いが人を救う力さえ持つという事を痛切に教えてくれるエピソードだと思います。

 どうしたらつらいときに笑えるかというのはなかなか難しいですが、笑いの健康効果の研究によると、楽しくなくても作り笑いをしてみるだけで脳は楽しいと判断して、先ほど述べた効果が多少得られるそうです。「ワッハッハ」と笑うようにし続けていると、だんだん本当に楽しくなってくる笑いヨガというのがありますが、これはこの働きを使っているのでしょう。
 笑いを日常的にして、ふだんから笑える事を探したり、考えたりして冗談を口にしているようにすればいいかもしれません。でも笑いといっても、他人や自分を傷つける笑いは避けたいものです。(しかし、自分の状況を笑いに変えられれば、それはそれで大きな力になるとは思います)日常的に笑いを心掛けていれば、いろんなものが笑いにしやすくなるのではないでしょうか。
 あと、一番手軽なのはやはりテレビ、ラジオの笑える番組を視聴する、落語を聞く、面白い本、マンガ、ネットを見るなどでしょう。
 自分が本当に笑えるものを見つけて笑うようにすれば、自分を少し忘れてリラックスでき、笑ったあとは体が元気になるのを感じると思います。
 パニック障害の人は予期不安などをいつも抱え、思いつめて真面目すぎる気持ちを持ってしまうところがあると思うので、笑えるテレビ番組等は見る気分にならないかもしれないけど、たまには不真面目でいい加減な気持ちになって笑ってみるのもいいと思います。
 
 漫画家の楳図かずおさんが、恐怖と笑いは本質的に同じものだという事を話しているのをテレビで見ました。「漂流教室」「洗礼」など多くの恐怖漫画とギャグ漫画の「まことちゃん」を描いた楳図さんは、一つの物事でも近づいてみれば恐怖、それを離れてみれば笑いになると言います。
 これを聞いて、以前、ある怖がりのお笑い芸人がテレビ番組で、ホラー映画の「13日の金曜日」は絶対に見られないけど、もし街なかでジェイソンから逃げ回るシーンを上空から撮影したものだったら見られる、と冗談を言っているのをを見た事があるけど、これなんかは楳図さんの説のわかりやすい例えだなと思います。ジェイソンに見つかってしまうかもという人の視点からだと恐怖以外の何物でもないですが、上から「あーっ。そっちに行っちゃダメー!」とか言いながら見れば確かに笑ってしまうかもしれません。
 パニック障害の人の不安・恐怖を笑いに変えるのは難しいだろうけど、不安なときは視点が自分にきわめて近づいている状態なので、なるべく視点を自分から引いて見てみるようにすれば、怖さを和らげられるのではないでしょうか。

 視点を離すというのと少し似た感じのする、見方を変えたら不安が笑いになって助かったという経験があります。
 パニック障害の克服を行い、ある程度出歩けるようになった頃、山歩きをしてみようと思い、1時間くらい登ると見晴らしの良い場所に行ける山道を登りました。1時間くらいといってもずっと登り坂ですし、体力的な心配がある上に、パニックが起きないかも不安でした。
 でも、自分を試すつもりで気持ちを奮い立たせ登り始めると、私の周りにハエが一匹まとわりついてきます。こっちはそれでなくてもナーバスになっているのに、うるさいなと追いはらいながら歩きました。
 汗びっしょりになりながらゆっくりしたペースで登りましたが、道のりの3/4を過ぎたころにはかなりキツくなってしまいました。あまり無理するとパニックになりそうなので、引き返えそうかと考えてたところ、同じ奴なのかハエがまたしつこくまとわりついてきます。
「あっちにいってくれ!」
 昔は簡単に登れた道も歩けない事とうるさいハエに追いかけられる我が身に何ともツキのない情けなさを感じていた時、ふとこの状況の見方を変える考えが浮かびました。
「もしかして、ハエは俺を励まして応援しながらついてきてくれているんじゃないか。」
 こう考えたら、ひとりでおかしくなって笑ってしまい、あと少しの残りの道もなんとか登る事が出来ました。
 山登りをすると自然のエネルギーを受けてハイな気分になったりするのでこんな冗談を思いついたのかもしれませんが、視点を自分から離してハエに移したことでこんな見方が出来たのだろうなと思います。この後にこれほど面白い視点の変化は起きたことはありませんが、私にとっては忘れられない経験でした。
 お笑いのネタでこういうのをやっているのは、今人気のどぶろっくですね。「もしかしてだけどー」と視点の変換を(妄想)を格好よく歌って笑わしてくれます。
 
兄弟漫才コンビ中川家の兄、中川剛さんはデビューしてから数年してパニック障害を発病して、仕事も外出もままならなくなってしまったそうです。仕事が減ってきても病気の事は周りに隠していましたが、このままではどうにもならないので思い切って先輩逹に打ち明けようと、初めにアホの坂田、坂田利夫師匠にパニック障害であるという事を打ち明けました。その時に、坂田師匠が言った「お前な、パニックだかピクニックか知らんが、わしらの仕事そんな真剣に考えてやるようなもんと違うで。」という言葉に救われ、気持ちが楽になったそうです。
 さらに他の先輩達からも励まされて病気もよくなっていき、自分たちのペースで仕事ができるようになり、2001年のМ1グランプリチャンピオンにもなり、現在まで活躍しています。
 坂田師匠の言葉はお笑い芸人としてのものですが、考えてみれば人生だって本当はそんなにまじめに考えすぎるものでなく、冗談の笑いとともに楽しく過ごしていけばいいものなのかもしれません。パニック傷害の方などは特にこう考えるほうがいいのではないでしょうか。
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