(前回からの続き)

 カウンセリングなどで、過度に人のことを気にしてしまったり、物事を悪い方向へ考えてしまうなどのパニック発作や予期不安を起こしやすい心の傾向に気づくのも大事な事だと思います。
 このブログでは肉体的な面のアプローチに関して多く書きましたが、心理的なことについてはあまり触れてきませんでした。
 そこで最後に、私が考える不安に対する心理的な対処法を書いて、パニック障害に関する記事を終わりたいと思います。

 パニック障害の人のさまざまな想い、いろんなものに感じる怖さや出来ることが限られる事への不満、自分に対する複雑な感情、それから将来の事、これらの考えは頭の中で次々と止むことなく起きて、気持ちを混乱させ、さらに多くの不安を呼び起こします。
 その状態はとても辛いので、誰もがネガティブな考えを取り除こうとしたり、それを違ったものに変えようと試みます。しかし、これらの考え・感情は実際に自分の中にあるものなので、無理やり排除したり、変えたりするのは自分をあざむくことでもあり、本当の気持ちを心の奥にただ押し込め隠してしまう結果になってしまいます。
 少しややこしい事を言いますが、私たちの中のネガティブな考えとそれを消したり、変えたいという考え、私たちはたいてい後者のこうしたいと理想的に考える方を本当の自分と思っていますが、それらの考えはともに私の考えというひとつの同じものです。もし考えないようにしたり、考えを変えようと「考えて」それを行って成功したように見えたとしても、私が「考えて」それを行った限り、その考えはやはりネガティブな性質を含んだ私の「考え」という同じものだから、結局はより根の深いネガティブな不安が戻ってきてしまいます。
 さらに、不安でネガティブなありのままの考えと理想的な考えが一つのものである心の中で分裂してしまうと、その争い、葛藤はいつまでも続きます。
 したがって、不安をなくすためにはネガティブな考えとそれを変えたい考えも含めた「考え」というもの全体に取り組み、それを整理して片付けてしまわなければなりません。考え全体を整理すればとてもシンプルになり、頭の中で、ああしなきゃとか、これはダメだと考えが絶えず動くのを止められるようになります。
 そうするためには自身の考えをじっと見るようにする必要があります。これは、自分の感情も含めた考えに対して否定的になったり、私はこれでいいと肯定したりせずに、ただ自分の気持ち、考えを判断なく知るようにするという事です。
 例えば、予期不安で電車に乗るのが怖かったら、そんな自分を批判したり肯定することなく、電車に乗ることが怖いという気持ちを見て、そういう気持ちを持つ自分なんだとただ知るようにします。(電車に乗れない現実の姿を変えたいと思う考えも知るべきものですが、これはあるがままから派生した副次的なものですから、まずあるがままを知るようにします)
 電車が怖い、乗れないというあるがままの気持ちと現実を、内心で言葉を発する事なく黙って見つめ、自身を知るようにすると、不思議なことに、いつでもあれだけ頭の中で止まらなかった不安な考えが静かになっているの気づくと思います。
 発作が起きないか怖がっている自分、乗れない自分をただ見つめる事は、そのままの自分でいる事といえますが、このときに人は余計な問題を待たないシンプルな状態になります。そこには、私は電車が怖くて乗れない人だ、という事実があるだけで問題はそこで終わっているからです。以前は怖い、どうしよう、それではダメだ、でもしょうがない、だけど・・・と続いていた考えが、自分を見つめてあるがままの姿でいる事で止まり、それ以上悩まなくなります。
 ありのままの自分でいて心が安定する事で不安がなくなると、今まで際限なく悩むことに費やされていたエネルギーが問題の本当の解決のために使われるようになり、徐々に電車に乗れないなどのいろんな事がよい方向に向かっていくのを感じられると思います。
 心が静かになると、私たちの意識を超えた、心の自然治癒力ともいえる知恵が働くようになります。
 さらに、自分をそのままに見つめれば、私たちは自らを表面的にだけでなく、そのより深い部分まで知る事ができるようになりなります。
 私たちがふだん気づかない隠された欲求、恐怖、思いが判断なく見つめる事で明らかにされてきます。それらに気づく事は、私たちの悩みを解消する手助けにもなり、パニック障害につながる意識してなかった要因を理解できるきっかけになるかもしれません。

 今回の悩みを解消するための方法は、インドの宗教哲学者クリシュナムルティの教えを基にして書きました。(クリシュナムルティについてはこちら
 基にしているというと私がアレンジしたみたいだけどそうではなく、クリシュナムルティも同じ事を言っているのですが、たぶん私が今回したような教えのある部分だけを切り取る事や、悩みを解消するためにある「方法」を使うといった考えは、クリシュナムルティが正しくないとするところだと思うので、そんな言い方をしました。
 ですから、今回私が書いたことに興味を持たれた方はクリシュナムルティの本を読んでみてください。そして、人が真に生きるとはどういうことかについて語る彼の奥深い教え全体に直接触れてみてほしいです。(彼の宗教団体というものはないので、これは勧誘ではありません)
 ここではクリシュナムルティの教えがどうという事はちょっと置いておくとして、今回書いた、不安・恐怖を持った自分を心の中に言葉を持たずに見つめ、ありのままの姿でとどまる事によって、実際に心が落ち着くのを感じられると思うので、一度試してみてください。
 例えば、この文章が訳がわからん事言っているなと思ったら、訳わからんと思っている自分を知るといったかんじで自分を見つめます。
 これは体得してもらえば不安を大きく減らす事ができ、パニック障害の改善や悩みを持った心の理解にとても役立つとものだと思います。

 これでパニック障害改善についての記事は、私が今この病気について思うことをだいたい書いたので終わりにしたいと思います。
 長い文章ばかりでしたが、読んでくださった方、ありがとうございした。
 パニック傷害を治すためには、症状に取り組むほかに薬というやっかいな問題もつきまといますが、基本的には他に頼らず、自分でやることを決意する必要があると考えます。そのために、このブログで書いてきた事が少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
 様々な改善法について書きましたが、パニック障害の改善をもたらすとされる方法はほかにもたくさんあるので、粘り強く探せば本当に自分に合うものを見つけられると思います。
 あきらめずに病気に向き合い、症状が良くなることを願っています。

私の中にある神経質さや内気さ、内向性は精神的な弱さとなってパニック障害になる原因になったかもしれません。それらは良く言えば繊細さとも言えるかもしれませんが、その繊細な短所のおかげで生きにくい事もたくさんあります。しかし、同時にそれによって知る事ができたものもたくさんありました。
 この特性は大切な何かであるとだって言えなくもないですから、無理に手放そうとしたりせずに、それと共にこの生きにくい時代を生きていこうと私は思っています。
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