世の中には、たくさんの食に関する健康情報があります。
 それらの中には、食べてすぐ寝ると胃の中で食べ物が腐るとか、血糖値を急激に上げないように食事は野菜から食べるとか、食事中に水を飲みすぎると胃酸を薄めて消化によくない、などの特に反論のない、知っておけば確実に役立つものもあります。その一方で、全く正反対な情報が立場の異なる専門家によってもたらされて、どちらが正しいのか迷ってしまうことがあります。例えば粗食が良い・良くない、水をたくさん飲む・飲まないほうがいい、生野菜・果物は良い・良くない、サプリを摂る・摂るべきでない――などと数え切れません。
 それら全ての考え方に一理あるのでしょうが、やはり人の体はそれぞれに違っているから、一つの方法を鵜呑みにすることなく、どれが本当に自分に合い、調子が良くなるか確かめながら行ったほうがいいということだと思います。

 最近、本屋の食と健康に関する本のコーナーやネットでは、一日二食とか一食、断食など少なく食べることを勧めるものを多く見かけます。テレビや新聞などのメディアからの情報や食育のキャンペーンでは、一日三食朝からしっかり食べましょう、と言われるのでここでも意見の対立があります。このことについては、三食食べたほうがいい、と思っている人が多いと思います。でも、全ての人が三食食べないといけない、というのは少し無茶なことを勧めていると私は思うので、今回の記事では少なく食べることの良い点について書いていこうと思います。

 昨晩食べ過ぎたとか、体調がすぐれない、年齢とともにあまり食べたくなくなった、と朝食を食べたくない時でも、長年の習慣や朝食を食べないと体に良くない・体力がもたない、と考えて嫌々でも食べる人はけっこういると思います。しかし、やっぱり食べたくないのに食べるのは無理があって、胃腸に余計な負担をかけてしまっているそうです。さらに、三食食べた上にお菓子や間食と食べれば食べ過ぎになり、一日中消化器官が酷使されてしまうことになります。(それが原因か、日本人の胃腸薬の消費量は世界でも飛びぬけているそうです)
 それだけの負担をかけて体に取り入れた食べ物のエネルギーは、現代のあまり体を使わないですむ生活には多すぎて、結局は脂肪となって体に蓄積されることになります。だから、国もメタボについて騒ぐなら、若者はともかくとして、食べ過ぎにつながる三食しっかり食べよう、なんてことは言わないほうがいいのではないかと思います。
 
 カロリー制限や食事の回数を減らす減食の効果については、たくさんのことが言われていて、健康診断の数値が気になる人なら、食べる量を減らすことで体重、血糖値、コレステロール、血圧などが改善していくそうです。ふつう健診で何かの数値がオーバーすると、薬を飲むように言われ、以後ずっとそれを飲み続けることになったりしますが、数値を下げるには三食食べるのを見直せばいいということだけなのかもしれません。
 そして、一日の摂取カロリーを70%くらいに保ち、空腹の状態を作ることで、老化を防止するといわれるサーチュイン遺伝子が活性化する、免疫力が上がる、体に蓄積された脂肪を燃焼させる、胃腸を休めて消化・吸収・排泄の機能が高まる、若返りのホルモンとされる成長ホルモンが分泌される、インシュリンの働きを高める、体のエネルギーを作る細胞内のミトコンドリアを増やすなどの効果があるとされます。さらに、動物実験ではカロリー制限で原生動物から昆虫、魚類、ラット、サルまですべての生き物で寿命が伸びるのが確認されているので、おそらく人でも同じ結果であろうと考えられています。古来から言われている、健康長寿のためにはお腹いっぱい食べてはいけないということが、科学的にも証明されたということになります。
 人間も含めた生物は、常に飢えと隣りあわせで生きてきたので、現代の好きなだけ食べられて、いつでもお腹の中に食べ物が入っている状態には体が慣れてなく、ある程度空腹を感じていたほうが体はうまく機能するようにできているということだと思います。また消化にはたくさんのエネルギーを使うので、生活に必要なエネルギー分だけの食べ物を摂っているほうが、無駄な体力の消耗も少なくすむということもあります。

 私も朝食抜きの一日二食の生活を続けているのですが、最近は間食にお菓子を食べることも少なくなってきたので、空腹でいる時間が以前より長くなりました。それでも空腹をただ我慢するならストレスになってしまいますが、実際はある程度空腹でいるほうが頭も冴え、体も軽くなって調子が良く感じられるので、やっぱり食べないくらいのほうがいいのだろうと思います。
 食べる量を減らしたいけど、空腹に耐えられず何かを口にしてしまい、ついつい食べ過ぎてしまうという人もいると思います。
 それは一つは、甘い物をたくさん食べることで、血糖値が激しく上下して低血糖になるので、気持ちが不安定になって、それを落ち着かせるためさらに食べ物を口にしてしまうという糖質依存の問題と、もう一つは、私たちがふだん食べているものの中にビタミン・ミネラル等の栄養が少ないので、それらの栄養を体が少しでも取り入れようと食べ過ぎてしまっている、という二つの理由が考えられます。
 甘いものの摂りすぎは、甘いお菓子やジュースを減らしたり、白砂糖や人工甘味料の代わりに黒糖、メープルシロップ、ハチミツ、果物などを摂るようにしていくと、低血糖になりにくくなり。空腹をコントロールしやすくなります。
 栄養不足については、厚労省などが三食食べないといけないと言うのは、ビタミン・ミネラルの不足をもたらすという意味からだと思います。しかし、栄養の不足の問題は、以前ミネラルを意識的に摂るという記事に書きましたが、私たちの日常食べているものには栄養素が思っている以上に不足しています。だから、三食食べたとしても、外食やインスタント・加工食品、コンビニ・持ち帰り弁当、スーパーのお惣菜なんかを食べていてはカロリーは高くても栄養が乏しいくなり、必要な栄養が満足に摂れないので、食べすぎにつながってしまっているということがあります。
 普通に食べても不足しがちなビタミン・ミネラルを摂るためには玄米、全粒粉、野菜、果物、小魚、ゴマ、海苔などの海藻、乳製品、ナッツ、大豆製品などを意識して摂るようにします。こういったカロリーが少なくて栄養価の高いものを食べていると、食べ過ぎてしまうということになりにくくなり、カロリー制限の効果も得られやすくなります。
 しかし、考えてみると、一日二食や一食というと栄養価の高いものをたくさん食べたとしても、カロリーやタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが国の定める必要量より下回ると思いますが、長年一日一食で元気に生活している人が多くいたりするので、今までの栄養学の考えに誤りがあるのではとも考えさせられます。

食べる回数を減らす場合、朝食を食べないことが良いとされるのは、人の体のサイクルが午前中に排泄を行うようになっていて、朝食を食べてしまうと消化も同時に行わなければならず、排泄の働きが十分に行われなくなるからだそうです。このことは自らの体の生理現象をよく観察してみると正しいように思えます。
 カロリー制限や一日二食にしてみたいけど難しいと感じる人は、朝や空腹時に胃腸にあまり負担をかけない果物や生野菜(またはそれらのジュース)、ナッツやいりこ、漬物なんかを摂るようにすれば行いやすいです。頑張らずにどうしても食べたいときは無理をしないで、気長にやれば続けやすいと思います。

 ここまでいろいろ言ってきましたが、三食食べて胃腸や体重とかも問題なく調子がいい人は、三食のほうが向いているだろうし、一日二食も昼を抜く、夕食を抜くようにするなんて人もいるみたいだから、人それぞれのように思えます。何にでも言えることですが、結局自分で無理なくできて、一番調子よく感じる方法を見つけるのが良いということになるでしょう。
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