半年ほど前、買った家具を運ぶために、マニュアルの軽トラックを運転する機会がありました。
 MT車の運転は10年ぶりくらいになります。うまく運転できるかなと少々心配でしたが、そういった動作というのは忘れないもので、ギヤチェンジから半クラッチまで問題なくできました。
 いつも運転するクラッチなしのAT車と比べると、MT車の運転には左足でクラッチを踏む、左手でギアチェンジをするといった全身を刺激する楽しさが感じられました。(ただいつもだと面倒になるかもしれないですが)
 
  家具を運び終わっても、両手足を使う運転の楽しさの余韻が残っていました。
 そのときに、ふと数年前に読んだある文章を思い出しました。
 それは、「AT車のブレーキとアクセルの踏み間違いで店舗に突っ込む事故が増えているが、それを防ぐためにブレーキを左足で踏むようにしよう」という新聞の投書欄にでていた年配の男性の意見です。
 「右足はアクセル、左足はブレーキに役割分担させれば踏み間違いが起きることはない」「私は長年これで安全に運転していて、とてもお勧めできる」といったことが書いてありました。
 私は、左足でブレーキを踏むなんてことを知らなかったし、考えたこともなかったので、それを読んでも、おじいさんが変わった意見を投書したものだ、くらいにしか当時は思えませんでした。
 しかし、久しぶりにMT車を運転したあとには、その左足ブレーキがなにか気になりだしました。おかしな考えにしか思えなかったやり方が、体のバランスにとってすごく良いかも、と思えたのです。

 そこでさっそく試してみることにしました。
 最初はブレーキを踏む力加減が、上手くできないということはありましたが、全く運転できないかんじではありません。
 「これならもうちょっと続けてみてもいいかも」と思い、左足ブレーキを数日続けていると、体に思わぬ変化がありました。
 趣味のウォーキングをしているときに、歩くのがとても気持ち良く感じられたのです。腰が定まり、とてもスムースに歩けます。長年ウォーキングしていますが、こんな感覚は初めてでした。
 そうなると左足ブレーキが体を整えるという直感は正しいもので、今までの右足だけを使う運転の仕方は良くなかったかもと思い始め、左足ブレーキの習得にさらに熱が入るようになりました。
 とにかく難しいのはブレーキの微妙な力加減で、強く踏んで車がカックンとなりやすいから、交通量が多いところでやるのは少し勇気がいります。さらに急にブレーキを踏むとき、今まで使っていた右足が先に出るなんてこともありました。
 しかし、広い駐車場や空いた道で練習していると、一週間くらいで慣れ始め、滑らかにブレーキが踏めるようになりました。


 ネットでは左足ブレーキはかなりの論争になっているようです。それを見ると、左足ブレーキに関心がある人がこれだけいるんだと驚かされます。
 左足ブレーキを行っている人が長所として挙げているのは、
 運転が楽になる・ブレーキとアクセルを踏み間違えない・すぐブレーキがかけられるので、空走距離が短く速く止まれ、住宅地や路地で危険回避しやすい・コーナーがスムースに曲がれる
といったことです。
 それに対して左足ブレーキ否定派の人は、
 ブレーキの力加減が難しい・MT車へ乗り換えたとき危険・運転中上体が安定しない・ブレーキに足をのせて走るとブレーキランプがつきっぱなしになる
などの点を短所として挙げています。
 また一般ドライバーには関係ないですが、左足ブレーキはF1などのレースで使われるテクニックでもあるということです。
 一方、左足ブレーキだと体のバランスが良くなる、という意見はほとんど見受けられませんでした。
 私としては、始めたころの体が整う感じを経験しているので、それは絶対あると思っています。(最近は歪みが少なくなったのか、歩いても気持ちが良くなる感じは無くなりましたが)
 まあ実際には、左足でブレーキをかけるのは体の歪みを防ぐというより、安全に運転しやすいということが重要なのかもしれません。
 私も左足ブレーキに変えてみて、アクセル、ブレーキとせわしなく右足を動かさないですむので、気持ちに余裕が生まれるのを感じました。
 そして、路地や込み合った道などでブレーキをすぐにかけられるので安全・安心に運転できるということもあります。踏みかえる時間のロスなしでブレーキをかけられて、すぐに止まれるというメリットは大きいです。
 曲がるときも、ブレーキで減速した後にすぐ右足でアクセルを踏めるので、スムースに曲がれます。それによってなんとなく、自分の運転技術が上がったような気分にもなれました。
 また左足で微妙にブレーキを踏むことは、脳に大きな刺激を与え、脳の活性化にも役立つはずです。
 個人的には、いろいろ言われる左足ブレーキの短所はあまり感じられません。
 MT車の運転も問題なかったですし、強いてあげるとすれば、右足ブレーキにはもう戻れないことと、私の車が踏み込み式のサイドブレーキなので、それを踏むときに一度右足でブレーキを踏まなければならないのが少しやっかいということでしょうか。
 もちろん左足ブレーキは、習得するのに多少の時間と注意力・根気が必要なので、誰にでも勧められるものではありません。私が初めそうだったように、左足ブレーキと聞いて「えーっ」と思う人はやらない方がいいでしょう。
 でも左足ブレーキには、運転上の多くのメリットと、体を整える効果があるので、興味を持たれた方にはお勧めです。特に初めは慎重に行う必要がありますから、くれぐれも危ないことの無いようお気をつけください。
 しかし、どちらの足でブレーキを踏むにしても、結局はスピードを出し過ぎない、前方をよく見る、といったことが安全運転の基本であるのは言うまでもありません。

 AT車の運転をするほとんどの人は右足しか使いません。
 左足は、いざ急ブレーキをかけるとき、踏ん張るために使うということが言われますが、その緊急時以外には完全に何もしていません。この右足のみが使われて、左足が何もしない状態は、やはり体のバランスを考えたうえで良いものではないでしょう。
 中年以降になると膝・腰が痛くなる人が増えますが、右側が特に痛み、治療してもなかなか良くならない場合は右足のみの運転の影響も考えられるかもしれません。


 最後にここまで左足ブレーキを勧めた後に言うのはどうかと思いますが、ブレーキに関してもう一つ付け加えて書きたい話があります。
 左足ブレーキで左右の足を使って運転するのは、右足のみの運転よりは、体のバランスが良いのは確かです。しかし、実際に左足でブレーキを踏むところを見てみると、完全に左右の足のバランスがとれた踏み方にはなっていないようです。
 ただ、右足のみの運転よりは両足を使うメリットがあるし、姿勢も保てるので、今のAT車でも左足ブレーキは体のために良いと思います。
 本当は右のアクセルと対称になった位置に左足用のブレーキがあればいいのでしょうが、そんな車が作られる日が来るとは思えません。
 私個人の感想としては、今のAT車での一番バランス良いブレーキのかけ方は、両足で踏むことだと思っています。これだと完全に体のバランス良くブレーキがかけられます。
 私は運転中に余裕のあるときには、そうやって両足でブレーキペダルを踏むようにしています。
 これは左足ブレーキに変えなくてもできる、かなりお勧めの方法です。道路が空いていて、忙しくブレーキをかける必要のない時によかったら一度お試しください。

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