「おいしいものは脂肪と糖でできている」というCMのフレーズがありましたが、私たちは甘いものと同じくらいに油っぽい食べ物が好きだと思います。
 好物が油・脂肪分が多い食べ物だという人は多いはずです。そして、そういったものは食べ過ぎると、太ってしまったり、コレステロール値が高くなったりしてしまいす。
 しかし、油(脂肪)自体は私たちの体にとって必要なものです。脂質は三大栄養素の一つで「体を動かすエネルギーになる 」「脂溶性ビタミンの吸収を助ける」「細胞膜・神経組織・ホルモンを作る材料になる」など体にとってなくてはならない働きをします。
 ですから、ヒトは油を適切に摂取しなければなりませんが、どういった油が良いかや、その摂り方についてはいろいろな説があって、迷ってしまうことがあります。
 例えば、油は摂りすぎない方がいいとよく言われますが、良質なものなら積極的に摂った方がいいという人もいます。また精製された油は、ほかの栄養素を含まないので体に良くないという考えもあります。
 専門家が勧める油はさまざまですし、良いとされる油は値段が高い、簡単に手に入らない、ということもあったりします。 
 ですから、食生活でどのような油を使えばいいかは、結局それぞれの人の好み、考え方次第ということになるのでしょう。実際に自分で試してみて、調子の良くなるものを選ぶようにするということだと思います。(ちなみにウチではエクストラヴァージンオリーブ油とゴマ油、遺伝子組み換えでない一番搾りのキャノーラ油を使っています)
 でも、どんな油を摂れば良いというのは考えがいろいろありますが、健康に良くない油というのはだいたい言われることが同じのようです。
 今回は、その避けたほうがいい油ついて書いてみます。このことについては知っているだけで、病気になるリスクに違いがあると思うので、参考にしてみてください。


 最初に取り上げるのはサラダ油です。
 サラダ油というのは、菜種、コーン、大豆、ヒマワリ、綿実などを原料として作られた油のことです。
 今、スーパーでは「サラダ油」という名称で売られているものは少ないですが、「キャノーラ油」や「ヘルシー」「さらさら」なんていう名前の付いた商品はだいたいサラダ油です。
 これらの油は値段も安く、多くの人が料理に使う一般的なものだと思います。また「コレステロールゼロ」とか「コレステロール値を下げる」なんていう商品も多く、健康に良さそうなイメージがありますが、多くの問題が指摘されています。

 まず原料として使われる菜種や大豆、コーンなどはそのほとんどが遺伝子組み換えのものです。
 製品の表示に「遺伝子組み換え不分別」と書いてあるものもありますが、油には遺伝子組み換え作物の使用を表示する義務がないので書いてないものがほとんどです。
 遺伝子組み換え作物の問題は前々回前回の記事に書きましたが、なるべく摂取しない方がいいものだと思います。

 サラダ油にはリノール酸という成分が多く含まれています。
 リノール酸を摂取すると体内で炎症が起きやすくなり、アトピーや花粉症などのアレルギー、乾燥肌、炎症性腸疾患、気管支炎、ガンなどを引き起こす原因になっていると言われています。
 「サラダ油が脳を殺す」(河出書房新社)などの本を書かれている脳科学専門医の山嶋哲盛先生は、リノール酸から発生する物質「ヒドロキシノネナール」が脳神経を破壊して、アルツハイマー病などの脳疾患の原因になっているということを特に指摘しています。
 現代人は、電磁波や紫外線、タバコの煙、排ガス、過労、洗剤・農薬などの化学物質、食品に含まれる添加物、といった生活習慣や環境汚染から受けるストレスによって、体内にたくさんの活性酸素を作りだしています。山嶋先生によると、体内に発生したその活性酸素がサラダ油によって摂取したリノール酸を酸化させ、脳を壊す猛毒「ヒドロキシノネナール」に変えてしまうそうです。
 また、リノール酸を加熱しても「ヒドロキシノネナール」は発生します。この「ヒドロキシノネナール」はとても強い毒性を持つ物質で、これが脳疾患以外にも、心疾患、パーキンソン病、肝臓疾患、ガンなどを引き起こす原因となっている可能性があるそうです。
 ヒドロキシノネナールは、製油メーカーがサラダ油を作る過程で高温の加熱処理をするときにも多量に発生するので、サラダ油は使う前からヒドロキシノネナールが含まれているということになるそうです。

 そして、高温で加熱して油を抽出する作り方には他の問題もあります。
 一つは、菜種・大豆などから効率よく油を搾り出すために、ヘキサンという石油から作られる化学薬品が使われてるということです。そのヘキサンを除去するために高温処理するのですが、完全に取り除かれているか疑問だそうです。
 もう一つは高温処理されることで、後ほど述べるトランス脂肪酸という危険な物質が発生していることです。

 このようにサラダ油には多くの問題があります。
 料理に使う油は、化学薬品を使い高温処理されて作られるものではなく、「圧搾法」という方法で作られるエクストラヴァージンのオリーブ油やゴマ油、抗酸化作用の強いコメ油などが良い、と山嶋先生は勧められています。また、炎症を起こす原因となるリノール酸とは反対に、炎症を鎮め、細胞膜の働きを高める作用を持つオメガ3系脂肪酸を多く含んだ、エゴマ油やアマニ油(加熱に弱いので生で摂る)や、青魚(アジ、イワシ、サンマなど)の油も健康に良いということです。



 マーガリンやショートニング(クッキーやパン、クリーム、揚げ油などに使われる)、ファストスプレッド、サラダ油に含まれる「トランス脂肪酸」も避けたほうがいい油です。
 「トランス脂肪酸」はサラダ油を水素添加と呼ばれる方法で処理して作られたもので、常温で個体を保ち保存性が良い油としてさまざまなものに使われています。
 クッキーなどに加えてサクサクした食感を作りだしたり、ファストフードや外食などで揚げ油として使われて揚げ物をカラッとした仕上がりにしたりします。お菓子やコンビニのパンの原材料表示を見ても、ショートニングは多くのものに入っているようです。
 このようにさまざまな用途で使われるトランス脂肪酸ですが、この油は別名「狂った油」「食べるプラスチック」などと呼ばれるほど問題がある油とされています。
 よく言われる問題としては「融点が高く溶けにくいので血液をドロドロにする」「体内で分解されずに蓄積して、肥満の原因になる」「細胞膜を錆びさせて血液中のブドウ糖が取り込まれにくくなり、糖尿病を引き起こす」「善玉コレステロールを減らして悪玉コレステロールを増やし、心筋梗塞や脳梗塞、認知症になりやすくなる」といったことが指摘されています。そのため欧米などでは食品への含有量の規制があったり、発売禁止にする国もあります。
 ところが日本では「日本人のトランス脂肪酸の摂取量は少ない」として規制はされず、トランス脂肪酸の危険性を呼びかける行政の動きもありません。メタボ検診を行うならこのことも広く知らせるべきだと思いますが、常に企業の利益が優先される日本でトランス脂肪酸の規制がされることは当分ないでしょう。
 ですから、このことに関しては私たちで身を守るしかありません。マーガリンやサラダ油を使わなくても、外食などの揚げ物や、お菓子・パン等に含まれるショートニングから、私たちは知らないうちにトランス脂肪酸をたくさん摂っていると思うので注意が必要です。



 避けたほうがいい油として最後に取り上げるのは「酸化した油」です。
 油は、「空気や光に触れる」「高温で加熱される」「時間がたつ」などすると酸化します。
 外食や市販の弁当・惣菜屋の揚げ物は、一日中加熱され、何日も使っているような油で揚げられている場合が多いですから、油の酸化が起きている可能性があると思います。そういった揚げ物を空気にさらしたまま販売すればさらに酸化が進みます。またスナック菓子やインスタントラーメンなど油で加工された食品も、時間がたつごとに酸化が進み、体に良くない食べ物になっていきます。
 酸化した油で作られた揚げ物などを食べて、胸やけや胃もたれ、下痢などを起こしたことは誰でもあると思います。
 酸化した油は腸内での吸収が悪く、私たちの健康にとってやはり良くないものなので、体の防衛反応としてそれらの症状がでます。
 こういった明らかに具合が悪くなるほどでなくても、外食や市販の揚げ物、スナック菓子などで酸化した油を摂取し続けると、体内に活性酸素が発生して細胞膜が傷つき、病気になったり、老化を早めたりする原因になります。
 揚げ物は体が欲してつい買って食べたくなりますが、酸化した油の問題や、ヒドロキシノネナールの発生の危険性、サクッと上げるようにトランス脂肪酸の多いショートニングを使っている、などといったことがあるので、ほどほどにしたほうがいいと思います。



 今回は避けたほうがいい油「サラダ油」「トランス脂肪酸」「酸化した油」のことについて書きました。
 もし今までサラダ油やマーガリンを使っていたなら、エクストラヴァージンオリーブ油などに変えることをお勧めします。エクストラヴァージンオリーブ油は少し値段は高めですが、炒め物に使う、酢と塩とまぜてドレッシングにする、パンにつける、などできるので一番使いやすいのではないでしょうか。
 外食したり、お菓子を食べたりすれば、これらの避けたほうがいい油は必ず使われているので、完全に口にしないというのは難しいでしょう。でも、あまり神経質になっても疲れますので、なるべく減らすように心掛けていく位がいいのではと思います。
 そして、そうやって減らしていくと、私の経験ですが、だんだん体が敏感になり良くない油を受けつけなくなってきます。(外食すると下痢することが増えるので、敏感過ぎるとちょっと困ったりもするのですが・・・)

















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