(前回からの続き)

 前回は、強いストレスはがんの原因となるので、がん予防のためにはストレスへの対処が必要ということを書きました。今回は食品添加物や化学物質を避けることについてです。


 最近、アメリカでサッカーをやっている女子選手に血液性のがんが多発して問題になっているそうです。
 その原因は、サッカー場の人工芝のクッション材で使われるゴムチップにあると考えられています。発症するのは特にゴールキーパーが多く、これはキーパーがシュートを防ぐために何度も人工芝に倒れ込んで、ゴムチップの粉塵を大量に吸い込むためだそうです。
 このゴムチップは廃タイヤから作られるもので、カーボンブラックや鉛、ベンゼン、ヒ素など人体にとても有害な物質を含んでいます。
 この問題は学校のグランドの多くが人工芝になっているアメリカで大きな話題になっていて、政府もその危険性を認め、今後何らかの対策が取られるだろうということです。
 日本でも人工芝のグランドは増えていて(アメリカと同じようにゴムチップが使われている)、この問題を国会で質問された文部科学大臣と厚労大臣は、なんらかの調査を行うということを述べています。
 日本では人工芝といえば野球場のイメージです。しかし、そこでプレーすることの多いプロ野球選手にがんやその他の病気が多発した、ということも今までないですから、やはりこのがんの多発は、キーパーが顔を人工芝に近づけることが、大きな要因だったのでしょう。
 といっても、人工芝の上でサッカーみたいなスポーツをすれば、ゴムチップの粉が舞い上がりやすく、靴下などがその屑だらけになったりするそうなので、それを吸い込むことや、すり傷から体内に入り込むことは十分考えられ、化学物質の影響を受けやすい子どもには危険性が高いように思えます。

 この問題で私が関心を持ったのは、発がん性があるとされる物質が、その危険性の通りにがんを発症させたということです。カーボンブラックと鉛は、国際がん研究機関で発がん性があるとされています。
 私が発がん性があるといって思い浮かべるのは、タバコや放射能、電磁波などです。でもタバコを吸ったり、レントゲンを撮ったりしても、ただちに多くの人ががんになるという事はないので、発がん性があると言われてもそんなに体に影響があるのかな、とピンとこないところはありました。
 しかし、この問題では、発がん物質とされるものが明らかに短期間でガンをもたらしているので、発がん性の科学的な評価というのは、かなり正しいものだとよく分かった気がしました。
 思い返してみれば、日本の印刷工場で働いている人に、胆管がんという珍しいがんが多発したなんてこともありました。これも印刷に使う有機溶剤に発がん性があったためとされています。
 そして、他にもアスベストの問題がありましたし、調べてみると、工業的に使われるコールタールや芳香族アミンという染料などの発がん物質でガンが発生したこともあったそうです。 
 これらのことから、科学的に発がん性ありと評価されるものはやはり危険な物質であり、安全でないとされる化学物質やタバコ、放射能といったものも、すぐに影響はないかもしれないけれど、がん発症のリスクをたしかに高めるということになります。
 やはり発がん性があるとされるものには、十分注意しなければならないということでしょう。
 しかし、私たちがいつも口にしているものに、発がん性が疑われる添加物が使われているということは、あまり知られてないような気がします。
 食品添加物は公的な審査を経て、安全とされたものしか使われないことになっていますが、日本の基準は企業に甘かったり、外国からの圧力で変えられたりするので、安全ではないところがあります。
 

 ここで食品添加物で特に危険と考えられているものを挙げてみます。

「亜硝酸ナトリウム」 明太子、数の子、ハム、ソーセージなどに加えられている発色剤。体内で反応して発がん性物質に変化する。

「カラメル色素」 ジュース、インスタントラーメン、お菓子など多くのものに使われている着色料。発がん性があるとされる。カラメル色素にはいくつか種類があって安全なものもあるが、表示からは分からないので避けたほうがいい。

「アスパルテーム」 カロリーオフの飲料、食品によく使われる。カロリーゼロの合成甘味料ですが、発がん性が疑われている。他の合成甘味料スクラロースやアセスルファムKにも問題が多い。
 
「タール色素」 赤色○号、青色○号などと表示される合成着色料はがんやアレルギーの原因になる恐れがある。今はあまり使われるなくなってきたが、漬物やお菓子に使われていることがあるので要注意。 

「OPP」「TBZ」「イマザリル」 これらは輸入のオレンジ・グレープフルーツ・レモンに使われる防カビ剤で、強い発がん性や催奇形性がある物質。もともとは日本で禁止されていたが、アメリカの圧力で使用が認められるようになった。皮にかけられているので、これらの果物でマーマレードを作るのは危険です。

「サッカリンNa」 発がん性が疑われている。醤油や歯磨き粉などに使われる。      


 これらの発がん性の疑われるものの他にも、私たちが毎日食べるものには、さまざまな種類の添加物が使われています。それらの毒性は低いとされていますが、いろんな合成添加物を一緒に摂ったときの影響が調べられているわけでもないですし、あらゆるものに使われているので、その摂取量はとても多くなっているはずです。
 それだけの本来必要ではない添加物が体に吸収されて、それを肝臓は解毒しなければならないので、体にとっては大きな負担になっています。一説には、大量の合成添加物を摂取すると、遺伝子を傷つける活性酸素が体内で多く発生し、それががんや免疫力の低下、老化につながると言われています。


 体に取り入れられると良くないのは、食品添加物だけではありません。野菜の残留農薬や食肉のホルモン剤、サラダ油・トランス脂肪酸などの体に悪い油、遺伝子組み換え食品なども、化学物質の摂取と同じように問題があると思います。
 また食べ物以外でも人体に有害と思われるものを、日常的に私たちは使っています。
 強い毒性の疑われる合成界面活性剤が主成分のシャンプーやボディソープ・歯みがき粉・合成洗剤、そして安全でない成分が多く使われる化粧品やヘアカラー。
 こういったものはふだん何気なく使われていますが、化学物質は皮膚を通して体に入るので(経皮毒といわれる)、かなり怖いです。
 「経皮毒はウソ」という説もありますが、そんなことはないと思います。ウチの近所の人でペットのハムスターを台所洗剤で洗ったら、あっという間に死んでしまったということもありました。
 ですからシャンプーや洗剤は、高いものでなくてもいいので、安全な原料で作られているものを買ったほうがいいでしょう。
 殺虫剤や抗菌グッズ、塩ビのラップ、薬の飲みすぎなども体に悪い影響を与えます。
 その他に水道水の塩素・トリハロメタンや大気汚染、電磁波(WHOが携帯電話の使いすぎと発がんの関係を認めた)、放射能(CTや胃のバリウム検査は特に危険)と発がん性のあるもの、免疫力を低下させるものに私たちは取り囲まれています。
 一つ一つの毒性はそれほどではないかもしれないけど、これらが体に長年蓄積され、ダメージを与え続けてガンなどにつながることは十分あり得るのではないでしょうか。
 これらに関してはいろいろと気をつけるべきことがありますが、本やネットで情報を集めて、少しずつでも危険なものを減らしていくようにするのが大切だと思います。


 私がドラッグストアで買い物するときは、絆創膏とか台所のスポンジとか生活に最低限必要なものしか買いません。
 ドラッグストアで売っているのは化学物質が使われているものが多いですが、そういったものを買わない私は、それらの商品の前を素通りするたびに、だいぶ節約しているような気分になります。
 それにしても、これだけの商品の山を見ると、みんなが買っているという事でしょうが、これらを毎日いろいろと使って、体や環境は大丈夫なのかな、と大きなお世話ですが心配してしまいます。
 化学物質や添加物をあまり気にしすぎてストレスになっても良くない(これも病気の原因になります)でしょうが、気にしすぎないのも体のためにどうかというかんじがします。
 たぶん多くの人は、こういったことにあまり関心を持っていません。でも、現代社会でがんやアレルギー、さまざまな難病などの病気が増えていることは、この日常生活で意識せずに使われる化学物質や食品添加物と無関係ではないと思います。

 (次回に続きます)




コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Author:まやと
努力なしで最大限の成果を得られる健康法を日々探求しています。趣味 野菜料理を作る 音楽を聴く

最新記事
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
無努力健康法

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ