(前回からの続き)

 がんになっても今は治療が進歩しているので、長く生きることは可能だと思います。
 しかし、日本ではがんで死ぬ人が一番多いので、がんを予防できれば長生きできる、ということも言えなくはないと思います。
 今、長寿日本一の県は長野です。調べてみると、やはり長野はがんの死亡率(75才以下でがん死する人の割合)も日本一低くなっています。これは十年近く続いているようです。
 長野県が長寿のわけは、以前は取り過ぎだった食塩を減らした、水・空気が良い、高齢者の就業率が高い、検診を受ける・喫煙率が低いなど健康への意識が高い、といったことが言われたりしますが、野菜をたくさん摂ることも大きいと思います。
 長野県は野菜の摂取量が日本一多く、ほかの摂取量の多い県よりも頭一つ抜けるほど摂っています。
 野菜や果物、ソバ、山菜、キノコ、味噌、発酵食品などを本当にたくさん食べています。こういった植物性食品ががんなどの病気を防ぐので、長生きの人が多いのでしょう。
 ちなみに、私の住んでいる県も野菜の摂取量が多く、全国の上位5県に入っています。そして、がんで死ぬ割合もかなり少ないほうです。寿命のランキングは上の下くらいですが、健康寿命という日常生活を制限なく生きられる長さの指標は、長野より上位になっています。(ちょっとした田舎自慢してみました)



 植物に含まれる栄養素・ファイトケミカルは、植物が紫外線や害虫から自らを守るために作りだす物質で、たくさんの種類があります。
 これらには高い抗酸化作用や抗がん作用、免疫力を高める作用などがあり、私たちの健康を守り、がんなどを防ぐ働きをしてくれます。(以前ファイトケミカルのことを記事にしたので良かったらご覧ください「無努力食生活10」)

 抗がん作用の高いファイトケミカルを含む植物性食品は、次のようなものがあります。
 ほうれん草やブロッコリーなどの青物野菜 小松菜やキャベツ、大根、カブ、白菜、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜 タマネギやニンニク、ネギ、ニラなどのユリ科の野菜 βカロテンが多い人参 そしてショウガ、大豆、キノコ類、柑橘類、海藻、ナス、キュウリなどにも抗がん作用があります。こういった食品を旬の時期にいろいろと食べることが、がんを防ぐことにつながります。
 ファイトケミカルは皮の部分や、大根・人参の葉といったところに多く含まれているので、なるべく野菜は丸ごと食べるようにします。
 最近はスムージーなど生の野菜・果物を摂ることが流行っています。生の野菜には酵素がたくさんあってとてもいいのですが、ファイトケミカルをたくさん摂るためには野菜を煮てスープやみそ汁などにすることがお勧めです。
 ファイトケミカルは繊維の中に入っているので、煮るなど調理して(加熱で減ることはない)、野菜の繊維を壊すとたくさん摂取することができます。


 今、アメリカでは野菜の摂取量が日本よりも多くなっているそうです。
 アメリカ政府は健康な生活のために、1日に5皿の野菜・果物を摂ることを勧める「ファイブ・ア・デイ・プログラム」や、食事の良いバランスを表にした「フードガイドプログラム」、がんを予防する効果の高い野菜を知らせる「デザイナーフーズ・プログラム」といった野菜を摂ることを積極的に推奨する運動を行っています。そして、それだけが原因ではないと思いますが、現在アメリカのがん発症率は日本より低くなっています。
 それに比べると、日本では野菜・果物を食べることのさまざまな健康効果について知らせる努力が少ないように感じられます。
 肉や魚などから取る栄養も大切かもしれないですが、植物のファイトケミカルは私たちにとって特に必要なものです。この驚くべき健康効果を知れば、人間の食事はファイトケミカルを摂る行為という面が大きい、と誰でも考えるようになるはずです。
 ファイトケミカルには多くの種類があり(1万種類ともいわれる)、その一日の必要摂取量があるわけではありません。しかし、日々の食事でいろいろなファイトケミカルをたくさん摂り、それを長年続けていくことで大きな健康効果が得られると言われています。(といって今まで食べてこなかったとしても、今日から植物性食品を食べ続けることでも十分に健康効果はあるはずです)

 
 日本人は野菜を食べることが、かなり減っているように思います。
 食事は肉料理などの動物性食品や炭水化物が主体で、野菜はつけ合わせにちょっとある程度という人が多いのではないでしょうか。
 これは食事として間違いなくバランスが悪く、もっと野菜を増やして動物性食品を減らすことを意識するべきだと思います。
 今回この記事を書くために調べて驚いたことは、お隣韓国の野菜摂取量の多さです。日本の倍の量食べていて世界一だそうです。
 韓国というと焼肉が思い浮かび、肉をよく食べるというイメージがありました。ところが韓国の人は肉を食べるにしても、野菜を巻いたり、キムチやナムルを一緒にたくさん食べるなどしているそうです。
 日本だと焼肉といえば肉を食べるのがほとんどで、野菜はキムチやサラダをちょっと食べるくらいでしょう。そういう肉ばかりの食事だと消化に悪く、腸内では悪玉菌が増え(便やおならがとても臭くなるのは悪玉菌が多くなっているため)、それがさまざまな病気につながる原因になります。

 
 野菜の摂取量が減っている原因の一つには、スーパーなどで売られている野菜においしくないものが多い、ということもあるように思います。
 これは消費者が、野菜の色や形・大きさが均一なもの、虫くいの無いもの(虫などが入っているのは論外でしょう)、安いものをとにかく買おうとすることにも原因があります。そういった要求があるため、生産者が化学肥料や農薬をたくさん使うようになって、野菜の味・栄養が落ちてしまっています。
 その野菜を健康のためといって食べてもあまりおいしくないので、野菜を食べない人が増えているのではないでしょうか。
 スーパーの野菜にもおいしいものはあり、食べれば栄養も取れるとは思います。でも、旬の野菜のおいしさを味わいたかったら、有機栽培のものや、生協・農産物直売所で売っているものを買ったり、家庭菜園で作ったりするなどする必要があるでしょう。

 本当は誰もがおいしい野菜を手軽に買えて、外食でも食べられるのが一番良いはずです。 
 今は外食や市販の弁当などでは野菜を食べられないことが多いでしょうから、ファイトケミカルを摂るためには自ら意識していろいろと工夫しなければなりません。
 そうやって野菜・果物を食べるようにするのは面倒なことかもしませんが、ファイトケミカルを摂れば、それだけ私たちの体は病気から守られるようになります。
 現代では、野菜本来のおいしさを知ることがなかなか出来なかったり、外食や加工食品を食べることが増えたりして、野菜離れが進んでいます。
 その結果ファイトケミカルの摂取量が減って免疫力が落ち、がんなどの病気になりやすくなっていると思います。風邪をいつもひくような人は、野菜をあまり食べてないことが多いのではないでしょうか。
 本当は健康のために食べるのではなく、野菜はおいしいから食べるものだと私は思っています。大量生産されたものでない旬の野菜は、噛むほどに甘く味わいのあるものです。そして、そのおいしさの源が栄養であり、その栄養が私たちの体を作り守ってくれます。



 私ががん予防のために心がけていることとして、「ストレスを減らす」「化学物質を避ける」「野菜を食べる」という3つについて書いてきました。
 この3つに、タバコを吸わない、適度な飲酒、運動をするということを加えれば、絶対にとは言えないでしょうが、かなりがんを防げると思います。
 あと、がんは早期発見が大切だということで、がん検診が勧められています。しかし、がん検診は、その効果がはっきりしないところもあるそうです。
 がん検診を疑問視する人の本を読むと、受けても受けなくても死亡率が変わらなかったり、毎年レントゲンを撮ることでがんになるリスクが上がったり、外国で効果が認められないとされた検診が日本で行われていたりするなどの問題があるみたいです。
 がん検診については、これらの意見も参考にするのも必要だと私は思っています。


 
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