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 いきなり下手な字の写真ですみません。
 これは私が趣味でやっている般若心経の写経です。今回はこの趣味について書いてみたいと思います。

 この般若心経、あまりお見せできるようなものではないのですが、ふつうに書かれるものとちょっと違ったところがあります。
 それは何かというと、紙のちょうど真ん中の10行目「集滅道無智亦無」のところまでは右手で書き、そのあとの「得」からは左手で書いています。
 般若心経は、始まりの「観自在菩薩」から、最後の「菩提薩婆訶」のあとに書く「般若心経」までを入れると全部で266文字になります。この266文字を2つに分けると、この「無得」のところが境目になります。
 通常よく書かれる般若心経は1行17文字ですが、1行を14文字にすると、このように全ての文字が19行できっちりバランスよく収まるようになります。
 この写経のやり方は、幼児教育や右脳開発などの研究家で知られる七田眞氏の本で知りました。その本に載っていた14文字19行できれいに整えられた般若心経を見ると、きっちりしたシンメトリーから力強さと安定感を感じました。とても面白そうなのでよく調べてみると、これは橘香道という方が研究して考えた方法ということだそうです。
 この独自の写経法を作りだした橘香道さんによると、半分に分けられた般若心経の前半部分は陽のエネルギーを、後半は陰のエネルギーを表わし、陰陽が一枚の紙の中で合わさることで調和のとれたものになるということです。
 この書き方を知ったとき、「じゃあ後半部は左手で書けばよりバランスがとれることになるのでは」という考えが浮かびました。
 その当時、私は写経に少し興味を持っていたので、ちょっと試してみることにしました。書いてみると簡単には出来ませんでしたが、何か不思議な感覚・面白さがあります。「けっこう楽しいかも」と書き続けているうちに、自然と趣味になりました。
 はじめはペンを使っていましたが、だんだん慣れてきて筆ペンで書けるようになりました。
(下手だけれど私が左手で字を書けるのは、今まで記事にしたことのないある健康法を行ってきたためです。これは少し変わった興味深いものなので、近いうちにブログに書きたいと思っています)


 この写経を始めて3年ほどたちました。
 字を書くことや写経は、脳を活性化させるといいますし、さらに筆を使い左手でも書けば左右の脳がかなり活性化するはずです。脳が活性化することで心地良さを感じ、飽きずに続けられているのだと思います。
 左右の手で書くことで何か頭が良くなったとか、特別な能力に目覚めたとかは正直ないです。でも、やること自体になんともいえない楽しさがあり、毎日のように書いています。
 もう少し左右ともうまく書けたらいいのですが、これでも昔と比べればだいぶ上達しています。



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 左手はこんなかんじ
 ぺんてるの極細というのを使っています。先が細くてコントロールが難しいので、これで書けるようになったのはちょっと嬉しいです。


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 右手
 よくある写経体は好きではないので自分なりの字で書いています。
 ずっと書き続けているのに思うように上達しないのは音楽を聞きながら書いているからでしょうか。写経をするのに不まじめな感じですが、始めたころからそうして気分良く続けているので「まあいいかな」と思っています。



 この変わった趣味は、左右の手でただ字の練習をするということでは続かなかったと思います。やはり般若心経を写経するということが大きかったはずです。
 般若心経は日本で一番親しまれているお経だと思います。書かれている内容は仏教の教えを凝縮した深いもので、読経や写経すると功徳があるとされています。
 般若心経がインドで成立したのは4世紀ごろとされ、それが中国に伝わり翻訳されて私たちがいま目にしている漢文のものになりました。
 その内容の深さや、繰り返しの多いリズムの良さ、覚えやすいちょうどいい長さ、また漢字の視覚的な力などが、般若心経を他とは違う特別なものにしているのだと思います。

 本屋に行けば般若心経についての本が数多くあります。仏教者やさまざまな人が内容の解説をしたもの、初めて触れる人のための分かりやすいもの、さらに写経を練習するための本もたくさんあり、般若心経への関心の深さがうかがえます。(みうらじゅんさんの「アウトドア般若心経」なんていうおもしろいものもありました)
 それらの本では般若心経を読経することや、写経することが勧められています。
 多くの仏教宗派で唱えられているお経なので、般若心経を唱えることが出来る人は多いでしょう。
 内容を知っているのに越したことはありませんが、意味を知らないで読経しても、たくさん唱えることで心が落ち着き、健康になったり、頭がよくなるとも言われています。
 写経も古いと7世紀に書かれたものがあり、それ以降僧侶や信者、書家、一般の人まで多くの人によって長年にわたり書き続けられてきました。
 現在も写経会があちこちで行われ、若い人にも写経が人気になっているみたいです。変わった写経としては私みたいに左手で書くという人もいるようですし、米粒に一字ずつ書く人もテレビで見たことがあります。
 このように長年唱えられ写経され、さまざまな解釈がされてきた般若心経には、そこに一つの宇宙があると言ったらいいでしょうか、人を引き付ける不思議なエネルギー、普遍的な何かがあると思います。




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 無という字を形よく書くのがなかなか難しいです。この真ん中の無はけっこう気に入っています。
 昔は1日1時間以上かけて最後まで仕上げていたけど、今は30分ほどで数行ずつ書くかんじです。
 3年でこれくらい書けるようになったので、10年書けばもう少し人に見せられるものが書けるようになるかなと思っています。とはいっても字はいくら練習しても全く上手くならないので、作品として完成度が上がるかは自信はありません。
 でも、楽しみで書いているのでそんなに上達しなくてもいいかなとも思っています。作品としてどうかと考えるより無心で書くことが大切なのでしょう。
 あとこれからやってみたいのは隷書や篆書で書いてみることです。左手で書くにはこういった書体が向いているかもしれません。

 

 健康法について書くいつもの記事ではそれを試すことをお勧めしていますが、今回の私の趣味は行うのが難しいので勧められないな、と思っていました。
 でも、この記事を書くために調べてみて初めて知ったのですが、写経ってお手本を紙の下に敷いてそれをなぞることが多いんですね。恥ずかしながら知りませんでした。
 しかし、なぞるのであれば左手でも書けるかもしれません。初めに鉛筆でなぞり、だんだん筆で書くようにすれば出来なくはないでしょう。
 ですから今回の記事を読んで、もし興味を持たれた方がいたら、なぞり書きでやってみるのもいいかもしれません。この写経の楽しみを少しでも知ってもらえたらと思っていますので、良かったらお試しください。


  
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