前回の記事で、自然にふれることはとても簡単で効果的な健康法である、ということについて書きました。
 自然の中で時を過ごすと、新鮮な空気や森のフィトンチッド、木々の緑の色彩効果、自然の音による癒し、といったことが私たちを元気にしてくれます。
 
 私は昔から山登りが趣味なので(それほど本格的ではなくて日帰り程度のもの)、自然に親しむといえばまず登山になるのですが、山に登ると自然の健康効果ということをはっきり感じます。
 登山はハードで、運動量がかなり要求されるスポーツです。ふだん体があまり強くないことを自認している私には考えられないほど動くことになりますが、自然の中だとそれがなぜか出来てしまいます。
 登山ではちょっとした山でも3時間くらい歩きますし、5・6時間以上歩くのはよくあることです。それもとても急だったりする山道を歩き続けますから、ちょっとした階段でも息切れする人には大変かもしれません。
 ふつう平坦な道でも、街中を3時間歩くとなれば、かなりツラいと思います。
 また標高差100mを登ることは、横方向に3km歩くのと同じ運動量だそうです。ということは、例えば標高差1000mを登ると30km歩いたのと同じになります。そして登山では登ってからさらに下りなくてはならないので、30km以上歩くということになる計算です。
 30キロ歩くとたぶん6時間くらいはかかりますが、行き交う車の排ガスの中、足を疲れさせるアスファルトの道をそれほど歩くなんて私には無理です。
 しかし、山の中ならそれだけ動くことが可能になります。
 山道をこれだけ歩けるのは、自然による健康効果が積み重なってエネルギーになり、私に力を与えてくれているからとしか考えられません。
 
 山を歩いていれば爽快な気分になります。自らの体力からかけ離れた山でなければ、登山のあとに多少疲れてもそれは心地よい疲れで、 疲労困憊してしまうなんてことはないと思います。
 登山を続けていると、心肺機能や足腰が鍛えられて体が丈夫になり、精神的にも前向きになるのを感じられるので、登山の健康効果というのは確かにあるに違いありません。
 そこで今回の記事では、登山の健康効果と魅力ということについて少し書いてみたいと思います。



 まず登山する山は、たいてい人の住む場所から離れた自然豊かなところにあるはずです。そういった自然の中を歩くことで、前回の記事に書いた自然によるさまざまな健康効果を得られます。
 この場合、スギやヒノキが植えられた人工林よりも、昔からその場所に生えていた木の多い自然林の中の方がより効果が高いと思います。


 登山では脚の筋肉が鍛えられます。
 登りでも相当脚の筋肉を使いますが、下りる時にも脚には負担がかかり、筋肉にかかる衝撃は登りの2倍もあるそうです。(登りと下りでは使う筋肉が違う)
 そうすると下りでは脚の筋肉が損傷しやすくなります。その損傷から回復するために脳から成長ホルモンというものが分泌され、その結果、筋肉は修復されて太くなります。
 この成長ホルモンは、主に子どもの体が成長する時にたくさん分泌されるものです。
 大人になるとだんだん分泌量が少なくなりますが、成長ホルモンには筋肉・骨の強化、脂肪の燃焼、免疫力向上、記憶力・やる気が高まるなどの働きがあります。そのため、このホルモンがたくさん分泌されると、体を若く保つ効果が得られるということになります。
 登山では必然的に脚を鍛えることになるので、成長ホルモンがたくさん分泌されて、このアンチエイジングの効果がかなり期待できるはずです。


 登山は有酸素運動になります。登る時には特にですが、息がはずむ程度の呼吸で長時間歩くので、心肺機能がかなり鍛えられます。
 心肺機能が高まると、酸素を含んだ血液を全身に効率よく送ることができるようになって、血行が良くなります。そうすると持久力がついて代謝が上がり、疲れにくくなったり、免疫力が強化されたりします。(それでも慣れていない人には呼吸がしんどかったりするかもしれないので、ふだんから簡単な呼吸法を行うことをお勧めします「呼吸を深くする方法」)
 登山の消費カロリーは高いですし、血行が良くなって代謝が上がったり、先ほど言った成長ホルモンが多く分泌されて脂肪が燃焼されやすくなったりするので、ダイエット効果もかなりあると言えるでしょう。


 山道は急だったり、デコボコしていたり、岩や石があったりと変化に富んでいるので、整備された道のようには歩けません。
 常に道の状態を確認していないとうまく歩けないのですが、こうやって気をつけながら歩くことは、全身のバランス運動になりますし、脳への大きな刺激にもなっています。
 また登るのに簡単な山でも、一歩踏み外せば命の危険がある場所があったりします。そういう所は十分注意する必要がありますが、危険な箇所を歩いたりすることにも、脳を活性化させる働きがあると思います。
 登山は事前に予定を立ててしっかり準備したとしても、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。基本的に自己責任なので、自分で何とかしなければならないのですが、トラブルを予測して回避する、起きてしまったトラブルを解決するといったことも、脳の働きを高めることにつながるはずです。
 初級者向けの山だとしても、漫然と歩いているわけにはいかず、常に周りの状況に注意してなけらばならない、というのも登山の良いところだと思います。(例えば滅多にないことですが、熊に遭遇することもあるので、少しの物音にも敏感でいたりする必要があります)


 登山では当然のことながら山に登って下りるのですが、これも健康に良いと言われています。
 山の登りでは副交感神経、下りでは交感神経を使います。そうすると登って下りることで自律神経のバランスが整い、心身の調子が良くなるということがあるそうです。


 山頂を目指すという目標があることは、登山の大きな魅力だと思います。
 頑張らずにできる健康法を探求する私でも、山に行けば簡単に引き返すという訳にもいかず、しんどくてもコツコツ一歩ずつ歩いていかなければなりません。
 そうやって我慢して歩いて山頂に着いたときの喜びは格別です。
 この達成感・気持ちよさで登山が病みつきになる人も多いはずです。
 そして、頂上で食べる昼食のおいしさといったらありません。いつも食べているものでも味が違って感じられます。



 日本は自然豊かで登山できる山は無数にあり、四季折々のさまざまな景色・自然を楽しめます。
 山に登ることで人それぞれの無数の楽しみがあり、今回書いたように健康効果もすごく高いですから、中高年登山や山ガールといったブームになるのは当然のことなのかもしれません。
 現代ではパソコンやスマホといったバーチャルな空間で時間を過ごすことが多いですが、山に登るのはとてもリアルな体験です。
 別に北アルプスとか海外の山に登らなくても、自分の体力にあった近くの山に登るだけで、登り下りの脚のツラさと苦しい呼吸、森の健康効果、きれいな空気、素晴らしい風景、山頂での達成感などといったことが味わえます。これはスマホの画面からは得られない、全身と五感のすべてで感じられる刺激的な体験だと思います。
 登山は中高年からでも始められますが、できれば若く体力があるうちに一度でも体験することをお勧めします。
 体力がなくて無理と思っても、いきなり上級者向けの山に挑戦したりしなければ、森の中に入るだけで不思議と登れるものです。
 もちろん、登山は遭難とかケガとかの危険があるので、無理をしないことや体調管理、歩くのに危ない箇所は細心の注意を払う、などといったことには十分気をつけて下さい。
 
 
 本当に山が好きになると健康効果とかダイエットとか、体力的なツラさといったことを忘れ、ただ自然の中にいる喜びだけでいっぱいになるのだと思います。
 この無心で楽しめるようになることが、実は登山にとって一番大切なのかもしれません。



 

 
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