排泄は誰もがするとても大切で当たり前の行いですが、トイレというのはたいてい一人で入る場所なので、他の人がどのようにその行為をしているかは窺いしれません。家族であっても見ることはめったにないでしょう。
 体の中にあるものをただ外に出すだけのことですが、そのやり方・好みが人によって微妙に違っています。そして、おのおの自分のやり方が正しいと思っているので、トイレについての話は白熱するようです。(拭き方だけでもさまざまな違いがあります)
 グーグルで検索すると、たいていのことは3、4ページ目には関連性の薄い情報が多くなりますが、トイレ・排泄に関することだと7、8ページ目になっても面白い情報が出てきたりします。
 本当にトイレに関する話題は奥深いものがあるので、今回はそれについての話をいくつか書いてみたいと思います。




 以前、どこかの自治体で小学校の男子トイレの小便器を無くして、男子も個室のトイレを使うようにする、ということがニュースになりました。学校でうんこするとからかわれるので、排便を我慢する生徒が多いということから行われた取り組みだそうです。
 これはけっこう良い対策に思えますが、個室トイレで小便すると床を汚す、うんこを我慢する生徒がそれでも多いということで、期待したほど効果がでなかったみたいです。
 小中学校でうんこするとバカにされるのは以前からあった現象で、おそらく誰もが知っていることだと思います。
 生き物にとって自然な行為であり、誰もが日常的にしているはずのうんこを学校でするのは、恥ずかしいこと、悪いことになっているのです。
 女子は個室トイレに入るのでしやすいと思いますが、男子の場合、個室トイレに入ればうんこすることがすぐにバレてしまいます。
 そのため個室トイレに入っていると、はやしたてられたり覗かれたり、とひどい目にあうので、うんこを我慢するようになります。我慢するのはとてもツラいことなので、中には漏らしてしまう子もいると思います。
 うんこをしないで体にため込めば便秘しやすくなり、その毒素が体内にまわって健康に良くないでしょう。また気分的にも落ち込むはずです。
 子どもの頃に我慢したため、大人になってから便秘、下痢など腸のトラブルを抱えることもあるかもしれません。
 私は小学生のときは、我慢できた方でした。そして、どちらかというとからかっていた方だったのですが(とてもひどい事だったと反省してます)、中学生になるとその悪行が自分に帰ってきたのか、学校でお腹が痛くなることが多くなりとても困りました。いつもどうやってうんこするかを考えて、人気のないトイレや、先生の使う職員トイレとかに行っていました。

 50年前ほどの日本では畑にまいていたくらいなので、うんこはそれほどタブーでなかったはずですが、子どもがこれだけ避けようとするのは、現代日本人の清潔志向と何か関係するのかもしれません。でも、これだけ恥ずかしいと考えるのは、日本独特のことみたいです。
 子どものすることなので、ただの幼稚な振る舞いと言えるのかもしれません。でも、誰でもする行為が、ひどいからかいや、いじめにまでつながるのは何故なのでしょうか?
 私の考えをちょっと書いてみます。 
 幼児は「うんこ」という存在を好きなことが多いです。しかし、大人に繰り返し言われるため、「うんこは汚いもの」という考えを持つようになり、その結果、しているのを知られたくない行為となるのでしょう。
 そして、日本の社会では我慢することを強いられ、弱みを見せないのが正しい、という風潮があると思います。
 そのため自由にうんこしたいという本能的な欲求があっても、無理にでも抑えなければならない、絶対に学校でしてはならない、ということにつながっていきます。
 そうやって我慢している中、その禁を破り、欲求・弱みをさらけ出して排便を行っている子を目にすると、心の奥にあるうらやましさから憎悪を伴うからかいが起きるのではないでしょうか。
 このことは「本音を言ってはいけない」という日本社会の問題に関連するところがあります。いじめにつながるような同調圧力や、我慢の強要といった抑圧が、社会的に強すぎるのだと思います。

 とにかくうんこの問題は健康の根本にかかわる大事なことなのだから、先生が学校でうんこするのは恥ずかしくない、からかうのは間違っている、ということを子どもによく教える必要があるはずです。
(私も文中「うんこ」ではなく「大きい方」とか言いたくなりましたが、恥ずかしいものでないと強調するために「うんこ」と言い切りました)
 健康のバロメーターでもある排便量が日本人は少なくなっているということなので、むしろたくさんするようにしよう、と言うくらいが良いのではないでしょうか。




 今、大学生の3割が和式トイレを使えないということです。
 文部科学省の調査によると、学校のトイレは、和式57%洋式43%くらいで、まだかなり和式が残っています。しかし、だんだん洋式トイレが増えていく傾向みたいです。
 そして家庭ではもうほとんどが洋式になっていると思います。(それでもデパートなどに和式トイレが残っているのは、他人の座った便座を使いたくない人がけっこういるためだそうです)
 和式トイレはどんどん減っているので、和式が使えないという人がいるのもおかしくはないですが、それでいいのかなと思ってしまうところもあります。
 和式トイレといっても、しゃがんで用を足すトイレはアジアの他の地域にもたくさんあります。そして、大昔から人間はしゃがんでうんこするものだったと思います。
 つまり和式トイレを使えないのは、人間の本来の排便スタイルが出来なくなってしまうことを意味します。(野グソもできません)しゃがむあのスタイルには足腰を鍛え、骨盤や足首の柔軟性も高める、という長所もあるはずです。
 そして、今欧米では、ジウリア・エンダースというドイツの女性微生物研究者の「洋式トイレを使うのは消化器の健康に悪く、便秘や痔などの原因になりやすい。一方で、しゃがんでするのは余計な力を必要とせず、自然に排便しやすいのでとても良い」という主張がかなり話題になっているそうです。
 欧米は座るトイレのみだから「じゃあ便座に足をのせてしゃがめということか」となってしまいます。しかし、いわゆる「しゃがむ」体勢をとらなくても、それと同じ効果を期待できる「スクワティポティ」という道具が販売されてかなり売れているみたいです。
 便器の前に台の形をしたこの「スクワティポティ」を置いて便座にふつうに座り、それに足を載せるとちょうどしゃがんでするような格好になり、排便しやすくなるということです。
 

 

 トイレが洋式になったことで男性の小便のスタイルが変わってきていて、便座に座ってする人が増えています。もう半数くらいが座りションとも言われています。
 本当は男なら立ってしたいのが本音でしょうが、座ってするほうが飛び跳ねがなく掃除もしやすいため、家族に促されて座り派になるようです。(テレビ番組で立ちションだとどれくらい床に飛び散るか知って自主的に改める人もいる)
 なんといってもトイレ掃除することの多い女性の不満は大きいので、これからも座りションは増えるに違いありません。しかし、座って小便することには、次のようなデメリットもあると言われています。
 残尿がたまることで炎症を起こして排尿障害や前立腺肥大などになりやすくなる、性的な能力を減少させる、といった可能性が座りションにはあるそうです。
 私は座っても立ってもどちらもしますが、立ってした方が男らしい気分になるのは感じられます。若い人ほど座りションの割合が大きいということですから、現代の若者の草食化も多少これが関係しているのかもしれません。
 しかし、一方で座りションのほうがいきまずに排尿できるので血圧が上がらなくていい、という説もあります。

 確かに座りションは掃除しやすいですが、病気や性的な能力ということも気になります。残尿も立った方が少ない、座った方がよく切れると意見が分かれていて、どちらが良いかはもう個人の好みかもしれません。
 でも残尿ということなら、一番よく出し切れるのはしゃがんでする時だというのを昔聞いたことがあります。しゃがんで小便するとスッキリ出きる感じがするので、残尿によるトラブルのリスクは少なくなるかもしれません。
 ということは、小便する時もさっきの「スクワティポティ」を使えばいいということでしょうか。
 私は便秘ではないので使いたいとは思いませんが、大小便に効果的なら「スクワティポティ」はなかなか優れものなのかもしれません。






コメント

Re: No title

mioru様 コメントをありがとうございます。

藤田紘一郎先生の本おもしろいですよね。私もよく読みました。
今は藤田先生などの影響もあって、腸や快便の大切さが世間的に
よく知られるようになり、ウンチに対する意識も変わってきているので、
それが少しは子どもが学校で排便しやすくなるのに役立っているかもしれないですね。

No title

初めまして。ランキングサイトからお邪魔しました。
>日本の社会では我慢することを強いられ、弱みを見せないのが正しい、という風潮
・・そういった事も、、(周りに大人がいる)子どもの心や考え方に影響があるのかもしれないなと、、思いました。
ウンチの話は、、私自身も藤田紘一郎先生の本を読みあさり、医療の現場を知る藤田先生の耳にも「子供のウンチの我慢」の話は届いているようで、書籍の中で紹介されていました。大人が気がついて家庭の中で「ウンチの正確な情報(ウンチを知ろう)」の活動とか、、行ったらいいんですかね。とかとか、様々を考えられる良質な情報を記事にしてくださってありがとうございました。ランキングの応援をしていきますね。お邪魔しました。
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