私たちが日常食べたり、使ったりする食品・製品の安全性について書かれた、「使うな危険!」「食べるな危険!」(講談社)や「買ってはいけない」(金曜日)といった本があります。これらの本は、危険な食品添加物や化学物質がさまざまな食品・製品に使われていることを教えてくれます。
 スーパーやコンビニ、ドラッグストアで売られている多くのものが良くないとされるので、「買えるものがなくなってしまう」「気にしてると生きていけない」なんていう意見もありますが、健康な生活を送るために必ず知っておくべき情報が多数載っていると私は思っています。
 例えば、特に危険な食品添加物は何かということや、一般的な歯磨き粉の成分に何が使われているのか、食品ラップは無添加のポリエチレン製がいい、防虫剤・トイレボールに使われるパラジクロロベンゼンは発ガン性物質――等々、こういったことを知っているのと知らないのでは大きな違いがあるのではないでしょうか。


 この前、久しぶりにその「使うな危険」を見ていたら、あるページに目が留まりました。私はこの本を隅々まで読んだつもりでいましたが、その項目はなぜか見落としていたようでした。
 それは抗菌スポンジについてのページで、そこには家で前から使っていたスポンジの写真が出ています。
 内容を見ると、抗菌スポンジに使われる抗菌剤はとても有害なもので、そのスポンジで水槽の内側をふくと中にいる魚が死んでしまう、という怖くなってしまうようなことでした。
 魚が死んでしまうので「水槽に使用しないでください」と注意書きされている製品もあるようです。そんな生物の毒になる成分が染み出すものを長いこと使っていたのかと思うとゾッとして、すぐにスーパー行き、抗菌ではないスポンジを探しました。多くのスポンジが抗菌加工されていますが、そうではない商品もあるにはありました。


 ドラッグストアに行けば、抗菌・除菌という文字があふれています。
 それだけ抗菌の商品を買う人がいるということですが、多くの人はそれらの商品の危険性をあまりに知らなさすぎるのではないでしょうか。

 バイ菌から身を守るためと、殺菌効果を謳った薬用の石けんやハンドソープで手洗いしている方もいると思います。
 そういった製品に使われることのある殺菌成分トリクロサンやトリクロカンバルは、殺菌効果があまりなく、免疫力を弱める、甲状腺ホルモンや生殖ホルモンへの悪影響がある、胎児への影響がある、ということが指摘されています。
 そのためアメリカでこれらの殺菌剤は昨年から使用禁止となり、日本でも今年の9月までに使用を止めるように、との勧告が厚労省からメーカーに出されました。
 トリクロサン・トリクロカンバルは薬用せっけん(名前だけはいいように言ってます)の他にも、ボディソープ、歯みがき粉、化粧品、洗剤などに使われていて、その危険性は以前から問題視されていました。
 でも、こういった情報はテレビなどのマスコミで大きく報道されることはありません。「薬用せっけん なんちゃら~」とCMを流して広告料をもらっているので、スポンサーの不利益になることは言えないのでしょう。
 その薬用せっけん、スーパーで見たら殺菌剤の在庫一掃なのか、1個増量キャンペーンなんてことをやっていました。
 このようにマスコミやメーカーが金のために人々の健康をないがしろにするのですから、消費者は自らを守るためにさまざまな情報を集めて勉強する必要があります。


 テレビCMといえば、除菌消臭スプレーの宣伝もこれでもかと、洗脳するかのごとく流されています。
 何にでもスプレーすれば清潔キレイになると言っていますが、菌を殺す化学物質を寝具やソファ、服などに付着させたり、室内に漂わせて吸い込んだりして大丈夫なのか、と思ってしまいます。
 除菌消臭スプレーには第4級アンモニウム塩という種類の殺菌剤が使われていますが、マウスの実験によると、この物質は新生児に悪影響を与えたり、生殖能力を低下させたりする可能性があるそうです。
 また、第4級アンモニウム塩は刺激が強いので、目が痛くなったり、喘息を引き起こしたりする場合もあるということです。
 清潔にするためには洗濯したり、掃除することが大事であって、CMを鵜呑みにして安全性が疑われるものを何にでもスプレーするのはとても危険に思えます。

 抗菌剤も銀や天然系のものは比較的安全と言われています。しかし、世の中にたくさんある抗菌製品にはどういった抗菌剤が使われているか分からないことが多く、安全性は不確かです。
 そして、抗菌ということには矛盾した問題があります。それは本当に菌を殺すほど効果があるものは人体に害があり、菌を抑制できないものは抗菌の意味がないということです。
 したがって、人体に危険性があったり、効果が期待できなかったりする抗菌製品は必要ないと言えるのではないでしょうか。ふだん買い物するときはむしろ抗菌ではない物を選択した方がいいように思えます。



 商品に表示される「抗菌」「除菌」の文字を見ると、何の菌をやっつけようとしているのだろうという疑問もあります。
 食中毒を起こす菌や病気の元になる菌を殺せばいいという考えなのでしょうが、あまりに菌をなくそうとすると、私たちの身の回りに存在する細菌や体に住む菌まで少なくなってしまいます。
 人の皮膚には一兆個、腸内には100兆個もの細菌がいると言われるように、私たちは無数の細菌と共に暮らしています。
 これらの細菌は私たちと共生関係にあって、例えば皮膚に住む細菌は肌を弱酸性に傾けてバリア―を作り、病原菌を寄せつけなくしたり、皮膚の潤いを保つ働きをしてくれます。しかし、殺菌剤入りの薬用せっけんやボディソープを使うと、皮膚を守る細菌が殺されてしまい、炎症や乾燥などのトラブルを引き起こす原因になります。
 そして、身の回りに存在する細菌は私たちの免疫を刺激して、病原菌に対する抵抗力を鍛えるのに役立つということもあります。抗菌製品を使ってさまざまな細菌が少なくなると、細菌の保っているバンランスが崩れて、悪い菌が増えてしまったり、抗菌剤が効かない耐性菌が現れてしまったりするという問題もあります。
 アレルギーや食中毒といったことが最近特に増えたのは、身の回りの菌が減っているためとも言われています。

 たしかに生活においては(特に調理時など)清潔を心掛ける必要があります。しかし、あまり化学物質による殺菌除菌に頼ると上記のような問題があるので、なるべく化学物質を使わない掃除、洗濯、洗浄、日光による殺菌、乾燥効果、加熱、煮沸といった方法を選択する方が環境、体に対して良いと言えると思います。
 そして、もし除菌が必要なら薬用でないふつうの固形せっけんや、エチルアルコール、酸素系漂白剤を使うのが安全です。
 

 人間を含めたすべての生物は大昔から菌と共に生きてきました。日本人の衛生観念は行き過ぎていると言われますが、現代の社会のように極端に菌が少ない環境で生活するのは、人体にとって想定外のことなので、それがアレルギーや免疫力の低下といったさまざまな問題につながっている気がします。

体は微生物でいっぱい」「細菌と触れ合う生活」という記事も以前書いたので良かったら読んでみてください。





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