私は居間で、座椅子の背もたれをかなり倒して座り、テレビを見ています。このとき手を頭の上に上げて寄りかかるとなんともラクに感じます。
 座椅子の前にはこたつのテーブルが置いてありますが、冬にこたつで使うとき以外は足をそのテーブルの上に投げ出しています。
 これは、はたから見ればだらしない体勢かもしれません。でも、こうやって手足ともに上げていると、すごく気持ちよくて疲れがとれる感じがするんです。
 前回の記事では、腕を上げることのメリットについて書きましたが、足を上げることにもけっこう意味があるので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。



 足は日常いつも体の下にあるものです。
 その足を腰より高い位置に上げていると、ラクで気持ちよく感じるのは、血液が心臓に戻りやすくなるからです。
 血液が心臓から全身の各部へ流れるときは、主に上から下への流れなので、重力の助けもあて血液は運ばれやすいです。
 一方、体の各部から心臓へ戻ってくる血液は重力に逆らって流れなくてはなりません。この帰ってくる血液が、スムーズに流れるのがとても重要になります。
 そして、下半身には多くの血液が流れるので、これを効率よく心臓に戻さなければなりません。
 足に流れてきた血液を戻すために大きな役割を果たすのが、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用です。歩いたりしてふくらはぎの筋肉が収縮することで、血液を上半身へ押し返します。
 しかし、座る時間が長かったりしてあまり動かない生活をしていると、このポンプ作用があまり働きません。
 また、脚の筋肉が少ない女性は、脚の血行が悪くなりがちです。
 足の血流が低下すると、疲労物質や老廃物がたまってしまい、足が疲れたり、むくんだりします。
 そういったときに足を上げると、血液が心臓に戻るのを助けて、老廃物を運んでくれるのでラクになります。これは腕を上げた場合でも同じことが言えます。
 足を上げて血液が心臓に帰りやすくなることで、血行も良くなります。血行が良くなればむくむことも少なくなるはずです。
 そして代謝も上がり、足の冷えの解消やダイエットにもつながると思います。

 また、足を長時間動かさないでいると血栓ができることがあります。
 その血栓が足から流れて肺に詰まってしまい、重篤な症状を引き起こすのがエコノミークラス症候群です。そのため長時間動けないときは、意識的に足を動かすことが必要になります。
 脚の血流が悪い場合も血栓ができやすくなりますが、足を上げて血液の循環を良くするのは血栓の予防にもなります。

 手足のケガをした箇所を心臓より高い位置に上げて、血液の戻りを良くすることで、ケガが早く治るということもあります。
 ケガをしたところは、血液やリンパ液があふれて腫れやすくなります。患部を心臓より高くすると出血が減って腫れを抑えてくれます。
 そして炎症などが起きたときに発生する毒素も、血液が戻りやすいと早く取り除かれるため治りが良くなるそうです。

 ここまで書いたように、足を腰より高く上げておくことには疲労回復、血行改善、血栓予防、ケガの回復などの効果があるので、この体勢をとることはとてもお勧めだと思います。




 私は本を読むときも机に足を投げ出していることが多いです。体をリラックスさせてラクなので本も読みやすいと思っています。
 テレビを見るときや読書の間と、私は日常的に足を上げていて、その時間が長いほうになるでしょう。そのおかげか分かりませんが、私は山登りとかしても脚が疲れたり、筋肉痛になったりすることがあまりありません。
 こまめに足を上げるので、疲労物質がたまりにくくなっているのかも、と考えています。

 いくら良いといっても、足を上げる格好を電車や図書館、映画館といった公共の場所で行うことはマナー違反になります。(会社でやっていたらクビになってしまうでしょう)
 だから、これはプライベートな場所で行わなければなりませんが、足を机の上に投げ出したりするのはたいてい男性で、女の人がやるのを見たことがありません。
 女の人はほとんどやらない姿勢だと思いますが、女性にむくみなどの足のトラブルが多いのも、足を上げないことがその原因の一つになっているように思えます。
 女性は脚の筋力も弱いですから、意識的に足を上げることが必要ではないでしょうか。


 私の祖母は94才ですが、いつも足の裏がしびれているそうです。医者にもこれは治らないと言われています。
 祖母の生活を見てると、脚が弱っているため一日の大半座って過ごしています。それだと脚がいつも下になってしまうので、たまには寝ころんで足を上げてみたら、と勧めるのですが、頑固なので絶対にやろうとしません。毎日ちょっとずつでも足を上げていればしびれも少しは良くなるんじゃないか、と私は思うのですが・・・



 足を上げるためには座布団などを敷いて足を高くして寝ころんだり、寝ころんで壁に足をもたれかけるのがいいそうです。
 寝た状態で何分か足上げを行うのではなく、睡眠中ずっと足を上げたままにしておく方法もあります。
 足のところに布団などを敷いて高くするそうですが、この場合は腰を痛めたりするため、あまり高くしないで5~10cmくらいがいいということです。


 サッカーの試合で延長戦になったとき、トレーナーや控えの選手が、疲労して寝ころんだ選手の両足を持って振動させている光景を見ます。
 この足を震わせることも、血液と共に疲労物質を流すのを助けます。
 振動で毛細血管の血流が良くなるのだと思いますが、本当に足が疲れたときには、人にこうしてもらうのもいいかもしれません。
 寝ころんで足を上げ、振動させることは自分でもできます。
 西式健康法に「毛管運動」という、あお向けに寝た状態で腕と足をできるだけまっすぐ上げ、太ももと二の腕のところから細かく振るようにする体操があります。
 こうやって振ることで手足の毛細血管が活性化して、血行が良くなるという健康法なのですが、これをやると確かにスーッとして血が良く戻る感覚があります。
 これはけっこう効果的な方法なので、足が疲れやすかったり、血行が悪かったりする人にはお勧めだと思います。

 しかし、なんといっても足の血行を良くするのに大切なのは、こまめに動いたり、よく歩いたりすることなので、そこは日常意識する必要があるでしょう。



 いま日本の家では畳の部屋が減っています。
 畳の上にゴロ寝したりすると足を上げる体勢をとりやすいのですが、椅子やソファに座る生活だとなかなか足を上げにくいのではないでしょうか。 
 しかし、多くのメリットがあるので、家で気軽に足を上げられるスペースがあるのはとても大切だと思います。




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