前回からの続き)

 私たちが生きていく上で基本となるのが食です。ふだん何を食べているかが、その人の健康や長生きできるかに大きく関わると思います。

 日本人の平均寿命の長さは世界有数ですが、この長寿の要因の一つに、日本人の食・和食があるのは間違いないでしょう。
 米を主食に、季節の食材をダシやしょうゆなどで調理した低カロリーな料理、豆腐やみそなどの大豆製品、漬け物・納豆などの発酵食品、海産物、海藻などを食べるのが、伝統的な和食だと思います。
 一方、日本人は外国からの食べ物も積極的に取り入れるほうなので、現在の私たちの食事は伝統的な和食とは違ったものに変わってますが、日本人の食・味覚の根底には健康的な和食があると言えるでしょう。
 食材としては、米や大豆、魚、野菜が和食の中心をなしています。
 ところが、近年はそれらのものの消費量が大幅に減ってきています。(野菜の摂取量はここ30年で2割減少)代わりに増えているのは肉や油脂類、乳製品なので、食の欧米化がより進んできていると言えるでしょう。
 
 食の欧米化によって脳卒中などが減り寿命が伸びた、といったメリットもあると言われています。
 しかし、 
・長寿村と呼ばれた山梨県の棡原で、食の欧米化や体を動かさない生活への変化によって若い人の方が病気になって、伝統的な生活を守っていた親より早く亡くなってしまう「逆さ仏」現象が起きた

・男女とも日本一の長寿県とされた沖縄では、米軍によってもたらされたアメリカの食文化の影響で肥満が増えて、沖縄男性の寿命の順位が落ちてしまった

といった例を考えると、食の欧米化によるデメリットはかなりある、と言えるのではないでしょうか。
 食の欧米化がより顕著になって、糖尿病患者が激増している今の日本人に、棡原や沖縄のようなことがこの先起きる可能性は十分あると思います。
 

 世界の長寿地域の食生活調査で共通してたのは、食べすぎないことと、植物性の食品を多く摂ることだったそうです。
 このところ長生きのために肉を食べたほうがいい、とよく言われます。
 動物性たんぱく質も大事なのでしょうが、植物性たんぱく質のほうが良いという調査もあるので「たんぱく質の摂取は動物性より植物性 ハーバード大による研究」、基本はやはり野菜・植物性食品のような気がします。
 ちなみに現在、日本で野菜の摂取量がもっとも多い県は、一番の長寿県である長野です。

 つい最近もテレビで、市町村長寿日本一の食生活を調べる、という番組をやっていましたが、男性日本一の長野県松川村(82.2才)や、女性日本一の沖縄県北中城村(89才)で主に食べられていたのは、野菜・海藻などの多様な植物性食品でした。(沖縄は豚肉料理も多いですが、いろんな島野菜の料理と一緒に食べていました)
 

 日本のような健康保険制度のないアメリカでは、病気になって医者に行くと、多額の医療費が請求されてしまいます。そのためアメリカ国民の健康意識は高くなっています。
 一日に野菜・果物を5皿はたべようという「ファイブ・ア・ディ」運動や、ガンを防ぐ食品(ほぼ植物性のもの)を表にした「デザイナーフーズピラミッド」の周知などによって、アメリカ人の野菜摂取量は日本人を上回るようになって、ガンになる人も減少したということです。
 欧米では、ベジタリアンや野菜中心の食生活の人がかなりいて、ハリウッドスターや有名ミュージシャンなどのセレブも少し前から菜食志向になっています。
 この傾向は今でも続いているみたいで、アリアナ・グランデやイヴァンカ・トランプなどもベジタリアンだそうですが、おそらく野菜を食べて体調が良くなるのを実感している人が多いのだと思います。


 食事は肉でも脂っこいものでもおいしく食べて、元気で活動的になれることが大切だとは思いますが、野菜・植物性食品には体に大切なビタミン、ミネラルの他に、抗酸化・抗ガン作用のあるファイトケミカルも含まれていて私たちの体を守ってくれますので、長生きするためにはなるべく野菜を多く摂取することをお勧めします。




 市町村別の平均寿命ランキングを見て興味深いのは、長野や沖縄の市町村が多く占める中に、横浜市の青葉区(男性8位 女性20位)都築区(男性3位)、川崎市宮前区(男性2位)、東京都杉並区(男性9位 女性10位)小金井市(男性11位)などの都会のベッドタウン地域がランクインしていることです。
 他は農業が盛んな地方の市町村ばかりなので、この結果は意外ですが、これらの都市部の地域が長寿なのは、そこに住む人たちの食生活や運動、健康への意識が高いからだと言われています。
 長野が長生きなのも、高齢者就業率や野菜摂取量だけがその理由でなく、県を上げて減塩運動を進めたり、病気の予防に取り組んだりした、ということもあるそうです。
 野菜摂取量が多くても、塩分の摂りすぎや喫煙率の高さ、飲酒量の多さによって短命になっている県もあるので、長生きするためには健康に対する意識の高さも大切だということでしょう。




 内海聡さんという精神科医が使いだした「社会毒」という言葉があります。
これは
「人間が作りだした本来の生物世界に反する物質の総称。今まで人が食べたり使ったりしなかった人体に悪影響をもたらす物質」
のことで、食品添加物や遺伝子組み換え食品、人工甘味料、有害な化学物質、電磁波といったものを指します。
 これらのものは、現代ではあらゆる食品・商品に使われていて、私たちは知らないうちに摂取したり、触れたりしますが、この「社会毒」を避けることも健康と長寿につながる要因だと思います。


 現代は衛生環境の向上や十分な栄養、医学の進歩によって、これまでの人類で大きな死因だった感染症による死を激減させることができました。
 また、さまざまな病気の治療法も向上して、今まで助からなかった人が生きられるようにもなっています。
 したがって清潔で食べるものもあり、医学がしっかりした現代に生きる私たちは、史上最も健康で長生きできる幸福な時代に生きている、と言えなくもありません。

 しかし、現在人々が健康な生活を過ごしているかというと少し疑問です。 
 ガンになる人は年々増加していますし、治すことが難しいアレルギーやクロ―ン病、膠原病といった病気も増えています。
 昔はこれらの病気は少なかったはずですが、その増加の原因の一つとして社会毒があると考えられます。
 スーパーやドラッグストアでは添加物や有害化学物質を使用した食品・商品が多く、それらを使ってないものを探す方が難しいくらいです。
 遺伝子組み換え食品も表示されてないだけでたくさんのものに入っていますし(日本人の消費量が世界一多いらしい)、農薬の使用量も日本は多いです。
 あまり良くない例を挙げすぎるのも気が引けますが、薬の飲み過ぎ、健診で放射線を浴びすぎてる、電磁波の基準が甘すぎる、など健康を害しそうなことは他にも山ほどあります。
 一つ一つのものは安全性を確かめられているのでしょうが、食べ物から洗剤、日用品とあらゆるものに社会毒が使われ、毎日体に入ってくるとなると、その積み重ねが体に影響を与えることは十分ありえます。

 今、日本人の誰もが社会毒を取り入れていますが、その量はいろいろな食品・商品を消費する中年・若年の人の方が、老人世代に比べて多いはずです。
 たぶん日本や世界の長寿地域に住む長生きの人たちは社会毒の影響を受けない、または受けることの少ない生活を送っていると思います。
 しかし、こういったことに関心のない大半の人は、子どもの頃から社会毒に取り囲まれて生活していますから、体に良くない影響の現れる人も多くなるのではないでしょうか。
 社会毒が体に入っても、普通は体外に排出されたり、肝臓で解毒されたりしますが、あまりにたくさんのものを長年取り入れていると、その排出や解毒の働きがうまくできなくなり、影響が出る人もいます。
 社会毒は多かれ少なかれ体に負担をかけるので、取り入れないようにするに越したことはありません。特に体の小さい子どもは注意が必要です。

 このことに関しては、行政やマスコミもほとんど知らしてくれないので、自分で何が危険かを知るようにしなければなりません。
 良くないと思われるものは、とにかくたくさんあるので、気にしだすとストレスになってしまいますが、自然食品を売る店や生協を利用するとか、食品の表示を見てよく分からないカタカナの表示がいっぱい書かれているものは買わないなど、出来る範囲で少しずつ減らしていくのがいいと思います。(このブログでも食生活のカテゴリーや「使わないほうがいいもの」といった記事でこのことに関して書いています)
 ジャーナリストの渡辺雄二さんの本は、スーパーなどで手軽に変える良い商品を教えてくれるので参考になるはずです。
 そして、食べ物は食品添加物を使ってないものの方が確実においしいです。
 社会毒の影響は長年の蓄積で現れると考えられるので、若いうち、子どものうちからなるべく避けるようにするのが大切でしょう。
 健康な生活を送る上で、この社会毒について知ってるのと知らないのでは大きな違いをもたらすと思います。

 

 
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