子育ては愛情を持ち、子どものためを思って行うものですが、その育て方は親それぞれいろんな考え方でなされるものでしょう。
 でも、赤ちゃんの体づくりに関しては絶対行うべき原則が一つあるように私には思えます。今回はそのことについて話してみます。


 私が強く思うのは、赤ちゃんのさまざまな動き、寝返り、ハイハイ、お座り、立つ、歩くなどの動作に手を貸さないことです。赤ちゃんが自発的に動くようさせて、手を貸して助けるとか動きを強制する、ということはしないほうがいいと思います。
 親は危ない所が無いか気を付けるだけで、赤ちゃんが自らの力で動こうとするのを気長に見守ってあげます。
 これはスパルタで育てろとか、スキンシップするなと言ってる訳ではありません。よく抱っこしてあげることや、一緒に遊ぶことは心を育てるためにとても大切です。
 でも、体づくりに関しては、座る、立つ、歩くなどの段階では親が支えたり、手助けしたりせずに自分で出来るようにさせる必要があります。
 幼児が歩くのに手を持ってあげたりする光景をよく見かけます。また、歩行器を使わせる親もいるみたいですが、この時期にしっかり自らの力で体の動きを学び、体の基礎となる部分を作ることは何より大切で、これはその子の人生に大きく関わることだと私には思えます。
 「這えば立て、立てば歩けの親心」なんていいますが、子どもには子どもなりのペースがあるからあせってはいけません。ここで良かれと思い、または早くできるようにさせようと手を貸してしまうと、大きくなってから自分の力でたくましく生きられず、いつまでも手助けを必要とする人になってしまうかもしれません。
 あせらないで子どもが自ら成長するのをゆっくり待ってあげれば、きっとその子なりのペースで成長します。体を作る最初の段階で自分で失敗しながらも動けるように親がしてあげれば、その子は積極的に行動し、その経験が良き糧となる子どもに育っていくでしょう。


 手を貸さないことの他に赤ちゃんの体づくりで注意したいのは、ハイハイをたくさんさせてあげることです。
 日本では住宅事情もあって十分ハイハイするスペースがなく、そのため物につかまって立つ、つかまり立ちへの移行が早いという問題があるそうです。でも、ハイハイをたくさんすると、腕や背中、腰、体幹の筋肉をよく鍛えられるので、なるべくスペースをとってハイハイさせた方がいいみたいです。


 この体づくりの時期は、子どものこれからの人生にとってそんなに長いものではないですが、体にとってはその土台を作るとても重要な期間です。子どものためを思うなら動きを学ぶのに手を貸すことなく優しく見守ってあげるのが大切です。
 人間には成長する力が備わっています。それを子どもの中に見るのは親にとっての幸せなんだろうと思います。


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