前回からの続き)

幼少期の親子関係の不全が、パニック障害を含めたさまざまな問題の根底にあるなら、親子関係自体を改善するのも当然必要に思えます。
親子がその関係の誤りを本当に理解して、打ちとけられるようになれば、さまざまな問題は霧が晴れるように消えると思います。
しかし、親が亡くなっていたり、身近にいないという事もありますし、生まれた時から一緒に生活してきて自分をよく理解してもらえないことは身にしみて分かっている事でもあり、これをいまさらどうこうしても解決の糸口もつかめず辛いだけという気もします。(投げやりすぎでしょうか?)
また、親は子どもに命を与えるのが本来の務めだと思います。しかし、機能不全の親子関係では、逆に親が子供の生きる力を奪ってきたのだから、親を責めたくなる気持ちになるのもあると思います。しかし、親も結局は幼少期に同じような育てられ方をされたから、自らもインナーチャイルドを抱えてそのような育児をするようになったわけで、問題は世代間で連鎖的に起きていて、親もまた自分と同じ被害者だという事も知っておくべきでしょう。それでも親による抑圧が続いているという場合には、自分の気持ちをはっきり主張して、それを何とか断ち切る必要はあると思います。
親子関係の理解、改善は「愛されようとせずに愛するようにしろ」「問題を抱えた親でも多くの困難の中で子どもを何とか育ててきてくれた。だから憎しみの心を持っていたとしても、そのことだけにでも感謝できれば親子関係も人生も変わる」といった人生の先達の言葉もあり、とても参考になりますが、感情のもつれをほぐすのはとても難しく、一生にわたって取り組み、見つめていく問題なのでしょう。

幼少期の問題をインナーチャイルドという心理学の言葉を使って、パニック障害の原因に限らず人生に対する影響という事で書いてきましたが、インナーチャイルドの記事の前に数回書いた脳内物質のバランスという見方からも、このことは説明できるようです。
パニック障害になりやすい性格として考えられる、対人関係が苦手、不安がコントロールできない、認められようと頑張りすぎる、周囲の目が気になる、及び自律神経の過緊張などはセロトニンの不足であり、そしてこの慢性的なセロトニンの不足は、幼少期からの育てられ方に原因があると脳科学的にも言われています。
親の愛情不足などにより、胎児や幼児の頃の脳の発育段階で心身がいつも緊張した状態にあると、脳の神経伝達物質の分泌機能が正常に働かなくなると考えられています。
心身を安定させ幸せな感情をもたらすセロトニン、「絆のホルモン」と呼ばれ、愛されたりスキンシップをした時に分泌され、セロトニンの活性にも必要なオキシトシン、これらの脳内物質のもたらす幸福感を十分知らずに成長すると、脳内物質のバランスが常に悪い状態になってしまい、これが肯定的な自己を持てない、インナーチャイルドを抱えた人の性格をもたらすことの説明になっているともいえるのでしょう。
セロトニンが少ないとドーパミン、ノルアドレナリンが脳内に増えますが、ドーパミンが増えすぎた場合は快感を求めて依存におちいりやすい、と以前のドーパミンゲームの記事に書きました。
一方、ノルアドレナリンの増加はパニック障害にもつながっているので、今回は少しこれについて私の思っている事を書いてみます。

自分を十分に認めてもらえず不幸な幼少期を過ごすと、心がいつも緊張して脳内はノルアドレナリン過剰の不安な状態に常にあります。そうすると「三つ子の魂百まで」といいますが、その緊張した精神的に安定しない状態が、その人の脳にとって普通のことになってしまいます。
こういうノルアドレナリンの多い脳が当たり前になってしまうと、とてもやっかいな事に安らぎのあるリラックスした状態、また何か理想のものになろうとせずに自分を心ゆくまで楽しめること、思いやりのある穏やかな人間関係、これらは幸福感と大いに関係して生きる上での心の基本になると思いますが、こういった経験を家庭であまりしてこなかった脳はこの幸せな感覚を自分にはふさわしくない異常な事と判断してしまいます。
幸福感、リラックスなどを拒否して、不安、焦燥感、満たされない状態、人によっては孤独、病気までも安定と考え、無意識的にそれを求めてしまうという事が起きてくると私は考えます。ノルアドレナリンのある不安な脳が基本なので、不安がなくなったら困るのです。心が惑わされないでいるよりも、いつも何かにとらわれていることにこだわり、あくせくして、他人の気持ちや心配事について考えをめぐらせるようにします。そして、リラックスしていると落ち着かないので、自分でいつも不安、焦った状態を作り出します。外出するときに決まった足から動くとかのこだわりや神経質さ、潔癖症、心配性、頑張りすぎなどは幼少期に作られた脳が、その状態を維持するために自ら進んで行っていて、それがストレスなどでひどくなってしまうと精神疾患につながっていくという事ではないでしょうか。

この幼少期に形作られた性格、脳を変える事は出来るのか?
「インナーチャイルドの癒し」の中に、温泉地に行って三日間ゆっくりして下さいと言われたらあなたは出来るかという話がでているのですが、私ならじっとしていられずそれは不可能と思うから、私はリラックスできないノルアドレナリン優位の人間なのでしょう。でも、ノンビリし過ぎても生きていけないからそこはバランスでしょうが、いつもあせった感じで生きるのもどうかと思いますし、自分の抱える、親子関係の葛藤や小さなことにとらわれる性格、人と会うのが苦手といった事はやっぱり変えたいとは思います。
不安、悩み、焦りが基底にある脳を変えるのは容易ではありませんが、自分の気持ちや押しこめられた(インナーチャイルドの)欲求・思いを知ること、自分の認知の歪みを正す(人は他人のことをそれほど気にしていないとか、物事の悪い面ばかりでなく良い面にも気づく)といった事、またいろんな人の考えを聞いてみて話しあってみるなど、地道に前向きにやるのが必要なのでしょう。
そしてこのブログで何度も書いてきたセロトニン活性も大きな力を発揮してくれると私は思っています。
セロトニンの話ばかりすると現実に向き合わずに逃げているように感じられるかもしれませんが、日光を浴びる、リズム運動をするなどのセロトニン活性の中には、とても大きな何かがあると私にはどうしても思えるんです。私もこれらをやってみて自らを変える事が出来るのか試していこうと思っています。
最近は、脳にも興味が出てきていますけど(セロトニンのことばかりですが)、私は長い間、身体から自分を変える方法をいろいろ考えてきて、食事や呼吸、体の動かし方など自分なりに工夫してきました。
それらの他ではあまり見かけないような方法を、この先もこのブログで紹介、説明していきます。それらは自分で試して効果があると思っているものなので、パニック障害の人も含めていろんな方に参考にしてもらいたいです。
今後ともよろしくお願いします。
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