6年ほど前にパニック障害になりました。
異様な症状に襲われましたがこの時、何か他の病気ではないかと疑わずにいたので、すでにパニック障害のことを知っていたのだと思います。
今は健康オタクで現代医学に不信感を持っている私ですが、当時もたぶん医者に行って診てもらったとしても、ただ薬を出されるだけで根本的に治してくれる事は無いだろうな、と考えていたので病院に行こうという気は起きませんでした。まあそれは極端な考えを持つ私の偏見だと思いますが。
しかし、パニック発作で家から出られなくなった時、私にはそれまでやっていたある健康法があり、この症状もそれを続けていけば治るだろうという気持ちを持っていました。
その予測は間違っては無くて、結局初めのパニック発作以来この病気で一度も医者には行かず、薬も飲まなくて、家から出られない状態だったのが2、3カ月後にはかなり出歩けるようになり、数年後には発作の事を考えることなく生活できるようになりました。
この期間、その健康法の効果と治すことに専念できる時間を持てたというのも功を奏したのか、良くなったり悪くなったりの一進一退を繰り返すことや、いつ来るかわからない発作に心身の休まらないといったことはなく、比較的スムースに良くなっていったように思えます。

私のパニック障害の経験はこのブログで書きたかったテーマの一つでした。でも、人に誤解を与えるかもしれない事を発表していいものか迷い、なかなかその気になれなかったのですが、最近やっと書く気持ちになりました。
自分としては大きいテーマなので、私の体験を書くだけでは内容があまりに狭い気がして、今まであまり読んだ事のなかったパニック障害についての本を読んだり、ネットなどで調べてこの病気について少し理解してみてから書いてみようと思いました。

そこで専門家の本を読んでみると、この病気は他の精神疾患よりも治りやすく、薬で症状を穏やかにしてストレス状態や生活習慣、心のあり方を変えれば良くなっていき、薬の副作用も少なくて飲む事に問題はないといった事が書いてあり、ネットで検索しても、初めに出てくるのは医者に行き良くなったといった話が多くでていました。
私の現代医学を全く信用しない性格もパニック障害になった原因の一つかもしれないし、医者に行って治療した方が治りもよくて社会復帰も早くすむなら、時間がかかるかもしれず、すべての人に向くか分からない私の方法を話して、人を混乱させて治りを悪くさせてしまう事があるかもと考えると、やはり発表する必要があるのか疑問になりました。
しかし、もう少し詳しく調べてみると薬で治る人ばかりではなく、長年病院に通っても良くならない人も多く、薬自体も副作用や依存、離脱症状などが起きて大変なこともあるというのを知りました。
ということは私が思い込んでいた、他の病気にも共通する根本的に治せない、ただ薬だけに頼る対処療法が行われている現実もあるということでしょう。
薬を飲んで生活が万事滞りなく行え、当人が薬を飲んでいく生活を肯定するならそれでいいでしょうが、薬を止めたくても止められない、飲む事で症状がかえって長引き悪化するといった事があるなら、薬になるべく頼らないようにした方がいいと私は思います。
この病気は薬で脳内物質の量を調整すればいいというだけの事ではなく、もっと複雑な原因がからみあって起きていると思うので、良くなるためにはいろいろやってみる必要があるのではないでしょうか。

ネットでパニック障害に悩んでいる人の発作への恐れや薬への疑問、日常生活もままならずいつになったら良くなるのかといった不安の声を見ると私の経験を書くのも、どれだけ助けになれるかは分りませんが、多少意味のある事にも思えるようになりました。
そして、私の経験の他にも個人的に考えたものや、さまざまな本で知ったこの病気に役立ちそうな情報や対処法、パニック障害に関する自分なりの考えを書いてみたいと思います。

私の行った事や勧める方法をやってもらえば薬なしで良くなると言う事はできません。また、減薬は難しい問題みたいなので、全くの門外漢の私には自分の意見を述べることは出来ません。
しかし、この病気に長く苦しんでいる人の多くは病院に行き、薬を飲んでも良くならなかったという事だと思います。医者も真面目にやっているとは思いますが、ただ薬を出す治療だけでは真剣に患者が良くなるのを願っているのだろうかという疑いの目を向けたくもなります。
でも、一方で医者に頼り切って任せていればいいという心持も、病気を長引かせている原因とも考えられます。
もしそうならば、自分が頼りきっていた良くならない方法とは違った事を、自らの覚悟で行わなければならないのではないでしょうか。自分の心と体は結局自身で守るしかないですし、その事を理解して自らやるという覚悟が出来れば、人は困難に立ち向かうためのエネルギーを持てるようになるはずです。これは病気を治すためにとても大事な事だと思います。

パニック障害の克服には薬以外に認知行動療法やリラクゼーション、ツボを使った方法、漢方薬などいろいろありますし、このブログでも私の方法やそのほかの参考になりそうな事、考えも紹介していきます。
薬が必要な場合もあるかもしれないですが、現代医学以外の選択肢から一番調子良く感じられる自分に合ったものを見つけ出して、このしつこく付きまとう症状から解放されて欲しいと思います。
そのために私のこれから書くことが少しでも参考、助けになればいいなと思っています。

パニック障害は脳の青斑核や扁桃体の異常で起きる病気なので、それらの機能に働きかける薬を飲めば治る、という風に現代医学では考えられています。そのやり方で良くなる人もいるのでしょうが、良くならない人も一方ではいると思います。
理論はしっかりしているのだからこれで治らないのは人間の方がおかしい、と医者が考えているかは分りませんが、理論が人間に合わないのならそれは理論がおかしいという事でしょう。
パニック障害の原因ははっきり解ってないないみたいですし、ネットで調べればさまざまな治療の方法が出てくるように、治療にはいろいろなアプローチがあると思います。
それらのやり方はどれが正しいとかではなく、人の体形、体質が違うように、パニック障害になる原因も人それぞれ異なると考えられるので、自分に合ったものを見つける必要があるのではないでしょうか。
この記事でもいろいろ紹介していきますが、そういった様々なものの中から選ぶのは難しく思えるかもしれません。でも、そんな時は、自分がやってみたいと感じたものを試してみると良いのではないでしょうか。
そして、やってみて効果が明らかにあるものを続けていって、あまり良さの感じられないものは止めればいいだけのことです。一つの方法にこだわって一喜一憂するよりも、気分良く思えるものをやっていってポジティブな気持ちでいる方が良いです。
パニック障害と間違いやすい病気(バセドウ病、高血圧、心臓疾患、貧血、メニエル病など)もあるので注意が必要ですが、パニックの発作自体は命にかかわるものではないので、薬に頼る前にやれる事はたくさんあります。
前回の記事で、私がパニック障害を克服するために行った方法があるという事を書きましたが、その方法はある程度時間がかかるやり方かもしれないので、まずはこれから紹介する方法を参考にしてみて下さい。私のやり方はその後に書くつもりです。

まず最初にパニック発作の起きる大きな要因は、やはりストレスだと考えられるので、自分の受けているストレスについて考え、それに対処するのが大切でしょう。
原因である大きなストレスをそのままにして治そうというの無理がありますし、自分では気付いていないストレスもあると思うので、パニック障害は自分のあり方を見つめなおす機会という意味もあるのかもしれません。

薬を使わないパニック障害の治療としてはカウンセリング、認知行動療法が最初に挙げられます。
現代医学でも薬物治療と併用して行うべきと考えられているものなので、カウンセリングを受けている方も多いと思います。
これは薬による治療よりははるかに良いと思います。ただ、私は受けたことがないので分かりませんが、当たりはずれがあったり、お金がかかるといったこともあるのでしょうか。
私も自分で治していた時には、暴露療法的なことをやって行動範囲を広げました。毎日自分が行けると思える距離まで行くようにして、病気になる前と同じように行動ができる所までになりました。
私なりのコツは無理してやらずに、自分が大丈夫と思える所までしか行かない事でした。自分が行けると思う所にはたいてい行けるので、その範囲を少しずつ広げていくようにしていました。逆に行けないと思ったり、できないと感じる事は。無理に挑戦しませんでした。
また、暴露療法はイヤだなと思う場合には、やらない方がいいでしょう。
出来るか出来ないかで迷ってエネルギーを浪費するなら、そのエネルギーを自分が積極的になれる違うことに使った方がいいと思います。そうやってポジティブな状態にいる事を続ければ、外に出ていく事や今まで出来なかった事をやろうとするエネルギーを得られるようになります。
認知行動療法の参考になる本として「パニック障害からの快復」(シャーリー・スウィード著 築摩書房)というのが興味深かったです。
アメリカの人が書いた本ですが、パニック障害という病気についての説明、薬なしで治すための心構え、方法が詳しく書かれています。アメリカ人気質なのかとてもポジティブでテンションの高い本なので、日本人とちょっとノリが違う気もしますがいろいろ参考になると思います。
認知行動療法以外によく勧められるものとしては、自律訓練法などのリラックス法、鍼灸、整体やツボ押し、またツボを使ったFAPやEFTという感情をコントロールする方法、漢方薬などがありますが、やはりこういった事を薬で軽快されない方たちは試してらっしゃるのでしょうか?漢方の治療は「薬なしで自分で治すパニック障害」(森下克也著 角川SSC新書)という本に説明されています。この本も脳の異常という視点だけによらない原因や、薬以外の治療について書かれた参考になる本です。

呼吸はパニック障害と関係が深いと言えます。
過呼吸の症状がパニック障害につながっていく場合もあるそうですし、パニック障害になる人は呼吸が浅いということも多いと思います。
不安な感情からあれこれ考えをめぐらせていると、呼吸は乱れて浅くなります。呼吸に敏感な人はこれが過呼吸につながり、パニック障害の症状を重くします。
また息をたくさん吸ってみた時に肩が大きく上がる人は、お腹を使った深い呼吸の出来ない、常に体が緊張状態にある交感神経過剰の人です。
こういった人は定期的に呼吸法を行うことで、より良い呼吸ができるようになります。
呼吸法で深くゆったりした呼吸をすると、自律神経を整えて気持ちを安定させられます。息を吐くことが大切で、吸うよりも吐く時間を長くすることによって、心身をリラックスさせる副交感神経の働きが強まり、不安を和らげてくれます。
パニック障害の専門書でも、不安を感じた時にやる呼吸法のやり方はよくでているので、行っている方も多いと思います。
不安を感じた時に行う方法の他にも、健康法として行う呼吸法のやり方もたくさんあるので(有酸素運動なども呼吸法でしょう)、自分に合うと思うものをみつけて行ってみて下さい。呼吸法は続ければ続けるだけ成果がでます。
このブログでも、私がいつもやっている呼吸法と楽に呼吸が出来るようになる方法を紹介しているので、呼吸のカテゴリーの所を参照下さい。無努力と一応タイトルにしているので、簡単にできる事ばかりを紹介しています。

食べ物とパニック障害の関係もいろいろと考えられます。ここからパニック障害に関係すると考えられる食事の注意点を書いていきますので参考にしてみて下さい。
健康的な食事はあらゆる人に大切ですが、あまり厳格にやりすぎるとストレスになる事もありますので、あせらずに出来ることからやってみるのがいいと思います。

*カフェイン・アルコールの摂取を減らす―カフェインを摂ると交感神経を緊張させ、パニック発作を起こす原因となるノルアドレナリンを増加させます。
カフェインはコーヒー、緑茶、紅茶、コーラ、チョコ、栄養ドリンクや眠気を覚ますとされる飲料、風邪薬などに含まれています。コーヒーや緑茶は日常的に飲まれ、健康効果が高いとされていますが、カフェインの弊害があるので注意が必要です。
またカフェインは頻尿、頭痛、胃腸障害、不眠、精神疾患の原因になる場合もあります。
アルコールをパニック障害の不安をまぎらわせるために飲む人がいますが、その効果は長く続かないのでアルコール中毒になりやすくかえって症状を悪化させます。

*低血糖―糖を含んだ食べ物を摂ると血糖値が上昇します。その血液の中に増えた糖を、細胞に取り込ませて血糖値を下げるために、膵臓からインシュリンが分泌されます。
強い不安をいつも感じているパニック障害の人は、ストレス解消や消耗したエネルギーの回復のために甘い物やジャンクフードなどをたくさん食べたりすることがありますが、そうすると血糖値が急激に上がりインシュリンが大量に分泌されます。それを繰り返していると、インシュリンが速くたくさん分泌されるように体が慣れてきます。その結果、上昇した血糖値は急激に下がるようになり低血糖の状態になります。低血糖になると空腹になりエネルギーが不足してしまいます。
そうなると体はエネルギーとなる糖を手に入れるために、副腎という所から血糖値を上げるためのホルモン・アドレナリンを大量に出します。この大量のアドレナリンが不安、恐怖を感じさせるためパニック発作の原因となると考えられています。
私も昔は少しでも空腹を感じると不安になるので、何かすぐに口に入れられるものを携帯するようにしていました。
習慣やストレスからいつも甘い物をたくさん食べていると、低血糖→アドレナリンの分泌、の悪循環になってしまうので、甘い物はなるべく控える必要があると思います。
また、料理に白砂糖を使うのも血糖値を急激に上げる原因になるので、きび砂糖や黒糖、はちみつなどに変えたほうがいいです。あとできたら玄米や分つき米、白くない全粒粉のパンなどを食べるのも低血糖になりにくく、栄養面でも優れているのでお勧めできます。

*冷たい物を摂りすぎない―以前、食生活3 冷たい物を摂りすぎないの記事にも書きましたが、腸には人体の免疫機能の60%が集中しています。
しかし、冷たい物を摂ると腸を冷やしてその免疫の働きを低下させます。そうすると腸のパイエル板という所から腸内細菌が大量に体内に入り、血液の流れに乗って体中の細胞にばらまかれるようになる、と医学博士の西原克成先生はその弊害を説明します。(西原理論では、口呼吸をした場合も、のどの免疫の働きを悪化させ、同じくバイ菌が体内に取り込まれるそうです)
細胞に入り込んだバイ菌は、体のエネルギーを作る細胞内のミトコンドリアの働きを弱め、アレルギー疾患や免疫病の原因となったりしますが、脳細胞に細菌が入り込み炎症を起こした場合、パニック障害などの精神疾患の原因になると西原先生は述べています。
西原先生はパニック障害やうつ病の患者がどういった細菌に感染しているかO-リングテストで判定して、それに合った抗生物質を処方する方法でこれらの症状を治療しているそうです。
この説に興味を持たれた方は「マンガと図解でやさしくわかるパニック障害 うつ病は腸のバイ菌が原因」(たちばな出版)という本を読んでみて下さい。
これはあまり聞いたことのない説なので怪しく思われる方もいるかもしれません。しかし、西原先生はその免疫について書かれた著作を読んでもらうと分かりますが、現代医学に頼りすぎない健康のあり方を真摯に考えるしっかりした先生ですので、その考えは傾聴に値すると思います。
また冷たい物の摂りすぎがパニック障害の最大の原因かどうかは分からないですが、何らかの影響も考えられますので、冷たい物には注意が必要でしょう。

(次回に続きます)

(前回からの続き)

*ミネラル不足―カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルは精神の安定に不可欠です。これらが不足すると不安、イライラ、不眠等の様々な症状の原因になり、このことはパニック障害とも関係が深いとされています。
ミネラルを多く含む食べ物は豆腐、納豆などの大豆製品,ブロッコリー、ホウレンソウなどの緑黄色野菜、ノリ、ワカメ、ヒジキなどの海藻、ナッツ、ゴマ、チーズ、小魚などです。
またミネラルは、ビタミンC,D、タンパク質などと一緒に取らないとうまく吸収されないので、結局バランスの良い食事が大切という事だと思います。

*セロトニンとの関係―次回の記事で書きますが、心の緊張、不安を取り除き、幸せな感情をもたらすとされる脳内物質セロトニンの問題は、薬による治療でも脳内のセロトニンの量をコントロールするのを目的としてますが、やはりパニック障害の大きな原因と思われます。
セロトニンは食べ物に含まれるトリプトファンという物質から体内で作られます。
トリプトファンは肉、魚、豆類、卵、チーズ、ソバ、バナナなど多くのものに含まれますが、炭水化物やビタミンB6(玄米、魚の赤身、レバーなどに含まれる)も一緒に取らないと合成されないそうです。その中で、バナナはこの3つが含まれているのでよく勧められています。
また、無努力食生活6 腸内細菌の力にも書きましたが、腸内細菌もセロトニンの合成に必要と考えられているので、腸内細菌の働きを良くするために腸の健康に気をつける必要もあるでしょう。
腸内環境を良くするためには納豆、漬け物、ヨーグルトなどの発酵食品やゴボウ海藻、こんにゃくなどの食物繊維、善玉菌を増やすオリゴ糖をよく食べるようにします。動物性食品は食べ過ぎると悪玉菌を増やし、腸の働きを悪くします。
腸の働きと脳は関係が深いので、便秘や下痢などのない腸の健康は脳にも良い影響を与えます。


カフェイン、アルコール、甘い物、冷たい物を摂りすぎない。
ミネラルの不足に注意する。セロトニンの元になる食べ物を摂る。腸の健康を保つ。
まとめてみると食生活の注意点はこういったところですが、思い当たる事があったら出来る事からやってみて下さい。
食事は楽しく、自分が一番調子良く感じられるように食べる事が大切ですので、ストレスにならない感じでやると良いと思います。

血糖値を上げない、ミネラルを含む、セロトニンの元になる、腸によいなどの条件をすべて含むのは納豆、豆腐、味噌などの大豆製品です。
タンパク質や様々な栄養素を多く含み、がんの予防効果も高いとされる大豆製品は値段も安いですし、毎日積極的に食べたい食品です。
大豆製品に海藻、米、季節の野菜、魚とつまりは私たちが世界に誇る伝統食・和食が何はともあれ良いということになると思います。
私たちの体は食べたものから作られているのだから、食事には十分気を付けたいです。野菜を食べない外食や加工・インスタント食品ばかりの食生活では心身の健康を保つのは難しいでしょう。
現代医学のパニック障害の治療では、食べ物についてあまりうるさくは言わないかもしれません。
しかし、薬に頼らずに治していきたいと考えるなら、食生活の改善は大変ですが、少しずつでもやったほうがいいと思います。

パニック障害は、脳内のセロトニンの不足が大きな原因と考えられています。薬を飲んでセロトニンの量が増えると、症状が抑えられるので(薬でコントロールするのが良いかは分かりませんが)、この説はある程度正しいのだと思います。
セロトニンは自律神経を整え精神の安定をもたらし、愛情や幸福感と関係しているとされる重要な脳内伝達物質です。
人がストレスを感じると、ノルアドレナリンという脳内物質が分泌されます。
ノルアドレナリンは危険を感じた時にとっさの行動をとったり、集中して何かをやるのに必要な物質ですが、強いストレスを受けて過剰に分泌されると、不安や恐怖を感じるようになります。この時にセロトニンが脳内に十分あると、この状態を鎮めてくれる働きをしますが、足りていないとノルアドレナリンには自己抑制機能がないので緊張状態が抑えられなくなり、パニック発作が起きる所までいってしまうと考えられています。
セロトニンが不足すると不安、恐怖を感じるほかに、怒りっぽくなる、あがりやすい、うつ、欲求不満、不眠、姿勢が悪くなる、痛みを感じやすいなどの状態になりやすくなります。こういったことから、セロトニンが極端に不足すると人格障害、社会不安障害、うつ、依存症、不眠症、ADHD、強迫神経症などほとんどの精神疾患につながっていくとも言えるかもしれません。

セロトニンはこのようにとても大事な働きをするので精神的な症状の回復のためのみならず、幸せに生きるためにも、セロトニンが脳の中にたくさんある生活を送りたいものです。
有田秀穂東邦大学名誉教授によると(この記事はセロトニン研究の第一人者である有田先生の著書を参考にして書いています)、セロトニンをたくさん出すためには 1・太陽光を浴びる 2・歩くなどのリズム運動をする 3・ふれあいの3つが大切だそうです。

前回の記事で書きましたが、セロトニンを作るためにはこの3つを行うのと同時に、まずトリプトファンという成分を摂ることが必要です。トリプトファンは肉、魚、大豆、卵、乳製品、バナナなどいろんな食品に含まれます。しかし、トリプトファンのみを摂ってもダメで、セロトニンの合成には炭水化物やビタミンB6などが必要です。(バナナにはこのすべてが含まれています)
そのためにはバランスの良い食事、大豆製品や野菜、海藻類などがたくさん摂れる和食が理想的です。

セロトニンは太陽の出ている日中に活発に働きます。ですから夜型の生活より朝早く起きる生活のほうがセロトニン活性のためにはよく、部屋も光を入れて明るくするようにした方がいいそうです。
最近は紫外線が体に良くないと、まるで全く日光を浴びるなみたいな言い方がされますが、日光を浴びるのはセロトニン活性以外にも、カルシウムの吸収に必要なビタミンDを体内で作る、殺菌作用や体を温めてエネルギーを作る作用、体内時計を調節する、脳の働きを高めるなどの多くの効果があります。
紫外線の浴びすぎは確かに良くはないので注意しながら、毎日日光にあたるようにしたいです。
また、日中セロトニンがたくさん分泌されるとよく眠れるようになります。これは夜になるとセロトニンから眠りをもたらす脳内物質メラトニンが作られ分泌されるからです。(メラトニンには良い睡眠をもたらすほかにもアンチエイジング効果や免疫力を高める効果などもあります)メラトニンが夜よく出て眠れるようになるためには、朝の外の景色を見る、朝日を浴びるなどすることがメラトニンの性質(朝にセロトニンが出てから14時間くらいして分泌される)から大切だそうです。
セロトニンは日中、メラトニンは夜の睡眠中分泌されるので、夜型や昼夜逆転した生活では、この2つの脳内物質の恩恵はあまり得られません。

日本では24時間営業の店がたくさんありその数は増えていますが、こういった所で働いて夜型の生活になってしまうと、免疫力が落ちて病気になる可能性が高まるそうなのでこれはあまり良い傾向ではありません。

パニック障害の症状が重い方は夜型の生活になりがちかもしれないですが、セロトニンの効果を多く得るために出来るだけ朝早く起きるようにすると良いと思います。
若い頃から完全に夜型だった私は、この話をつい最近知って、何かとても損をした気持ちになってしまいました。
夜型の生活の人が朝早く起きる生活に変えると、初め気分が落ち込んだりする事がありますが、脳の神経を改善してセロトニンがよく分泌されるようになるまでには3ヶ月ほど続けることが必要だそうです。
朝早く起きるだけで、セロトニンの効果が得られるのならこれほど簡単な事はないですし、続けていくことで大きな力になると思います。
プロフィール

Author:まやと
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