前回の記事では、1ヶ月前に伊藤若冲展に行き、人もすごかったけど作品はさらにすごかった、という話を書きました。
 展覧会の期間中は、若冲関連のテレビ番組が連日のように放送されていました。
 そのひとつNHKの「新日曜美術館」に、「奇想の系譜」という本を1970年に書き、それまで一般に知られていなかった若冲を取り上げて今の人気の元を作った美術評論家の 辻惟雄さんが出演されているのを見ました。
 番組の中でとても興味をひかれたことがありました。それは辻さんの「若冲は菜食だったのによくあれだけのエネルギーあふれる作品が作れたものだ」という発言です。
 私は若冲が菜食だったことは知りませんでした。そして、それを聞いて若冲が他の人とは違う作品を作りだした理由が、少し分かったような気がしました。
 若冲の細密で妥協を許さない表現や新しいことに挑戦する意欲を考えたら、普通は「肉を食べて精をつける必要があっただろう」と考えるかもしれません。
 しかし、若冲のあれだけの素晴らしい作品は、菜食だったから創作できたように思えるのです。というのは世界的に有名な芸術家に菜食だった人が多いからです。
 どういった人たちが菜食だったかというと、レオナルド・ダ・ヴィンチ、シェークスピア、トルストイ、ゴッホ、ワーグナー、ガウディ、カフカ、バーナード・ショーなど、すごい名前が並びます。
 これらの芸術家の持つ飛び抜けた創造性は、若冲と通じるところがあると言えるのではないでしょうか。
 そして、実は芸術家以外でも、歴史に名を残す業績を上げた人に菜食が多いということがあります。
 その人たちの名前を見てもらうと、菜食には何か特別な力が秘められているように感じられると思います。
 今回の記事では、どれほど多くの有名人が菜食(ベジタリアン)だったかを見てもらい、菜食の効用や意義といったことについて簡単に書いてみたいと思います。
 

 歴史上有名な人物で菜食だったのは、仏陀、ピタゴラス、ソクラテス、プラトン、空海、ヴォルテール、モンテーニュ、ルソー、ニュートン、リンカーン、ダーウィン、ソロー、エジソン、シュバイツァー、ガンジー、アインシュタイン、二コラ・テスラなどです。宗教家から思想家、政治家、科学者と世界に多大な影響を与えた人ばかりと言えるのではないでしょうか。
 そして、現代でも菜食の著名人は数多くいます。ミュージシャンでは、ビートルズ、スティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、ボブ・マーリー、プリンス、サンタナなど。
 俳優では、クリント・イーストウッド、リチャード・ギア、ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリア・ロバーツ、キャメロン・ディアス、ナタリー・ポートマン、ブルース・リー、ジェット・リーなど。実業家ではスティーブ・ジョブスやフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグなどです。
 ここでは誰もが知っていそうな人の名前だけを挙げましたが、今現在、スポーツ界も含めたさまざまな分野で活躍している人たちに多くのベジタリアンがいます。
 これだけ多くの著名人が行ったエネルギーと創造性にあふれる活動を考えると、菜食には人間の能力を増大させる力があるように思えてきます。
 菜食すると、体が軽くなって体調が良くなるのを感じるようになりますが、それが健康上のメリットをもたらすだけでなく、さまざまな創造性につながっていくのかもしれません。


 著名人以外でも菜食を行う人は、世界中にたくさんいます。
 インドや台湾では菜食の伝統がありますし、欧米でもベジタリアンがかなりいます。日本ではマクロビオテックなどの影響で菜食を行う人はある程度いると思いますが、欧米に比べるとその数は少ないようです。
 菜食を行う理由は、健康に良いことのほかに、動物を殺したくないという動物愛護の面が大きくあります。
 私もスーパーに並ぶ肉が、どのような過程を経てそこにあるのか、と考えるようになってから肉を食べたいと思わなくなりました。
 現代では、肉はスーパーになんとなく自然にあるものという感じになっていて、自分の食べる肉がどのようにしてそこに来ているのか考えずにいる人が多いでしょう。
 ベジタリアンであるポール・マッカートニーは、「週に一回月曜日だけ、家庭で肉類を食べないようにしよう」ということを呼びかけています。
 彼は「もし食肉処理場の壁が全面 ガラスだったら、みんな菜食主義者になるだろう」と言っていますが、この言葉はかなり当たっているのではないでしょうか。
(ポール・マッカートニーといえば2年ほど前「NEW」というアルバムを制作しました。私はその中の数曲をラジオで聞いただけなんですが、とても意欲あふれる良い曲を作っていて、70歳を過ぎた今でも衰えない若々しい姿を見せてくれていました。この若々しさは菜食によるところもあると思います)
 
 
 ベジタリアンにはさまざまな種類があります。
 肉は食べないが魚と野菜を食べる人がいれば、野菜のほかに、卵を食べるという人、乳製品は摂る人、卵と乳製品両方を食べる人などいろんなタイプのベジタリアンがいます。
 その中でも魚・卵・乳製品を摂らない人たちは、ビーガンと呼ばれています。
 私は15年ほど菜食の生活を送っているのですが、卵と乳製品は少し食べています。体が細いのでビーガン食は無理だと思っています。


 日本では長い間、仏教の教えや神道の「穢れ」といった考えから肉食することが少なかったそうです。魚や昆虫、また動物も食べていたと思いますが、基本的に日本人は菜食的な食事をしてきたのだと思います。
 そういった植物性食品中心の粗食といえる食事を1000年近く続けてきたため、日本人は体質的に強いということを、何かの本で読んだことがあります。粗食でも生き残れた人の子孫が、今の日本人ということです。世界一の長寿国であるのは、こういったところから来ているのかもしれません。
 戦後、日本人が肉を食べる量が増えたといわれますが、そうは言っても戦後の30年くらいは植物性の食品も一緒にかなり摂っていたと思います。しかし、現代の日本人の食生活は、以前の人々が食べていたものとは大きく異なり、肉や動物性食品が中心となっているでしょう。
 本当においしい野菜はスーパーであまり買えないですし、外食で野菜を摂ろうと思ってもたくさん食べるのはなかなか難しいことです。野菜摂取量はとても少なくなっています。
 伝統だった野菜中心の食事が失われたために、かつて世界の人たちを驚かしてきた勤勉さやバイタリティー、こころの穏やかさなどの日本的な特性が少なくなってきているように思えます。


 肉を食べることの問題点としては、次のようなこともあります。

 現代は動物のエサとして、大量の穀物やトウモロコシが与えられています。(牛肉1キロ生産するのに8キロの穀物が必要)
 その飼料として使われる穀物・トウモロコシが世界の食糧不足の原因になっていて、もし日本人やアメリカ人の肉の消費量を20%減らせば世界中の飢えを無くすことが出来る、とも言われています。
 そして、食肉を安く大量に生産すために、動物を狭い劣悪な環境で飼育しています。そのために病気を防ぐ抗生物質や、成長を速める成長促進ホルモンといった薬剤が大量に使用され、それらが食肉に残留するという問題が起きています。
 また以前、肉骨粉が狂牛病の原因となりましたが、アメリカでは今でもさまざまな動物の死体などから作られる劣悪なエサが牛に与えられているそうです。

 畜産が環境問題につながるということもあります。
 牛のゲップや排泄物から発生するメタンガスは、地球温暖化の大きな原因の一つです。温室効果ガス排出源の18%は畜産が占めていて、これは車や飛行機からの13%を上回っています。
 さらに畜産のために大量の良質な水が使用されて、これが環境破壊をもたらしていると言われています。

 健康面にも問題が指摘されています。
 肉を食べると、それが腸内で腐敗して腸内細菌のバランスを悪くし、有害物質を発生させます。便やおならが猛烈に臭くなるのはそのためで、これらの有害物質が体内に吸収されてさまざまな病気につながりやすくなります。



 今回は、肉を食べないことの効用をいろいろ挙げてきました。
 肉が好物という人は多いでしょうが、そのおいしそうな肉はどのようにして私たちの目の前まで来ているのかほんの少しでも想像してもらえたらと思います。これは、いじめや虐待などが増加する現代社会で、命の大切さについて真剣に考えるきっかけにもなる事ではないでしょうか。
 








 この間、MXテレビの「バラいろダンディ 木曜日」を見ていたら、認知科学者の苫米地英人さんが、摂取するたんぱく質の種類と死亡率の関連を調べた米ハーバード大学による研究について取り上げていました。
(この番組には、苫米地さんが一つのトピックについて詳しく話すコーナーがあります。その中で苫米地さんは、テレビ・新聞では絶対取り上げない話を、タブーを気にせず解説してくれるのでとても面白く見ています。たぶんトヨタや三菱UFJ、電通、TPPといったことについての問題をテレビで話すのはここだけでしょう)

 このハーバード大学栄養学部の研究者が行った調査は、13万人以上を30年に渡り調べた大規模なもので、かなり信頼性が高いということです。
 その調査の結果わかったのは、「豆・ナッツ・鶏肉・魚といった脂肪の少ないたんぱく質中心の食事は、赤身肉・卵・乳製品といった脂肪の多いたんぱく質をたくさん摂る食事より死亡リスクが低い」ということでした。
 牛や豚などの赤身肉やそれを加工したソーセージやハムといった製品、卵、乳製品は死亡率を上昇させる。
 魚や鶏肉などの動物性たんぱく質は脂肪の多いたんぱく質よりもリスクが少ない。
 そして、死亡率が最も低いのは豆類、ナッツ、穀物などの植物性食品からたんぱく質を多く摂る人達でした。
 特にハム・ソーセージなどの加工肉をたくさん食べる人と植物性性たんぱく質を多く摂る人の間では30%以上の死亡リスクの差があったそうです。

 この結果はある程度予測されていたもので、それを大規模調査で裏付けたことになります。
 しかし、今回の調査で研究者を驚かせたのは、植物性たんぱく質の方が健康に良いのは確かだけど、健康な人の場合は脂肪の多いたんぱく質を食べても死亡リスクを上げないという事実でした。健康に注意していれば、脂肪の多い赤身の肉を食べていても問題がないみたいです。(しかし詳細に調べると、健康的な生活スタイルの人は動物性たんぱく質を摂っていたとしても魚や鶏肉からの摂取量が多いということです)
 一方で、大量飲酒、過体重、運動不足、喫煙などのリスク要因を一つ持つ人が、赤身肉などを摂取すると死亡リスクが上昇します。
 この研究は摂取たんぱく質の種類と死亡率の関係を現象的に調べたもので、その生物学的原因の調査や因果関係の証明は行われていないそうです。
 それでも一応はっきりとわかったのは、「たんぱく質は動物性より植物性が良く、動物性を摂る場合は魚やチキンが良い」ということです。
 日本人は欧米の人に比べて肉の摂取量が低いと思うので、過剰に心配するべきではないでしょうが、肉ばかりを食べるという人も多いと思いますから注意が必要です。
 たぶん日本人は伝統的な大豆製品をよく食べるのがいいということでしょうね。


 このハーバード大学の研究は日本のメディアでは全く取り上げられず、ネットでもあまり話題になっていません。ですから木曜日の「バラいろダンディ」で苫米地先生の解説を見なければ、このことをずっと知らないままだったかもしれません。
 この調査研究は大規模に詳しく行われたもので、たんぱく質の摂取に関する決定的なものと評価する研究者もいるほどですから、日本でも大きく報道されてもよさそうなものです。マスコミがこのことを無視して報じないのは、どういう意図があるのだろうと思ってしまいます。
 最近、私の住んでいるところでも格安の焼肉店が増えたりしていますが、日本は肉好きな人がとても多いから耳の痛いことは知らせないようにしようという親切心でもあるのでしょうか。それとも取り上げないようにという政府の方針でもあるのか、という疑いを持ちたくもなります。
 メディアでは、「肉を積極的に食べよう」と主張する人の意見はよく流しますが、肉が良くないという今回のような情報はほとんど耳にすることはありません。ハーバード大学が絶対正しいとは言いませんが、こんな風に偏った情報だけを流すのであればメディアはその役割を全く果たしていないと言えます。
 また日本の大学でもこのような調査は、政府の方針に反するということで、もしかすると行えないのではないでしょうか。日本の報道の自由度は他の国に比べて低いとされていますが、こういった学問的な問題でも政府によるコントロールが働いて自由がなくなっているのかもしれません。


 少し前「朝食を食べないと心疾患や脳卒中のリスクが高まる」という調査結果が発表されたときは、メディアでよく取り上げられていました。
 朝食を食べないと血圧が上がるために良くないということでしたが、朝食をほとんど食べない私には少し気になる話でした。
 しかし、私の血圧はかなり低い方ですし、慣れた習慣を変えるのはイヤ、朝食を食べないほうが調子がいい、といったことから朝食は食べないままです。(山登りに行ったりするときはさすがに少し口にします)
 ですから朝食に関する調査結果を知っても習慣を変えない私と同じように、このハーバード大の調査を知っても肉が好きな人は気にせず食べるでしょう。それでも、赤身肉を食べると死亡リスクの上がる大量飲酒、過体重、運動不足、喫煙といったリスク因子を持つ人は多いですから、とりあえずは報道されるべき話だったと思います。

 欧米では肉食の弊害がかなり知られているのに対して、情報統制された国ではこれくらい重要なことも報道されないのかと思い、今回取り上げてみました。
(「菜食について」という以前の記事も良かったらご覧ください)






 セミの鳴き声はまだ聞こえていても、吹く風が涼しくなってきてるので、夏もあと少しで終わりだなと感じます。
 それにしても今年の夏は暑かったですね。
 私は体が細いので寒さは苦手ですが、暑いのには強いほうです。基本クーラーなしでもいられるので、部屋にクーラーはありません。
 しかし、そんな私でも、夜に気がおかしくなりそうなほど暑くて寝られないと思う日が、いつもの年よりたくさんありました。雨が降らない日が長く続いたから、特に暑く感じられたのかもしれません。
(今年は西日本の暑さの方がもっと酷かったみたいで、西日本の方はホント大変だったのではないでしょうか)



 暑いとどうしても冷たいものを飲み食いしたくなります。
 でも冷たいものを摂り過ぎることは、体にとってあまり良くありません。
 冬でも飲食店で出される水に氷が入っていたりするように、日本では冷たいものを摂るのは普通なことに思っていますが、海外ではそういった習慣はあまりないそうです。(冷たいものをよく摂るのは日本とアメリカくらいと言われています)
 最近、常温の水やお茶を売るコンビニ・自動販売機が出てきた、ということが話題になりました。
 この常温の飲みものの販売は、一日中冷房の効いた職場で働く人や、冷たいペットボトルが温まったときの水滴がイヤという人、健康志向の高い人に歓迎されているということです。
 健康・美容を気にする人や冷えに悩む人の間では、冷たいものをあまり摂らずに、一年中常温や温かいものを摂るようにすることが多くなっています。ですから、この常温の飲みものを売る動きは、これからさらに広がっていくように思います。

 冷たいものを摂る習慣が、冷えや低体温、免疫力の低下、肥満などの原因になっていると思われますが、この弊害について知らない人がまだまだ多いのではないでしょうか。
 この冷たいものを控えたほうがいいという話は、これから暑くなるという夏前に書けばよかったのですが、つい書きそびれてしまい、少し時季外れのものになってしまったかもしれません。
 それでも、まだ暑い日は当分続きそうなので、このことについて今回は書いてみます。



 ヒトのお腹は37度から38度くらいに保たれるようになっています。この37~38度というのは、内臓や腸内細菌が一番良く働くことのできる温度だということです。
 冷たいものを摂ってお腹を冷やすと、下痢しやすくなるのは私たちが当然知っていることですが、そのほかにも冷えた内臓を理想的な温度に戻すために、体が余計なエネルギーを使わなければならない、ということもあるそうです。
 このため、夏に暑いからと冷たいものばかり摂っていると、体はお腹の温度を保つために疲弊してしまいます。このことが夏バテの起きる本当の原因になっていると言われています。
 そして、夏になると食欲が落ちることがありますが、これも冷たいものによって内臓の働きが悪くなるため、ということが要因の一つとしてあるそうです。
 日本人は暑くなると、当然のように冷たいものを飲み食いしますが、日本より気温が高いインドや東南アジアでは冷たいものをあまり摂らないと言われています。
 その代わりに熱いお茶を飲んだり、辛いものを食べたりして汗を出し、熱を体の外へ逃がすことを行います。冷たいものを摂ると汗が止まって、熱がこもってしまうということです。
 熱いところに暮らす人は、このことを経験で知っていて冷たいものを摂らないのだと思います。またインド医学や中医学では、「お腹を冷やしてはいけない」という考え方をしているので、それを守っているということもあるのでしょう。
 一方で、日本人は夏のみならず、冬にも冷たいものを摂ります。この習慣はかなり私たちの体にダメージを与えているのではないでしょうか。
 飲みものは冷えている方が体に吸収されやすいそうですが、冷たいとたくさん飲めないですし、やはりお腹を冷やしてしまいます。


 ヒトの平均体温は36.5度くらいとされています。しかし、現代日本人の体温は下がってきていて、35度台という人も多くいます。
 その原因は不規則な生活や、運動不足で筋肉量が減っているためと言われていますが、冷えたものを日常的に摂ることも、大きな要因ではないかと私は思っています。
 私の家族は私以外冷たいもの好きで、アイスをよく食べたり、水筒に氷をたくさん入れて飲んだりします。
 私の体温はいつも36.5度くらいありますが、家族はみんな35度台です。菜食の私に対して、家族は体温を上げるとされる肉を食べ、運動量もかなりありますが低体温です。
 また家族には冷えもあって、それほど寒くない時期からタイツをはいたりしています。低体温も冷えも冷たいものの摂取と関係していると思われますが、長年の習慣になっているので、「冷たいものは良くない」と言っても、なかなか聞く耳を持ってくれません。
 私のイメージですが、冬に「冷えがつらい」なんて言う人は、夏になるとかき氷やアイスをたくさん食べたり、冷たいものを飲みまくったりしている印象があります。
 体力のある若いうちは体内の温度を上げやすいですが、年をとるとそういった事にまでエネルギーがまわらなくなり、体温を低いままに保つようになってしまっているのではないでしょうか。
 体温が1度下がると免疫力が30%くらい低下するそうで、風邪を引きやすくなったりします。ガン細胞も体温が35度台のときに活動しやすくなるということなので、低体温だとガンになりやすくなるとも言えるでしょう。


 お腹を冷やすと血行・代謝も悪くなります。これは肥満や老化を速めるということにつながります。
 また、冷たいものでいつもお腹を冷やしていると、体は内臓をなんとか温めようとして、お腹に脂肪をつけるようになるとも言われています。
 ビールを飲みすぎると、ビール腹と呼ばれる大きなお腹になったりします。これはビールのカロリーのせいで太りお腹が大きくなるということだけでなく、ビールの冷たさから内臓を守ろうとして脂肪をつける、という体の防衛反応によるところもあるのではないでしょうか。


 冷たいものといえばジュースやアイスを摂るということも多いはずです。
 ヒトは冷たいものを口に入れたとき甘さを感じにくくなるので、冷たいものには糖分がたくさん加えられています。溶けたアイスやぬるくなったジュースを口にすると、思っている以上に甘いことがわかります。
 こういった甘すぎる冷たいものをたくさん摂ることで糖分の摂りすぎになって、肥満や糖尿病、低血糖になる人がものすごく多くなっています。子どもにも大きく影響していて、太りすぎで糖尿病寸前なんていう子も増えているそうです。
 日本では一年中冷たいものを摂りますが、その冷たいものといえばジュースやアイスだけでなく、甘いアイスコーヒー・アイスティー、カロリーの高いビールなど、糖分過多になるようなものが多いです。 
 ヒトはふつうに食事をしていれば糖質は十分足りているので、本当はそのほかに甘いものを摂る必要はありません。
 しかし、冷たいものに入っている多量の糖分は血糖値を乱高下させて、甘いものを慢性的に摂りたくなる依存状態に人をさせてしまうこともあります。したがって、冷たいもの(冷たい甘いものだけでなく普通の甘いお菓子も含みますが)を摂ることは、甘いものの中毒につながるとも言えるのかもしれません。
 もし自分がこの甘いもの中毒になっていて、この状態から抜けたかったら、意識して冷たいものを摂らなくするのが良い方法だと思います。
 冷たいものをなるべく避けるようにすれば、自然と砂糖の多いジュースやアイスを食べることも少なくなったり、代謝も良くなったりして、健康やダイエットにもつながるはずです。
 ジュースやアイスは暑いときや疲れたときなんかに摂る楽しみでしょうが、甘すぎでお腹を冷やしすぎてしまうのでほどほどが一番だと思います。



 ここまで書いたように冷たいものを控えるのは、健康にとても良い効果をもたらします。
 日本では冷たいものを摂ることが習慣になっているので、それに慣れた人が夏に冷たいものを控えるのは難しいかもしれません。
 この記事の始めのところで、この話題は季節外れと言いましたが、これから涼しくなる今からのほうが、冷たいものを摂らないことに慣れるのにちょうどいい時期なのかもしれません。
 気温が下がれば、今まで寒いときでも普通に口にしていた冷たい飲みものやアイスを控えることが行いやすくなります。
 意識して避けるようにすれば、だんだん冷たいものへの慣れもなくなって、次の春・夏になったときに常温の飲みものでもいられるようになってくるはずです。
 ということで・・・今回の話は今の時期書いてちょうど良いものだったのかもしれません。



 私が冷たいものが良くないことを知ったのは、5年ほど前に医学博士の西原克成先生の本を読んでからです。
 西原先生は冷たいものの摂りすぎと口呼吸が、アレルギーや免疫病などのさまざまな病気の原因になる、ということを指摘しています。このことは以前の記事に書いたので良かったらご覧ください。
無努力食生活3 冷たいものを摂りすぎない」「鼻呼吸の大切さ



 去年の5月に「布ぞうりの季節」という記事を書きました。
 その中で書いたのは、
「家の中で布ぞうりを履くと、足の指を使って歩くことになるので、足および体全身のバランスにとって良い効果をもたらす。だけど寒くなると布ぞうりではちょっといられない。どうしようかと考えていると、ネットで足袋の形をしたスリッパを見つけたので、冬はこれにしようと思った」
という内容です。
 そして寒い時期になり、足袋スリッパを購入しようとネットを見てみました。すると、種類があまりなく値段もだいたい4000円くらいするものがほとんどです。(安いものもあったのですが、女性用しかなかった)
 現物を見ないものをその値段だして買うのはちょっとなー、とグズグズ迷っているうちに結局、冬は普通のスリッパを履いて過ごしてしまいました。いくら健康オタクな私でも4000円のスリッパはちょっと買えなかったです。
 しかし、夏の間に布ぞうりで歩く快適さを味わっている身としては、スリッパのパタパタとした歩き方はなんか気になります。ですから、長い間これについてどうすれば良いか思案していました。(たぶん日本でこんなことを考えている人間はごく少数だと思いますが・・・)
 そんなある時、ふと自分で足袋スリッパを作ればいいんじゃないかと思いつきました。裁縫なんてやったことはありませんが、自分で作ることができれば、この先、自作の安い足袋スリッパで一生過ごせます。

 そこでさっそく作り方が出てないかネットで調べてみました。しかし、作る人はほとんどいないようで手掛かりはつかめません。
 スリッパを手作りするという本はいくつか出版されているので、それらを図書館で見てみると、足袋スリッパではありませんが室内履きの足袋の作り方のでている本がありました。(「はる なつ あき ふゆ の手作りルームシューズ」林ことみ著 青春出版社)
 この室内履きの足袋をアレンジすれば足袋スリッパが作れるかもしれません。
 こういったアレンジは手芸でいろんなものを手作りする方なら上手なやり方を思いつくはずですが、「中表」とか「いせこみ」とか何のことか分からない裁縫超初心者の私にはちょっと大変でした。(どうすればいいか途方に暮れて、たびたび「キィーー!!」となってしまいました)
 それでも、他のスリッパの作り方の本なども参考にしながら試作品をいくつも作り、最近やっと納得できるものが作れるようになりました。







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 足の親指と人差し指の間が広く空いているので、布ぞうりとは履き心地が少し違うかんじです。個人的にはこっちのほうが気持ちいいと思っています。
 生地はツイードという厚手のものなので暖かいです。(ネットで買いましたが、色は思っていたものと違ってちょっと気に入っていません)
 底のところには、形を整えてクッションになるドミット芯という綿状のものを内側に入れるように指示されています。
 でも、私の買ったドミット芯だと、ちょっと柔らかすぎてフニャッとなってしまい脱ぎにくいのが少し不満です。(履いているうちに慣れてきている)ですから、もうちょっと固めの素材で次から作ろうと思っています。
 あと耐久性も気にかかりますが、破れたとしても自分で補修できますし、材料代もそんなに大したことないのでまた作ればいいだけです。(時間はちょっとかかりますが)
 他にもいくつか改良の余地はありそうですが、全体的には履き心地を含めて満足しています。
 そして、足袋スリッパを作るようになったことで、裁縫にも慣れていろいろ出来るようになったのも良かったです。

 
 
 日常的にスリッパや鼻緒のないサンダル、ヒールの高い靴、つま先の細い靴などを履いていると、足指を使わない足にとって良くない歩き方が身についてしまうと思います。膝の痛みや外反母趾といった足のトラブルは、そういったものを履くことによって起きている面もあるはずです。
 また、私たちの足の指を見てみると、親指を除く人差し指、中指、薬指には第一関節と第二関節がありますが、小指は曲げられる関節が一つだけになっていると思います。
 しかし、小指にも本来は関節がふたつあります。現代では足の指を使わない履き物で生活しているために、体が退化して小指の第一関節がなくなってしまっているそうです。
 これらのことは小さな問題に思えますが、私たちの体を支える足の健康に影響を与えているのは確かでしょう。

 そのため、最近では足指をよく使うことのできる履き物が生活の中に復活してきています。
 布ぞうりを履くととても快適で足に良い、と自ら作ったり、お店で買ったりしている人はけっこう多くいると思います。
 そして、五本指ソックスにもいろいろな健康効果があると知られるようになって、履いている人が増えています。(スポーツ選手で履く人も多い)
 布ぞうり、五本指ソックス共に、足指が刺激されてとても気持ちいいですが、足袋スリッパにもそれらと同様の心地よさがあります。
 そして、布ぞうりには覆いがないので、冬になると少し寒い思いをしている人がいると思いますが、足袋スリッパなら暖かく過ごせます。
 ですから、私としてはもう少しこの足袋スリッパの認知度が上がって、一般に手に入りやすくなればいいのに、と思っています。(無印良品で昔、手頃な価格のものを売っていたみたいなので、また販売してくれればいいのですが)
 女性用の安い足袋スリッパはネットで売っているので、試してみてはいかかでしょうか。
 

 もし、今回紹介した足袋スリッパに興味を持たれた方は、林ことみ著「はる なつ あき ふゆ の手作りルームシューズ」の本が近くの図書館にあるか、その本を購入されるかした場合、少し説明しづらいですが、作り方を教えられますのでお問い合わせください。
 
 
 

  

 今回と次回は、楽に山登りする方法について書いてみたいと思います。

 私の趣味は山登りなのですが、努力しない健康法なんてことをいつも考えているせいか、登山でも楽に登れる方法がないか、といろいろ工夫してきました。
 そして、5年ほど前に息を切らさないで山に登るという方法を見つけ、それを行っています。この方法に慣れると登りでの呼吸がかなり楽になり、息切れすることがなくなります。
(私は泊まりの登山はしないので、私の言う山登りというのは軽装備で行う日帰りのものを指します。力のない私には10キロを大きく超える荷物を背負っての登山は無理です。したがってふだん重い荷物を背負って登山する人がこの方法を行えるようになるかは分かりません。しかし、不可能ではないはずですし、効率よく呼吸するのに役立つはずなので良かったら参考にしてみてください)



 登山は有酸素運動なので体に良いとされています。しかし、すごい急な坂道を登ったり、山の中を長時間歩いたりするので、消費カロリーもかなりあってけっこうキツい運動になると思います。
 特に登りで息切れして、口でハアハア呼吸するようなことが多いと、体内で活性酸素が大量に発生する原因になります。
 活性酸素はDNAを傷つけたり、細胞を錆びつかせたりして病気や老化の原因になります。
 若いうちは激しい運動を行っても発生した活性酸素を処理する能力が高いので平気ですが、中年以降になるとその能力が低下してきます。したがって、中年以降は激しい運動は避けるべき、ということが言われています。
 そういったことから私は、登山でも息があまり切れないようにして登ろう、と考えました。口でハアハア息をすることがなければ、活性酸素の発生も少なくなるはずです。
 そのためには、登るときにすべての呼吸を鼻だけで行えるようになればいいと考え、自分で思いついたトレーニングを行うようになりました。
 そして、そのトレーニングの甲斐あってか、しばらくすると、どんな急坂でも息を切らして口で呼吸することなく登れるようになりました。
 すべての呼吸を鼻で吸い、主に鼻から吐きます。少しキツい山道になると鼻から吸って口で吐くようになります。口から吐くときはオーバーペースということなので、少しゆっくり歩くようにします。
 これを行うためには、かなり遅いペースで歩く必要があると思われるかもしれませんが、慣れれば普通のペースで山道を歩けるようになります。


 前置きが長くなりました。ここからどうやって息を切らさずに山に登るか、という本題に入ります。
 坂を上っているときに口で息するほど多量の酸素が必要になるのは、登りでの体の動きになんらかの無駄があるからだと私は考えます。(もちろん心肺機能のトレーニング不足ということもありますが)
 ですから登りでの体の使い方を効率的にすれば、鼻からの呼吸だけでじゅうぶん体中に酸素が行き渡り、楽に登れるようになります。
 そして、そのために私が行ったことは何かと言うと、思いきりゆっくり登るということでした。
 普通に歩けば息が切れる坂道を、鼻からの呼吸だけで本当にゆっくり登っていきます。全身をスローモーションのように1センチずつ動かすかんじで、バランスをとりながら動くようにします。
 途中で息が苦しくなったら動きを止めて息を整え、そこからまたゆっくり動いていってください。
 これを続けていくことで、坂道を登るときの効率の良い体の動かし方がだんだん分かるようになります。またそれとともに鼻からの息を大きく吸うことができるようになるはずです。
 ゆっくり動いて息が切れなくなったら、少しずつ動きを速めていきます。初めは山には登らず、坂道を短い時間歩きながら慣らしていくのがよいと思います。
 
 注意点として、初めはあまり無理をせずに、苦しくなったら口で息をするようにしてください。(我慢しすぎると頭がクラクラしてしまいます)
 そして、これを練習している時は、はたから見るとちょっと変に思われるかもしれないので、あまり人のいなさそうな所で行うようにした方がいいかもしれません。
 体がこの動きに慣れるのには少し時間がかかるかもしれませんが、一度やり方を覚えると一生使えるはずです。
 集中して練習すれば2~3週間くらいでマスターできるようになると思います。そして、鼻からの呼吸だけで登山ができれば、日常生活はだいたい鼻呼吸ですむようになります。
 また階段を上がると息が切れるという人も、この思いきりゆっくり動くやり方で階段を上がるトレーニングをすれば、より楽に登れるようになるでしょう。



 私はとても簡単な呼吸法を毎日いくつか行っています。これについては以前の記事で書きました。「無努力呼吸法」「無努力逆腹式呼吸」「呼吸を深くする方法
 これらの呼吸法、本当にちょっとした事しかやらないので効果があるのかと思ってしまう方法ですが、続けていくことで登山での鼻呼吸がさらに楽になるということを実感しました。だから、ほんの数分だけ行うわりには効果のある呼吸法だと思うので良かったらお試しください。


 ここ数年、この鼻呼吸だけの登山を行ってきました。この方法で登るのは行き帰り6時間くらいで行ける山のみだったので、どちらかというとハードとは言えない登山だったと思います。
 昔、若い頃は標高差2000m以上の山を12時間かけて歩くとかやっていたこともありますが、そういった行程をこの方法で挑戦する勇気はちょっとありませんでした。
 それでも、鼻呼吸で富士山に登ることが出来たら、本当に使える方法だと言ってもいいだろうと考えていたのですが、今年は都合が合わず富士登山は来年に持ちこしになりました。
 仕方がないので富士山5合目から山頂までの標高差の1500mと同じくらいのコースを歩こうと、このところは以前よりハードな山に行っていました。けっこう大変でしたが、何とか来年には富士山に鼻呼吸で登れそうです。
 そして、最近そうやって山に通っていたら偶然、登山がより楽になる歩き方に気づきました。
 ちょっと歩き方を変えるだけですが、登りが本当に楽になり、自分の体ではないように思えてしまうほどです。
 次回はその歩き方について書いてみます。 




プロフィール

Author:まやと
努力なしで最大限の成果を得られる健康法を日々探求しています。趣味 野菜料理を作る 音楽を聴く
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