(前回からの続き)


 食事で食べる順番に気をつけるのもアンチエイジングになります。
 これは、このところよく言われるので知っている人も多いと思いますが、血糖値の上昇を穏やかにする食べ方がいい、ということです。

 食べ物には、GI値という血糖値をどれくらい上昇させるかの指標があります。
 大まかに分類すると、食物繊維を含む野菜はGI値が低く、次に肉・魚・卵・乳製品など、GI値が高いのが炭水化物(糖分)の多い食品、精製されて食物繊維やミネラルの部分を取り除かれた白米・白砂糖、小麦粉で作られたパンやうどんなどです。
 そして、食事を食べる時にはこのGI値の低いものから食べると、血糖値の上昇を穏やかにすることができます。
 したがって、食べ始めはサラダなどの野菜や海藻を食べるようにします。(野菜でもイモ類やトウモロコシ、カボチャはGI値が高いです)
 次に肉、魚、豆腐などのタンパク質、そしてそれらを食べた後にご飯や麺類など主食を食べるようにします。(主食は白米より玄米、白いパンより全粒粉のパン、うどんよりソバ・パスタの方がGI値は低いです)
 ヨーロッパのコース料理ではそういった順番になっていて、甘いデザートは最後に食べますが、これは血糖値を上げないためには理にかなっています。
 何を食べても胃の中で一緒になるので意味がないように思えます。しかし、食べ物は口にした順に層になって消化吸収されていくみたいなので、血糖値のコントロールをするためには、消化に時間のかかる野菜から食べるのが大切ということになります。


 血糖値が上がると、体はすい臓からインスリンというホルモンを出して血糖値を下げようとします。
 低GIの野菜を食べずに、白米や甘いものなどGI値の高いものをいきなり食べると、血糖値が急上昇して大量のインスリンが分泌されます。
 このインスリンは、糖を脂肪に変えて細胞に取り込ませる、脂肪細胞の分解を抑える、という働きをするので、大量に分泌されると肥満の原因になります。
 そして、血糖値が急上昇した後、インスリンが分泌されると、今度は血糖値が急激に下がって低血糖になり、また甘いものが欲しくなったり、イライラしやすくなったりする、ということもあるそうです。
 血糖値の急激な上昇と下降を繰り返していると、インスリンを分泌するすい臓に負担がかかり、糖尿病のリスクが高まります。

 日本人は血糖値の急上昇を抑える野菜の消費量が減っています。また、甘いジュースやお菓子を食べることも多いです。
 そのため血糖値が高い状態が長くなってしまうのですが、血液中に糖分が過剰にあると、それが体内のタンパク質と結びついてしまう「糖化」という現象が起きます。
 タンパク質が糖化すると、AGEs(終末糖化産物)という物質に変わり、このAGEsが血管や内臓に悪い影響を与えます。
 血管の働きは健康に大きく関係しますが、AGEsは血管壁に炎症を引き起こして動脈硬化の原因になり、心疾患や脳卒中、生活習慣病のリスクを高めます。
 そしてAGEsが増えると肌や髪の状態を悪化させます。骨にAGEsがたまれば骨粗しょう症、脳にたまればアルツハイマーの原因になるとされています。
 したがって糖化により全身の老化が進むとも言えるでしょう。


 インスリンの大量分泌による肥満や糖尿病のリスク上昇、糖化による血管や内臓へのダメージ・全身の老化を防ぐため、食事を野菜から食べることや、高GI値の食べ物・飲み物には十分注意が必要です。
 こうやってみると、高血糖の問題はアンチエイジングだけでなく健康全般にかかわることだと理解してもらえると思います。
 それでも血糖値の急上昇を防ぐためには、食事は野菜から食べる、GI値の高いものは食べすぎない、ということに気をつければいいだけなので、基本的にそれほど難しくないと思います。
 
 またゆっくり食べることも大事です。よく噛んで食べると血糖値の上昇がゆるやかになります。
 時間をかけて食べると、血糖値の上昇とともに満腹中枢が働いて体にちょうどいい分量を教えてくれるので、食べすぎにならないそうです。満腹中枢はある程度の時間(20分くらい)がたたないと働かないので、早く食べるとどうしても食べ過ぎになってしまいます。

 食べる順番を意識してゆっくり食べるということは、アンチエイジングの他に健康やダイエットにも効果的なのでとてもお勧めです。




 努力なしで行えるアンチエイジング、最後は「早く寝ること」です。
 これは多くの人が知っているし、行ってもいることだと思います。
 夜の10時から2時までが睡眠のゴールデンタイムとされ、この間に眠ると細胞の修復を行う成長ホルモンが分泌されやすくなります。成長ホルモンは若返りホルモンとも呼ばれ、アンチエイジングにはとても大切な物質です。
 成長ホルモンは、時間に限らず眠り始めから3時間熟睡すれば分泌されるので、睡眠のゴールデンタイムには根拠がないという人もいます。
 でも、このゴールデンタイムの間は外が暗くて静かなので、やはりよく眠れて成長ホルモンの分泌に良い影響を与えると思います。夏場なんかは2時以降に寝ればすぐに明るくなって、鳥の鳴き声がし始めたりするので、熟睡しにくいのではないでしょうか。

 そして、ヒトは大昔からこの時間に眠る生活をしてきました。夜中まで起きている暮らしをするようになってからまだ100年もたってないでしょう。
 夜は寝ていることがヒトにとって自然なことなので、夜更かしすると自律神経に負担をかけ、免疫力を低下させてしましまいます。
 しかし、24時間営業のコンビニがたくさんあるように、日本は夜起きている人が多い国になっていますが、このことは人々が病気になりやすくする要因になっていると思います。
 さらに、日本人は労働時間が長く、睡眠時間も短くなっています。これも健康にはあまり良くなく、老化を早めることにもつながります。
 睡眠時間が短めでもとにかく10時から2時の間に眠るのが大切、という話もあるのでなるべく早く寝たいものです。


 少し非科学的なことを書きますが、人が死ぬ時間は夜中すぎが多い気がします。
 これは夜中から明け方に体温が低くなるためかもしれないですが、そのあたりの時間が一日で最も空気中の気が少なくなるために人が亡くなりやすい、ということをむかし気功の本で読んだことがあります。
 夜中はすべての気の弱まる時間だから、人は起きて活動せずに寝ているべき、ということでしたが、そういった話も正しいように思えます。


 ――――と、早く寝ることのアンチエイジング効果について書いてきましたが、私は昔から夜型人間だったので、早く寝ようと思ってもどうしても遅くまで起きていがちです。
 したがって、ここまで自分が行っていない早寝を勧めていたということで恐縮なのですが、私も早寝の効果は理解しているつもりです。
 たまにすごく早く起きなければならないことがあるときに早く寝れば、次の日の朝、顔の色つやが明らかに違います。これを見ると、早寝の効果はすごい、といつも感じます。これは深く眠れて体のメンテナンスがよくされた証拠でしょう。
 ・・・なのですが、どうしても遅い時間寝るほうに引きずられてしまうんです。しかし、そんな私も10分でも15分でも早く寝れば効果があるように感じるのでいつも心掛けてはいます。

 とにかくアンチエイジングのために早く寝るというのは絶対的な真理でしょう。




 最近、老化に抵抗するアンチエイジングではなく、老化を肯定的に受け入れ、加齢とともに健康的に生きる「ウェルエイジング」という考え・言葉がでてきました。
 老化は避けられないものなので、それに対してあがらうのは少し不自然なことなのかもしれません。
 確かに、体は何もしなければ早く衰えるという面もあるため、何かしらのことを意志を持って行うのは必要でしょう。でも、あまりに必死になってアンチエイジングにこだわると、ストレスになってしまい、逆に老化を進めてしまうこともあるでしょう。
 心穏やかでいるのも健康や若々しさを保つためには大切だと思います。

 前回、今回と日常生活の中に取り入れられるアンチエイジング法を紹介しました。慣れれば無理な努力なく行うことのできるものなので、良かったらお試し下さい。




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Author:まやと
努力なしで最大限の成果を得られる健康法を日々探求しています。趣味 野菜料理を作る 音楽を聴く
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